再発 2
PETーCTの結果を聞く診察室の前で、私は聖書のイザヤ53章の
「彼のうち傷によって癒された」という御言葉の一文を何度も
心の中で叫んでいた。私は2004年に病気を通して信仰に
導かれたクリスチャンである。
前回の診察から二ヶ月半たって、再発の兆候というか症状が
徐々に出始めていたのだ。
先ずは胸壁の痛み。中心部に近い部分がズキズキと痛む。そして腰の
右側部分が痛くて、歩を進めようと右足を前に出すのがしんどい。
やはり人間というのは検査結果を聞かないまでも、なんとなく自分で
分かるもんである。
もちろん「もしかしたら再発していないかも?」というはかない望み
を抱くこともあったが、それよりもはるかに勝って
体は何か異常を告げていた。
聞きなれた主治医の声に呼ばれて診察室に入ると、いつもはいない
はずの看護士がたっていた。
主治医が「どうですか?」と硬い表情できく
。
横にあるコンピューターにPETの画像が映っていて、赤く光って
いる部分がすぐに目に付いた。
検査室に、PETがどんな検査なのか説明しているパンフレット
が置かれていた。そのとき、PETでガンがどのように写るのか
説明しているページがあり、ガンは赤く写っていた。
それと同じように自分の画像も赤く光ってる。
「あ、出たんですね。」
というと、主治医は診断レポートをプリントアウトして
渡してくれた。
そこには縦隔リンパ節、胸壁、肋骨や胸椎、腰椎などの骨、そして
両肺にも転移が考えられる結節があること、胸膜への転移も
疑われることが書いてある。
「・・・多発ですね。」
転移は予想していたが、これだけ多くの場所にあったのは予想外だった。
PETーCTの結果を聞く診察室の前で、私は聖書のイザヤ53章の
「彼のうち傷によって癒された」という御言葉の一文を何度も
心の中で叫んでいた。私は2004年に病気を通して信仰に
導かれたクリスチャンである。
前回の診察から二ヶ月半たって、再発の兆候というか症状が
徐々に出始めていたのだ。
先ずは胸壁の痛み。中心部に近い部分がズキズキと痛む。そして腰の
右側部分が痛くて、歩を進めようと右足を前に出すのがしんどい。
やはり人間というのは検査結果を聞かないまでも、なんとなく自分で
分かるもんである。
もちろん「もしかしたら再発していないかも?」というはかない望み
を抱くこともあったが、それよりもはるかに勝って
体は何か異常を告げていた。
聞きなれた主治医の声に呼ばれて診察室に入ると、いつもはいない
はずの看護士がたっていた。
主治医が「どうですか?」と硬い表情できく
。
横にあるコンピューターにPETの画像が映っていて、赤く光って
いる部分がすぐに目に付いた。
検査室に、PETがどんな検査なのか説明しているパンフレット
が置かれていた。そのとき、PETでガンがどのように写るのか
説明しているページがあり、ガンは赤く写っていた。
それと同じように自分の画像も赤く光ってる。
「あ、出たんですね。」
というと、主治医は診断レポートをプリントアウトして
渡してくれた。
そこには縦隔リンパ節、胸壁、肋骨や胸椎、腰椎などの骨、そして
両肺にも転移が考えられる結節があること、胸膜への転移も
疑われることが書いてある。
「・・・多発ですね。」
転移は予想していたが、これだけ多くの場所にあったのは予想外だった。