ノック 終末の訪問者

評価★★☆【２．５点】（12）



謎の男女4人組の正体を最後まで明かさない。。。

◆

人里離れた山小屋で休暇を楽しむ３人の家族。
彼らは突然現れた謎の４人組に拘束され、
あまりにも理不尽な要求を突き付けられる。
それは、世界を終末から救うために、犠牲となる１人を
３人の中から選択してくれ、というもの。
４人組の荒唐無稽な話を到底信じることはできず、
彼らの要求を拒絶する３人だったが…。
<allcinema>

◆

いや、正体よりも彼らに課せられた使命はどこの誰から？
そう、こっちの方が単純な疑問ということになる。

人類滅亡への警笛を鳴らすべくやってきた4人。
ある山小屋で休暇を楽しむ親子3人の前に突如として現れ
この先、終末世界を起こさないため貴方たちの一人を
生贄にしなくてはならないのです、と丁寧に懇願する。

この奇妙な要望に対し意味が分からず追い返そうとするが
4人は「分かってくれないなら証明しよう」と言い
自分らの仲間の一人をその場で殺めてしまう。

異様な光景を目の当たりにした親子は恐怖に支配される。
だが、なぜかその直後にテレビに流れる報道に息を呑む。
謎の来訪者は「これは今起こっている現実だ」と。

君たちが分かってくれないからこうして犠牲になり
可視化させているというが、来訪者と親子の押し問答は
「頼むから生贄になって！」「いやだ！」とまあ
こんな状況が延々続くからこの辺りは結構ダレてしまう。

そもそも今どき生贄を信じる輩がこの世に存在するという
そっちの方が怖い気がするし、選ばれし生贄というのも
誰に選ばれたんだよ！？と言いたくなるわけよ。

4人の来訪者は命を犠牲にして４つの災いを紹介してるが
もしも何もしなかった場合、本当に災いがあるのかどうか
そこのところの説明が完全に端折られているので
最後に親子の一人が手を上げてヨシ！とはならないな～。

◆

【今週のツッコミ】

・一応、どこぞの4騎士という読みをしてた親子ですが。。。

・テレビを点けて報道特別番組で重大さを納得させるって
　チョット短絡過ぎないか。
　これはトリックだろ！と言い放つ親子に座布団一枚。

・っていうかゲイ夫婦という設定の意味が分からない。

・4人が未来人もしくは人間の皮被った宇宙人という読みは
　見事に外れました。本当に普通の人間でしたわ。
　これ予知能力を持つ4人が集まったという感じですか？

・でも、他人に生贄になってね！というのは
　本人の自己判断でないから「自己犠牲」とはならない。
　家族も徐々にマインドコントロールみたいになってたしな。

・いよいよ、Ｍ・ナイト・シャマラン作品は考えないとな。
　ヒット作の確立が急低下してる。
-------------------------------------------------------------------------
監督：Ｍ・ナイト・シャマラン
脚本：Ｍ・ナイト・シャマラン、スティーヴ・デズモンド、マイケル・シャーマン
音楽：ヘルディス・ステファンスドッティル
出演：デイヴ・バウティスタ、ジョナサン・グロフ、ベン・オルドリッジ

『ノック 終末の訪問者』