虚 其ノ九

2009-06-30 22:44:03 | 小説


ミヤザキチハルの章(其ノ拾四)

時は架空請求真盛り。
厭な気分でケータイ番号を変更したりしていた。
そして、あんだけ世間で騒いでシカトシカトシカトシカトと皆が叫んでいたのにも拘わらず素直に払ってしまった正直者に対してオレは、心の底から遺憾の意を示した。

「ご愁傷様です。」

後にその興隆は堕ち着いたのだがしかし、犯人グループらは粛清の如き殺害事件に迄発展させ、一概にはよろこべなかったりし逆にオレは更に厭な気分になった。
出逢って間もなく、未だ(弱冠妙な)尊敬語謙遜語丁寧語をオレに対して使っていた頃、(或る日突然、タメ口に変わった)あいつは、壮大なる野望を語っていた。
独自の理論に裏打ちされたる強奪計画は、極めて稚拙だった。
「世紀の大発見をしました!」とか叫び、煙草屋に在る大量の宝籤を閉店後に押し入り強奪、横取りすれば当選番号発表後、一夜で大富豪になること享け合いなんだ、と曰った。最初は、当選発表後に襲撃しようと思っていたらしいが、何処の店にどの番号の宝籤があるか判然としないから、やめたらしい。阿呆か
。強奪して、更に換金する時に捕まるだろう?冗談のつもりで喋っているのだろうと、オレは敢えて何も言わなかった。
まさかそれを本気で実行するとは到底思えなかった。其処迄イカレテルとは思えなかった。
そしてしかし、麻御坂の、真剣な面差しで車を運転する横顔は一寸ばかり格好良かったりした。
ローンを組んで購入した日産の旧車。走り屋仕様で超車高短。制限速度時速;六十キロ・メートルのところを、時速;百二十キロ・メートルで爆走。シート・ベルトもせずに。

「これ、事故ったら確実に死ぬな?」

っていつも思ってた。でも、「速度出し過ぎじゃない?」って、言ったところで、聴くような男じゃないし。言えなかったし、言わなかった。
或る日、妙な方向から声がして、振り向いたらば、機動警察。

「嗚呼、終わった、」

って思った。(しかし、昂奮は、最高潮!)
こんなの初めてだった。
時速三十キロ・メートル・オーバーで、捕まったんだけども、時速百二十キロ・メートル出ていたのを知ってて、速度が堕ちた時を狙って、捕まえたような気がする。(シート・ベルトはたまたましていた。)

「オレはゼッテエ捕まらねえよ!かはッ!」

そう嘯いた当日に捕まった。
しかし、捕まった直後、もう時速百キロ・メートルとかで飛ばしてるの見て、帰り道、時速百二十キロ・メートルとかで飛ばしてるの見て、思った。

「こいつ、やっぱり、ダメだァ・・・
。」

崖から突き堕とされて、手錠嵌められて、一度臭い飯食べて、やっと、判るのだろう。

雑踏の中、

「この店でいいんだよねえ?」

「・・・・・。」

店に入る際、さっき迄は饒舌に話していたのに、何のスウィッチをオレがオンしたのか?判らないのだが、麻御坂は急に閉口、シカトされたりした。オレは独り言を曰う狂人の如き白眼視に曝されることも屡だった。「あ、この、店さ、店、店
。」(段々と、ヴォリュームを絞るように。)

「雨だから、行くのやめた。」

そう呟いて一方的に電話を切り、オレよりも家が近いのに、待ち合わせ場所に来ない麻御坂。

「はァ?ああ、そうっ
。」

本当は、ここで、多分、激昂していいのだろうけれども・・・

何故、こんな奴と友達なんだろう?
しかし、答えは出掛かってる。おいしいことがある(と、思わせて呉れる)わけよ、男前と一緒にいるとさァ!それにやっぱ、いないと困るんだよなァ・・・


マンション、『フレグランス朱雀野』は、小奇麗で、ラ
オンズ・マンションを模したファサードだった。何故か、ええとこに棲んでいた。御曹司と云うのは本当なのだろうか?


※ 著者註;この小説は以前に発表したものを、加筆修正再構成したものです。
解、っつうか、説




虚 其ノ八

2009-06-28 19:04:34 | 小説

ナガヤマユウヒの章(其ノ参拾九)

「そう云えば、テツヲさん、俳優の九門塚くんに似てますね。」

「あんま物騒なこと言わないで下さい!」
(テツヲ、禿のカツラを被せられて怒りながら笑う。)

脳内テレヴィジョンは、皆様の御慈悲に拠って成り立っております!

望まれるならば、あなたがたの内世界に紛れ込み、御礼をしたいと考えております!

「何でこうなるの?ねえ?何で?」

「え?まだそんなことやってんの?」

「はァ?それ、意味ないじゃん?」


煩せえ!煩せえ!煩せえよ!


「こう云う陰湿な感じが巧いでしょう?」


って、一人で何を呟いているのだ、ボクわ!



※ 著者註;この小説は以前に発表したものを、加筆修正再構成したものです。
解、っつうか、説

 


虚 其ノ七

2009-06-27 20:08:50 | 小説

オオクボシズヱの章(其ノ四拾参)

そして、手足を引っ張る苦しい感覚、何者かに拠って(その存在は物質としては把握出来ないが、存在自体は認識できる)引っ張られている状況。
先程の亜空間でも、もうない。
何故だか、地平面の感触も存在する。
まるで感覚の板挟みだ。


※ 著者註;この小説は以前に発表したものを、加筆修正再構成したものです。
解、っつうか、説


虚 其ノ六

2009-06-26 20:23:45 | 小説


ミヤザキチハルの章(其ノ参拾九)

しかし、オレに限って云えば、総ては巧く行く。そう確信しているから、エヴィシンゴナビィオーライ♪って阿呆みたいに聴き狂う。
オレは第二の*****に成り得たのだ。
しかも、捕まらない。(返り血を浴びたオレがもし仮に逮捕されたとしたら、何かしらの理由づけが為されることは必至だろう。絶望の果てに犯行に及んだのだ!と。しかし、そんなことは無意味なのだ!)
何の関係もない近所の精薄者が誤認逮捕(と認識できるのは、オレと麻御坂くらいなものだが)された。
吐瀉物が如何云う扱いを受けたのか?オレには判らない。
またしかし、その精薄者でさえも、精神鑑定の末に無事帰還する日はそう遠くないだろう。

類稀なる万能感が全身を貫く。

神は見放さないかも知れないし、見放すかも知れない。更には存在すらしないのかも知れない。そんなの、如何でもいい。
また、オレは、空すら飛べるのかも知れない。しかし、飛ぶ気力はないし、飛びたくもない。
犯行声明文などを送る程、オレは阿呆じゃない。敢えて足跡がつくべく行動に出る程、追い込まれてもいない。

「誰か、オレを捕まえてくれ!」

叫ぶほど、狂ってはいない。
自室に物証などもない。
日記などをつけている筈もない。
そして、これは飽く迄もオレの持論に過ぎないのだが、自らの分身を激烈な痛みを伴いつつこの世に解放、産み堕とすことに拠って、その存在自体を後世に誇示することが出来るから、女表現者と云うものは余り多く存在しないのだろう。
それは自己顕示力を示す欲求にかられた猟奇殺人者にも当て嵌まる。
しかし、オレの最終目的は、自己顕示欲とは別の所にある。
だから、誰も一筋縄では締めつけられない筈だ。
国家権力を欺いたと云う事実だけで優越感に浸り恍惚状態、新たなる挑戦もきっと穏便に遂行することが出来るだろう。
また、生きること、生きるのをやめることは、想像上で解決すべきだ。生とは別の場所に在る。


※ 著者註;この小説は以前に発表したものを、加筆修正再構成したものです。
解、っつうか、説



虚 其ノ伍

2009-06-25 19:55:45 | 小説


ナガヤマユウヒの章(其ノ九)

その他、その年齢差から(向こうの方が五歳年上)、昔聴いていたと云う或るボクの知らない女歌唄いを勧められて聴いたりしたのだが、なんであんな美人なのに、

「私より大人しくて可愛い可愛いあの娘にだけあの人は振り向いて、何で私には振り向いて呉れないの?ど畜生が!」

みたいな内容の歌詩に共感、そして愛好するのか?
また、果たして一体、悩むことなどあろうかと思っていたのだがしかし、どんなに如何でもいい男から言い寄られても、本当に好きな人から相手にされなければ意味がない、と曰った。
しかし、その選択肢の存在する範囲については、まあ、藝能人も、と云うわけにはいかないだろうが、普通の人のそれを明らかに凌駕している筈だ。
ところが、その中(普通の人同士)でも相思相愛関係に至ることが出来れば、それはそれで満足と言える。


※ 著者註;この小説は以前に発表したものを、加筆修正再構成したものです。
解、っつうか、説


虚 其ノ四

2009-06-24 14:43:56 | 小説

オオクボシズヱの章(其ノ弐拾壱)

そもそも、麻御坂くんにしてもさァ?どんだけ好きだったんだよッ?あたしッ!
つっても、それを表現することは出来なかったんだけれども・・・。
只管、誘って呉れるのを待ってた。
って、それじゃダメダメだな。
あ、あれ?
ってことは、もしかして、私には喜怒哀楽が、麻御坂くんに対しては存在していたのだろうか?
やっぱり私は、感情を押し殺して生きて来た
んだ!
しかし、時、既に遅し!
あァ~あ・・・。
どーせ、この後、酒咲とファックすんだろ?だって、酒咲、そのことしか考えてねえもん・・・!


※ 著者註;この小説は以前に発表したものを、加筆修正再構成したものです。
解、っつうか、説


虚 其ノ参

2009-06-22 14:13:52 | 小説

ミヤザキチハルの章(其ノ壱)

その日は、駅前駐輪場、将棋倒しにされたる自転車群を眼前に、

「オイ!テメエもぼさっとつっ立ってねえで、さっさと手伝え!オレらはこう見えても結構多忙な日々を過ごしてんだぜ!?閑はねえんだよ!さァ、早くしろ!」

「あ、あ、はい。」

「へらへらしてんじゃねえ!」

「あ、はい!すいません。今、手伝います!」

そう、女子高生ギャルズの餓鬼に一喝された日だった。
駐輪場のすぐ傍では、烏の群れが、蚊柱の如く存在していた。

あいつ(ダメダメダメ駄目人間!)に出逢ってしまったのは、漸く、悪しきループから抜け出すか抜け出さないか、否、抜け出せそうな感があった、そんな時期であった。
しかし、あいつの所為で、元の木阿弥・イン・マイ・ライフ。
より入り組んだ深層部に陥ってしまったのかも知れない…。


※ 著者註;この小説は以前に発表したものを、加筆修正再構成したものです。
解、っつうか、説

 


虚 其ノ弐

2009-06-21 16:40:58 | 小説


ナガヤマユウヒの章(其ノ壱)

死んだ魚の眼をして、悔し涙を咬み殺し血の涙を呑み込みながら、日本発狂をヘッドフォン型MP3プレーヤー、大音量で聴きつつ深夜徘徊、近所のレンタル・ヴィデオ・ショップで、DVDを一気に五枚、パック料金で借りた。
家に帰って早々、その時に観たこの映画を、黒澤明監督の、生きるを、ボクは一生涯忘れないだろう。とかさァ?言えればいいんだけれども、そんなのは観ていない。借りてすらいないのだ。全部十八禁、一気に借りた。
嗚呼、孤独な生き地獄。
泣きながらオナニーした。確かに気は紛れ堕ち着いたが、憂い虚無感に苛まれた。

Mちゃんとあいつがつき合うことになったらしい。


詳細の経緯は判らないし、知りたくもない。

今回は本人から報告を受けたのだから、間違いない。
その時に初めて、ずうっとずうっと大好きだったと云うことに気づいた。
だがしかし、時既に遅し。愚図愚図していたから、告る以前にフラれてしまったのだ。
雑誌が散らばっている自室、暗室の如くするが為に蛍光灯を破壊して、漆黒の海拡がる板張りに傾れ込む。


※ 著者註;この小説は以前に発表したものを、加筆修正再構成したものです。
解、っつうか、説


虚 其ノ壱

2009-06-20 23:02:02 | 小説

 


オオクボシズヱの章(其ノ壱)

私は、この世に生を授かってこの方、口論と云うものをしたことがなかった。
そこまで、人間を好きになれなかったからだ。
結局、人間なんて、お互い他人同士、判り合えるものではない。(だって、霊長類だもの!)
一人で生まれて、一人で死んでゆく。(しかし、双子はそう考えてみると、不思議な生き物だ、死期はお互い異なるのだろうけれど…。)
孤独との戦いこそ人生なのだろう。
そう、常に思っていた。
だから況してや、他人を論破するなんてことはナンセンス至極だと思っていた。
しゃべり場なんてファックだと思ってたし。(「こいつら、マジ、判ってねえ…!」いちゃもんつけつつ閲覧してしまっていたのだが…。)
相手に侮辱されて激昂する、若しくは、明らかに誤った考えを述べているのに対し本気で叱る、または、異論を唱えられて、思いっきり反抗する。
そんなようなことはしなかった。
そこまで、他人に興味はなかった。
体力の無駄だし。
メイルを打ったのにシカトされて、電話を何度も何度も執拗な迄に掛け続けるもつながらず、そして漸くつながったと思ったら、有無を言わさず、

「何で、電話に出ねえんだよ!?」

昂奮する者は、或る意味優しいのかも知れない。
そして、それだけ愛されているのだから、昂奮されている者の方も倖せなのだろう。
私にはそんな気は毛頭なかった。


※ 著者註;この小説は以前に発表したものを、加筆修正再構成したものです。
解、っつうか、説

 


虚 零

2009-06-19 15:20:25 | 小説

 


虚 序

以前に私が書いた、三章から成り立つ小説それぞれの章を五十に等分、ではなく、区切りのいいとこで不等分し、ここで生成された文章について一番から順に番号を振っていき、次に、乱数表からそれに従って、その(一番から順に番号を振っていった)並びを乱し、そして、一章 → 二章 → 三章の順に毎日更新すると云う規則に則りつつ、冒頭だけはそれぞれ弄らずに二巡目から、一章の三番目の文章 → 二章の十八番目の文章 → 三章の四十八番目の文章、と云うようにして総てを消化するように再構成致しました。(実力がないから、こーゆー小手先の技術をやりたガールなんです、すいません。)内容の解説については、こちらをお読み下さい。それでは!



あたしの介護日記 RETURNS 其ノ拾参

2009-06-11 20:36:39 | 小説
もう…。本当に…。今日が今までで一番大変だったかも知れません。
何度あたしが説得を試みても、「如何しても!如何しても!如何しても!」っつって全然聴かないから、ってえか、そもそも、雑然としているとこって何処だよ?「あすこ!あすこ!」じゃァ、マジ判んない!指示代名詞ばっかじゃァ、マジ判んないっつーの!こんなところには絶対ないって何度言ってもダメ。雑然としている場所にはきっとある筈だと云う、バカみてえな根拠から、家中の雑然としてる場所(散らかってる場所)を全部引っ繰り返させられて、もう、こっちの身が持たない。そもそもその渡されたって物をあたしが置いてる姿を見た訳でもないのに、だから、全部妄想でしょ?「雑然としてるから必ずある筈だ!」って、どんな単細胞だよ?ゴミ置き場は雑然してるからって(幾ら探したって)何にもねえだろ?マジ意味判んねえ~!
「どんだけテメエの為に生活を殺いでるか?」ってえことに、一刻も早く気づけ!気づこうともしねえ!生活に支障を来たさないようにしてやってんのに、それをこっちのツラに唾吐くようなこと、次から次へと余計な真似し腐ってからに!
それに、そんなに近所の人が優しくしてくれていいんなら身元でも引き受け取ってもらえよ?バ~カ!そんで、その近所だとか周りの人には、「可哀想だ可哀想だ。」みたいに言われるけど、全~然!本人は何ともねえのよ。気に病んでなんか、いねえ~!
あァ~あ。それにしても、ずう~っとあんなんだったのかなァ?だったらよく我慢してたよ。よく一緒に生活してたなァ。さっさと見切りをつけて、あんなん捨ててとっとと出てっちゃえば良かったのに…。人生を無駄にしてるだけだって。(まあ、そうも行かなかったんだろうけど…。)
「次から次へと変なこと言い出すの。」って相談すると、みんなは、「閑なのよ~!」って笑い飛ばすけど、こっちの身にもなってみろっつーの!実際に付き合ってから物言え、カス!こっちゃァマジ笑えねえっつうの!毎日毎日。今度は、「埋蔵金でも探せ!」って言い出すんじゃねえの?(マジ頭痛…)
端から見てたら絶対に判らないんだよ。一緒に暮らしてみれば、あれがどれだけの人間かが、よ~く判る。しょっちゅう怒鳴られてたけれど、その時は「何で?」ってよく判らなかったんだけれど、こーゆーことだったのね。凄~く良く判った。納得。あれじゃァ怒鳴りたくなるって!
で、挙句の果てには 、「もうお前には頼まない…。」って、そーゆーことじゃねえっつうの!生活に不自由なところがあれば介助するけど、そーゆー意味不明のことはしねえって言ってんだよ!これだけ家探(やさが)しさせといて、テメエのとこにあったらマジ張っ倒してもいいかな…?ブチノメしてもいいかな…?って、思ってたら、

やっぱり、本人のとこにあった。

もう、呆れ果てて、倒れ込みそうだった。ホンット、もう、全部真に受けてたらこっちが頭オカシクなりそう。
あたしが幾ら声を張り上げて怒っても、涼しい顔してそっぽ向いてるから、うちの母親呼んで叱ってもらったんだけれど、そっちの方に顔をやらないで救いを求めるような怖気の走るような眼差しでこっちを見つめてきて…。マジ、どんだけ性根腐ってんの?あたしにあんなことやらかしといて、尚且つ、あたしに何かしてもらいたいの?本当に鳥肌が立った。吐きそうだった。でも、きつく言われて「ザマァーミロ!」とすら、思わないんだよなァ…。もう何か、情けなくて、やるせなくて、何か一緒にすらいたくなくて。コンビニ行って来るっって、家を出た...

あたしの介護日記 RETURNS 其ノ拾弐

2009-06-11 20:21:02 | 小説
もう考え方変えよ。恩を仇で返すし。平気で嘘を吐くし。恩を着せようだなんてもう思わない。今までは色々の事を考えてたりしてたけど、それもやめだやめ。ダメなものはダメだとはっきり言って、取り付く島を持たせない。       
こないだの、「民生委員を呼べ!」と言ったこととか、「ゴミを持って帰れ!」と言ったこととか、「病院に連れてけ!」と言ったこととか、全部、あたしの

      【►►►►►被害妄想◄◄◄◄◄】

になってんだけど、これってマジ在り得る?在り得ねえって!今度、録音でもしてやろうかな?(いや、マジで!)根柘植さんには、機嫌のいい顔して、「そんなことなかったよ。」って、のうのうと垂れて。こんなことって、あるんだァ…。本当に、こんな人って、いるんだァ…。って、一寸、呆れちゃった。もう、何も言えない。余りの出来事で、俄かに信じ難いよ。別に痴呆とかって訳ぢゃないから、逆に質が悪い。
「あたしに相談しな!」つってんのに、何にも言って来ないで、勝手にやっちゃうし。「何もあたしのことそんなに嫌わなくてもいいじゃん?」あたしじゃなくって、あたしの兄貴とかだったら、おんなじことをしても、また、違うんだよなァ…。物凄い有り難がられるんだろうなァ…。一寸顔出しただけで大歓迎。あいつ、「仕事がいそがしい。仕事がいそがしい。」って、それ云う奴、大概無能じゃねーかよ?(これ、真理だろ?いや、マジでさァ?)ホンット、溜め息しか出ない。
もう、ホンット、あたし、バカミテェージャン?つうか、バカぢゃん?誰にも何も言われず、こんな狭くて暗い場所で、あたし、何やってんだろ?
世の中捨てたもんぢゃ、あるよ!(いや、マジで!)


あたしの介護日記 RETURNS 其ノ拾壱

2009-06-11 20:20:53 | 小説
っつうか、よくあんなんと、何十年も、何一つ文句も言わず付き合ってきたと思うよ。改めて、尊敬に値するわ。(いや、マジで。)今日は友達が来て、「生前、家庭の事情は一切話さなかった。」って聴いたんだけれど、まあ、そうだろうね。性格上。そんで、人間てやっぱ、一緒に暮らしてみないと、判らないみたい。全然、何もかもが、違って見えてくる。その人間の本質のようなものが、ほんの少しづつだけれども、見えてくる。
今のままでも別にいいけれど、受けられる便利な行政サービスは受けといた方がいいのかな?施設とかも、如何云うサーヴィスを受けられて、値段がどれくらいか?場所は何処がいいか?など、用件が定まれば、ネットで色々調べてみよう。予約待ちとからしいし。それにしても、来るのは別にあれなんだけれど、言う事全然聴いてくれないのは、ホンット、腹立つ!幾ら言っても、横向いてあたしの話なんて聴いてねえし。風呂を焚く火さえ使わなければ、別にそんな来なくてもいいと思うんだけどさァ?「使うな!」つってもあたしが来なきゃゼッテエ使うだろうし。それで火事にでもなったら、もう、眼も当てられない。それに、全部自分で出来るみたいだし。ってえか、やりたいようだし。まあ、暫くこのままやってみるつもりだけど…。
で、つい先程の出来事なんだけれど、今度は、「ゴミを全部持って帰れ!」って。マジ、アッタマクルー!テメエのゴミを出すのは良くって、あたしが出すのは気に入らないんでしょう?あたしがここで出すのなんて、一日、カロリーメイトの箱ぐらいで、缶とか資源ゴミは、前日に出す事が出来るから、「あたしがゴミ出しする。」と言うのに、「出す時に迷惑が掛かるから。」と云う理由からって!だったら、こないだみたいにクソクダラネエことで蹴夜さん呼び出すのが迷惑だってことに気づけよ、ボケエー!何か、こっちは一生懸命やっているのに、日頃の行動を観察、分析するに、あたしが来るのが気に入らない、総てが気に喰わないっつうか、まるで、「来るな!」と言われているようでマジムカツク!
今日は病院のことについては何も言わなかったけれど、あきらめたのかな…?(そんな訳ねーよなァ?)


あたしの介護日記 RETURNS 其ノ拾

2009-06-11 20:20:29 | 小説
今日は今日で、「民生委員を呼べ!」って言い出したんだけれど、で、「何の用事で?」って訊いたら、全然教えてくれない。まあ、多分、「病院に連れてけ!」って言うつもりなんだろうけれど。「じゃあ、うちに電話して訊いてみる。」ってんで、うちに電話したら、「「みんなと相談してから、改めて呼ぶ。また、市役所に申請しなければ、そんな簡単に来てはもらえない。」と言え。」と言われたので、それを伝えたらば、今度はじゃあ、「蹴夜さんを呼べ!」って、話になって、「民生委員は本当に呼べないのか、話を訊く。」って言い出したんだけれど、そんな、自治会長だからってそんな下らねえ理由で、蹴夜さんを呼び出したりしたら凄い迷惑だし、ってか、会長だからゴミを持ってくのも当たり前だみたいな風に思っているみたいなんだけれど、それは大きな勘違いで、他の地域の自治会長にそんなこと頼んだら、マジ、笑われるんじゃねえの?って話で。「やる訳ねえじゃん?」って話で。蹴夜さんは飽く迄も善意でやってくれてるのに、それを全然判ってないみたい。お世話になりっぱなしだし。で、行け行け行け行け言うもんだから、仕方なく行ったら、倖い蹴夜さんはいませんでした。
民生委員を呼んで、病院に連れてってもらうつもり、だと思うんだけれど…。でも、病院に連れてったとしても、おんなじ診断結果を繰り返すだけで。「じゃあ、今度はあそこ。今度はあそこ。」なんてあっちゃこっちゃ連れてけないし。無駄だし。「民生委員を来させて何をするのか?」教えてくれないから、あたしは何も出来ないよ。(もしかしたら、何か大事な用があんのかも知れないけれど。)民生委員だからって、何でもかんでも頼むなんておかしいと思うし。家族で出来ることはしようと思っているけれど。何でもかんでも自分勝手にやろうとしちゃうから、如何しようもありません。あたしは、「みんなで相談するから。」と、要求を受ける度に、そうやって受け流すしかありません。面倒臭いけれど。
そんで、今さっき下に行ったら、広報の救急医療ページを開いて赤線を引いていたから、ホンット、如何しても行きたいみたい。行くまで気が済まないみたい。痛みはないんだし、繰り返すけれど、専門医の診断結果は既に、「異常なし」って出てるんだから、行く必要はないと、あたしは思うんだけれどね。でも、本人は行くまでずうっと言うだろうし、行ったら行ったで今度は別のとこ連れてけって言い出すだろうし…。
毎日来るのは特に問題ないんだけれど、余計なとこで気を使って頭が痛いです。ホット、頭痛いです。

あたしの介護日記 RETURNS 其ノ九

2009-06-11 20:20:16 | 小説
今日もまた、事件が起きてしまいましたッ。
三時半頃、二階でDVDを観ていたら、急に電話が鳴ったので、階下に降りて出てみると、「…内科です。崇徳院さんのお宅ですか?」「はい、え?いますけど、何か?」って、玄関先を覗いたらばいなくって、あたしの気づかない隙に杖を突いてその内科へ行ってしまったらしく、迎えに来て欲しいとの事で、あと、「保険証はないか?」と言われたのだけれども、「本人に訊かなければ判らない。」と言い、急いで其処へ駆けつけたらば(なかなか見つからなくて歩いてた人に訊いたりして漸く辿り着いた)、診断したところ、「内科では無理な状態なので外科へ廻す。」と言われて、「紹介状を書くか?」って、言われたけれど、「いいです。」って言っちゃった。紹介状を書かないのならば、診療費も別にいらないと言われ(つまり、問診って程のことでもないから、診てないてことにしてくれて)、「大変御迷惑をお掛けしましたァ!」って、謝っときました。そんで、行きで来るの大変だったみたいだから車椅子を貸してくれるっつうから、借りて、乗せて、家まで運んで、その車椅子を返してきたんだけれども。…っつうかさァ?「轢かれたら如何すんのよ?」って話ぢゃね?よく横断歩道ぢゃない、横断禁止の、車がバンバン走ってる道路を渡ってるの、「危ねえなァ!」なんて思いながら見掛けるけれど、正にそれやって行ったんだろうし。あれは多分、横断歩道のある場所まで行くのがしんどいからやってるんだろうけれど、それも判るけど、ホンット、マジ、アッタマクル!そんな自分勝手な行動したらこっちの仕事が増えるってことが判らねえの?そんなんで逝ったら、マジ、こっちの眼醒め悪くなるわ。親戚にも襤褸糞に言われまくるだろうし。それこそ、一生。
本人は如何しても病院(外科)に行きたいって言ってるから、連れてっていいのかなァ?保険証は一応見つかって、あと、痛みは別にないって言うから、連れてくなら今度、タクシーで連れてこうと思ってるんだけど。
一応、漢方薬とか、市販の薬で治そうって、話に、うちらの中ではなってるんだけど。以前に行った、病院での専門医による検診結果は、「大したことないから、食物繊維を多く摂取するように。」ってことだったらしい。
でもやっぱ、一度、連れてった方がいいのかなァ…?
ってえか、いっつも、「何かアクションを起こす時はあたしにまず言って!」って言っているのだけれども、勝手にやってしまいます。
本当に、困ります。