フラワーショウ！

評価:★★★☆【３．５点】



実話でいい話なんだが映画として観たい部分は完全スルー＾＾；
これって他の参加者の作品（創作庭園）も見せなきゃダメでしょ。

◇

アイルランドの田舎で育ったメアリーは、
自然を活かした庭のデザインで世界を変えたいと夢見ていた。
そのためにまず、有名ガーデン・デザイナーのシャーロットに
弟子入りする。
しかし、さんざんこき使われた挙句、
描きためたデザインノートまで盗まれ、そのままお払い箱に。
激しく落ち込むも、チェルシー・フラワーショーで
金メダルを獲って見返してやろうと奮起するメアリー。
そして2000件もの応募の中から、みごと一次審査に合格し、
たった８枠しかない出場権を獲得する。
しかし資金繰りや職人探しは難航を極める。
それでも、秘かに思いを寄せる植物学者のクリスティをはじめ、
なんとか優秀な人材をかき集め、
いざ理想の庭園造りに邁進するメアリーだったが…。
＜allcinema＞

◇

問題は、彼女が残した功績をそのまま引き継ぐことが出来たのか。

せっかく彼女が自然を生かした野草とサンザシの木だけで
理想の庭園作りをして優勝を勝ち取ったわけだから
その後に続いていかないと結局は彼女が最も嫌っていた
富裕層のただの娯楽ショーになってしまう。

実話だからwikiなどで調べれば出てくるだろうし。

それにしても、それまでのチェルシー・フラワー・ショーでは
有名デザイナーの競演という位置づけであったものに
年齢が若いうえ無名の素人の選考通過はもちろん
ショーで優勝してしまう実力には正直奇跡というほかない。

幼少期から自然に囲まれた生活をしていたからこそ
本能から生み出される創造力ということなのだろう。
またそれを熱弁する彼女の饒舌な会話術も持って生まれた才能。
今回、職人さんらを説得するのに役立ちましたし(笑)

“デザインとは,現状を少しでも望ましいものに変えようとするための
一連の行為である。”こんな有名な言葉もあるわけで
なるほどね～！と最初から最後まで感心するそんな映画でした。



【今週のツッコミ】

・ヒロインを本人に似せるために選んだのか知らないが
　もうちょっと素朴な美人系はいなかったのか？（おいおい）

・劇中、何とかしてヒロインに感情移入しようと必死だった。
　1970年代に流行った米国女性のような顔だちが好みでない＾＾；

・バイオリンを弾く男性と芸術系の女性というパターンは
　先日観た傑作映画『ハートビート』と同じではないか！

・にしても、無鉄砲すぎるヒットマンのようなヒロイン。
　ここまで無計画な様子を見せられると運のみで生きる女のよう。

・野草って枯れて死んだようでも水で復活するのね。
　3日後に見事に咲いたサンザシの花！これも彼女の運やね～

・チャールズ皇太子を演じる俳優さんが本人にそっくり(爆)
　自分の場所とわざと間違えナンパしてくるくだりに
　ヒロインはやはり綺麗ってことなのかな？
　う～ん女好きのチャールズだけに（彼のストライクゾーンだったか）

・バラのベッドの盛り土の件に対し彼の意見は妥当だったのか
　そこのところが気になるところ。
　今回のショーではライバルになるわけだから。。。
　（ならば、石原元都知事に意見を仰げばよかったのに）
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監督:ヴィヴィアンヌ・ドゥ・クルシ
脚本:ヴィヴィアンヌ・ドゥ・クルシ
音楽:コルム・マコノモラ


出演:エマ・グリーンウェル/トム・ヒューズ/クリスティーン・マルツァーノ/


『フラワーショウ！』