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1999年32歳で乳がん発覚、2007年に再発した女のぶっちゃけトーク

心の痛手、体の痛み

2007-11-20 09:51:05 | 再発してから
再発してから 5

 再発しているかもしれない、と思っていながらもはっきりいわれるまではどこか気持ちにも余裕がある。逃れられないだろうと思っていても、実際にまのあたりにするのとは格段の差がある。
 これは経験してみないと分からないことだろう。PET-CTのレポートが頭を離れない。肋骨などに痛みを感じていたから、予測はしていたけど、あんなに多発だなんて・・・。しかもホルモン治療が始まるのは、落ちついて治療法を選択するためか、二週間後からということになっている。


 再発告知を受けてから、私の身体は一気に重く、痛みも増した。胸壁にあった張り感は、胸壁再発と縦隔リンパ節の転移のためだったのだ。腰も痛い。告知を受けた週の週末は、以前から大学時代の友人と飲む予定になっていた。こんなときに飲む気分じゃないけど、後はいつ会えるかわからないと思い、そのまま予定を変更しなかった。その日になり、駅まで歩いている途中、前から痛かった腰から右足にかけて更に重く痛みを増してきた。引きずるように、歩きながら駅の階段を登る。息が切れて苦しい。やっとの思いでプラットフォームに立つと、すごい勢いで不安が襲ってきた。本当に約束の駅までたどりつくだろうか?途中で救急車を呼ばれるような大変な事態になったりしないだろうか。電話して取りやめるべきだろうか?頭が混乱して、汗が出てくる。軽いパニック状態だ。


 心の中で、神に必死に祈った。どうか無事にたどりつけるように。友人と会い、その時が守られますように。クリスチャンの祈りには”異言の祈り”という特殊な祈りがある。普段話している言語とは全く違う、いうなれば神の言語で捧げる祈りである。私自身は何を祈っているのかわからないのだが、私の中にいる聖霊様が深くうめきながら私の為にいのってくださるのである。私は異言の祈りをしながら、目的の駅までの電車に乗った。