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1999年32歳で乳がん発覚、2007年に再発した女のぶっちゃけトーク

再発告知

2007-11-10 14:56:27 | 再発してから
再発 2

PETーCTの結果を聞く診察室の前で、私は聖書のイザヤ53章の

「彼のうち傷によって癒された」という御言葉の一文を何度も

心の中で叫んでいた。私は2004年に病気を通して信仰に

導かれたクリスチャンである。

前回の診察から二ヶ月半たって、再発の兆候というか症状が

徐々に出始めていたのだ。

先ずは胸壁の痛み。中心部に近い部分がズキズキと痛む。そして腰の

右側部分が痛くて、歩を進めようと右足を前に出すのがしんどい。

やはり人間というのは検査結果を聞かないまでも、なんとなく自分で

分かるもんである。

もちろん「もしかしたら再発していないかも?」というはかない望み

を抱くこともあったが、それよりもはるかに勝って

体は何か異常を告げていた。

聞きなれた主治医の声に呼ばれて診察室に入ると、いつもはいない

はずの看護士がたっていた。

主治医が「どうですか?」と硬い表情できく

横にあるコンピューターにPETの画像が映っていて、赤く光って

いる部分がすぐに目に付いた。

検査室に、PETがどんな検査なのか説明しているパンフレット

が置かれていた。そのとき、PETでガンがどのように写るのか

説明しているページがあり、ガンは赤く写っていた。

それと同じように自分の画像も赤く光ってる。

「あ、出たんですね。」

というと、主治医は診断レポートをプリントアウトして

渡してくれた。

そこには縦隔リンパ節、胸壁、肋骨や胸椎、腰椎などの骨、そして

両肺にも転移が考えられる結節があること、胸膜への転移も

疑われることが書いてある。

「・・・多発ですね。」

転移は予想していたが、これだけ多くの場所にあったのは予想外だった。