映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~

映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

ナイチンゲール

2020年04月07日 20時32分54秒 | 映画 な行
評価:★★★☆【3.5点】


第二のバーカッド・アブディ、ここに見参!^^



19世紀、オーストラリアのタスマニア島。
些細な罪でここに流刑されたアイルランド人のクレアは、
彼女の美貌と歌声を気に入った英国軍将校ホーキンスに囲われ、
奴隷のように扱われていた。
やがて彼女の夫エイデンが、刑期を終えても
釈放されないことを抗議したのがきっかけとなり、
逆上したホーキンスはクレアをレイプした挙句、
彼女の目の前でエイデンと子どもを殺してしまうのだった。
復讐を誓ったクレアは、ホーキンスが昇進を直訴するため
軍幹部が駐屯するローンセストンへ急ぎ旅立ったことを知ると、
先住民アボリジニの若者ビリーを道案内として雇い、
ホーキンスの後を追って険しい森の中へ分け入っていくのだったが…。
<allcinema>



2018年度のヴェネチア国際映画祭 で
マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)と
審査員特別賞を受賞した珠玉の一品!というコピーに釣られ
ほぼ1ヵ月ぶりに劇場に行ってきた。

R15という映画レイティングが掛かっており
それってエロ?グロ?のどっち?
普通より多少過激な内容という認識だったが
結果、ふたを開ければ想像してたほどではなかった。

ひとりの女の復讐劇。
目的を果たすため先住民を雇ったロードムービーとしてみれば
中盤あたりの中だるみも、そんなにイラつくこともない。
アクション映画のように、人の命が軽めに描かれることもなく
そこは等身大の作品として感情移入もしやすい。

ワタシ的にはヒロインより先住民ガイド役に目が移り
ベイカリ・ガナンバーという新人俳優は
もしかしたら『キャプテン・フィリップス』の海賊役でブレイクした
あのバーカッド・アブディのようなサクセス・ストーリーが
あるのではないかと思っているのだが、どうだろう。



【今週のツッコミ】

・復讐劇の中でヒロインと先住民ガイドの関係が少しずつ変化し
 次第に絆が生まれていくからラストで一層胸熱に。

・1800年前半のブラック・ウォーという戦争を本作で知る。
 
・嘗てのマカロニ・ウエスタンでも殺伐風景としてよく見るし、
 メキシコ麻薬カルテルの映画でも目にする街中の絞首刑跡。
 本作にも登場する見せしめ用の吊るし首。

・劇中に連射できるライフルがあったなら、事はもっと簡単に。
---------------------------------------------------------------------------------------
監督:ジェニファー・ケント
脚本:ジェニファー・ケント
音楽:ジェド・カーゼル
出演:アシュリン・フランチオージ/サム・クラフリン/ベイカリ・ガナンバー

『ナイチンゲール』




コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 仮面病棟 | トップ | 囚われた国家 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは〜 (margot2005)
2020-04-07 23:00:09
この映画わたし的にかなり衝撃でした。
というのも、悪魔のような男が理不尽にも
レイプしまくる姿に唖然でした。
R指定のエロ?グロ?のどっち?って...
罪のない子供まで殺しまくる様かなとも思いました。
ヒロインも頑張ってましたが、そうそう
ベイカリ・ガナンバー良かった!

itukaさん映画一ヶ月ぶりですか?
わたしはこれより先少なくとも一ヶ月は映画館通いは
ダメになりました。


返信する
margotさんへ (ituka)
2020-04-08 20:55:55
あの大尉を筆頭に男3人トリオを監視した憲兵の存在で多少救われました。
が、しかし、やってることは悪魔そのものでしたね。
泣き止まない赤ん坊の処置にこまっていた若い兵士。
あそこは次の展開が予想できてハラハラしてました。
ワタシはガイド役の俳優さんが新人だったことに驚きました。

昨日から緊急非常事態宣言で劇場も休館するそうですね。
新作映画ファンとって今年は本当に辛い年になりそうです。
返信する
こんにちは。 (ここなつ)
2020-05-08 17:59:05
こんにちは。
私も本作、ヒロインのクレアと同じかそれ以上に、アボリジニの青年の役に心奪われました。
ラストで復讐を果たす所は心の中で大声援送りましたです。
返信する
ここなつさんへ (ituka)
2020-05-08 20:33:52
青年と行動を共にしていくうちに、いつしか芽生える恋模様
と言いたいですが、さすがにこの状況では、それはないですね。
ヒロインと先住民青年の間に生まれる絆に感涙しました。
返信する

コメントを投稿

映画 な行」カテゴリの最新記事