小名浜の観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」
築地から仕入れて安心・安全か。
どこでも手に入れられるような品ぞろえ。あれだけ威勢がよかった浜の者たちも静かである。辛くて声をかけられない。
窓側の席に陣取って「メヒカリ天ぷら定食」をいただいたが・・・・。
なんなんだよ。悔しくて悲しくて・・・・。
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都心のある企業が企画した無料ツアー、「わたしが出来る支援とは」をテーマに300字の感想文提出が条件。やや感情が高ぶって字数オーバー。
地方の魅力を発見する旅
目玉産業でもある水産業の困難は長期化を余儀なくされる。全国から集めてでも魚で勝負するという漁師町の「心意気」は讃えたいが、将来を見据えれば、水産業以外にもシフトしていく必要もあろう。あの味で価格も高め、観光客は、遠くからわざわざ来て満足するだろうか。「善意」で一度は訪れても、このような食事の提供ではリピーターにはなりえない。いわき市は豊富で新鮮な魚介類を低価格で提供できる環境に恵まれていた。だからなのか会津のような「郷土料理」らしき物が育っていない。
また、売れない原因として「風評被害」も確かにある。しかしそれだけだろうか。消費者は、責任は「東電」にあり、そこが補償すべき。福島は諸々補償金や政府復興予算で潤っている。気の毒だから一度ぐらい買ってやってもいい。というのであるならば、観光産業の展望も明るくない。やはり住民の一工夫が要る。
いわき市は広く、起伏に富んだ豊かな土地が広がる。水産業の陰で埋もれがちだが、食味の良い米、豊富な果物、高原野菜など、魅力的な農産物がたくさんある。ややもすると土建に偏る復興産業はお金が落ちるかもしれない。しかしそれだけでいいのか。これからは女性でも参入しやすいビジネスを創出することが、住民にとっての本当の雇用となり、活力になり、復興につながっていくのではないだろうか。
新しい商品開発、歴史と文化の掘り起こし、地域の魅力を再発見していく。これを後押しできるのは、大消費地、首都圏からの観光客である。
地方の過疎、産業の空洞化は、何も被災地に限ったことではない。震災前から日本各地域で問題となっていた。むしろ自分たちも直面している課題が福島に極端に現れただけである。「自分の問題」として被災地に足を運べば、それは継続につながっていくし学び多いものになっていくであろう。
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