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パンク侍、斬られて候

2018年07月08日 19時22分17秒 | 映画 は行
評価:★★★☆【3.5点】



これくらいぶっ飛んでくれれば、あのラストも許せてしまう。



自ら“超人的剣客”と豪語する浪人・掛十之進が
とある街道に姿を現わすや、いきなり物乞いの老人を斬り捨てる。
そして居合わせた黒和藩の藩士に“腹ふり党”なる
新興宗教団体の脅威が迫っていると説き、
重臣・茶山半郎のもとで仕官への道を開く。
ところが“腹ふり党”はすでに解散していることが判明、
自らの立場を守るべく“腹ふり党”の元幹部・茶山半郎をたきつけて、
藩内で騒動を起こさせようとする十之進だったが…。
<allcinema>



時代考証なんてくそくらえ!
常識を根本的に覆していてもいいじゃないか!という叫びが
聞こえてきそうな、そんな映画である。

物語のベースもそれなりに辻褄が合っているし
登場人物の心の声がナレーション風に流れるが、それがけっこう
的を得ていて「あるある」ネタに出来そうな勢いである。

時代劇のコメディならこれくらいぶっ飛んでくれた方が
作品世界に入りやすいし、登場人物それぞれに感情移入しやすい。

多少、やり過ぎ感があっても根本的に狂っているから
猿の惑星のシーザーみたいなのが出てきても納得できる(笑)


【今週のツッコミ】

・ハッタリ合戦があちこち勃発!
 互いに腹の探り合いで心の声が的を得ているのに爆笑!

・バカ正直で融通の利かないダメ殿(東出昌大)とそこを突っ込む
 内藤帯刀(豊川悦司)の言葉がツボすぎる。

・染谷将太、近藤公園、渋川清彦など実力派の役者が
 贅沢に脇を固め、大御所・國村隼、豊川悦司がプライドを捨てた
 捨て身の演技で迫力満点だ。

・それぞれのキャラに対しイメージ通りの俳優を当てるキャスティングは
 キャスティング・ディレクター杉野剛の手腕たと断言できる。
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監督:石井岳龍
脚本:宮藤官九郎
音楽:森俊之
出演:綾野剛/北川景子/東出昌大

『パンク侍、斬られて候』

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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ぺろんぱさんへ (ituka)
2018-07-09 21:38:20
お久しぶりです!
そうなんですね。劇場鑑賞復活されたこと嬉しく思います。
なんと!原作をすでに読まれていたんですか。
この原作に関して、かなりコアなファンが居るということは、レビューを仕上げる段階で知りました。

え~!あの物乞いのオッちゃんって原作を執筆したご本人だったんですか!
パンクミュージシャンで物書き、しかも数々の賞を獲っていて凄い人ですね。

こういうキレのある時代劇って大好きです(笑)

こんばんは (ぺろんぱ)
2018-07-09 20:50:11
itukaさん、御無沙汰です!^_^
今年に入ってから劇場鑑賞を(超々低頻度ですが)復活させました。
本作はかなり前に原作を読んでいて、映画化を知って楽しみにしていました。
町田康さん、冒頭に斬られるおとーちゃん役でご出演あでしたね(^^)。役では斬られてましたけど現代を文筆でバッサバッサと斬ってた感あり、でした。
映像は大満足!
パンクに生きた掛十之進の純情が切な可愛かったです(^^)。

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