岩澤の梵鐘・銅像

梵鐘・銅像造りや京都の話題を綴っていきます。

除夜の鐘・梵鐘の撞き方について

2011-12-12 17:40:28 | 梵鐘

師走に入り、年の瀬を迎える季節となりました。
一年の終り、大晦日に除夜の鐘を撞きにお参りされる方も多いかと思います。

108つあると云われる煩悩を祓い、清らかな新年を迎える除夜の鐘。そのため、最後の108つ目は、新年初めに撞くとされています。

さて、梵鐘を大切に撞いて頂くため、次のことにご留意頂ければ幸いです。

<除夜の鐘の準備をなさる、ご寺院様・檀信徒の皆様へ>

1.寒冷地の場合、打ち始めの1時間~2時間前に梵鐘の真下を温めてください。
梵鐘は金属でできています。金属にとって冬の寒さは、あまり良くありません。梵鐘の真下にストーブや炭火などで暖を取って頂くことをお勧めします。

<除夜の鐘を撞きに行かれる皆様へ>

1.鐘をあまり強く撞かないでください。
梵鐘は、撞木(突き棒)を2,3回振り、その振り子の力を利用して撞いてみてください。力まかせに打たれると鐘のヒビ割れの原因になります。
2.前の方が撞いた後、余韻を聴いてから撞いてみてください。
連打されると鐘のヒビ割れの原因になります。


梵鐘の音は「仏さまの御声」と云われ、自らの心が映し出されるとも言われています。梵鐘は、大柄に見えても繊細な心を持っています。人間の心に接するように、鐘を撞いて頂ければありがたいです。