ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

透明人間の納屋 / 島田荘司

2020-06-15 | 本 島田荘司
透明人間の納屋 / 島田荘司 著

講談社文庫 / 2012.8



昭和52年夏、密室状態のホテルの部屋から一人の女性が消え失せ、海岸で死体となって発見された。孤独な少年・ヨウイチの隣人で、女性の知人でもあった男は「透明人間は存在する」と囁き、納屋にある機械で透明人間になる薬を作っていると告白する。混乱するヨウイチ。心優しき隣人は犯人なのか?やがて男は外国へ旅立ち、26年後、一通の手紙がヨウイチのもとへ届いた。そこには驚愕の真相が記されていた!




ん?島田荘司さんっぽくないと言いますか、物足りないですね、事件の内容が。
ただ、ヨウちゃんと真鍋さんの関係がとても優しくて、真鍋さんが外国へ行ってしまった後のヨウちゃんが、友達を作ったり勉強を頑張ったり、社会人になってもお母さんの面倒を見たりと、真面目な大人になってくれたことが嬉しかったです。
最後に、真鍋さんの行方を知るわけですが、外国って北朝鮮だったんだ…と、急にリアルさを感じ、少しドンヨリしてしまいました。
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