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評価:★★☆【2,5点】
変わった映画を観させてもらいました。
イメージしてたのとは、ちょいと違ってましたね。
なんだか舞台劇でも観ているような錯覚に~。
◇
とある中学校の終業日。
1年B組の担任・森口悠子は、ある告白を始める。
数ヵ月前、シングルマザーの森口が学校に連れてきていた一人娘の愛美が
プールで死亡した事件は、警察が断定した事故などではなく、
このクラスの生徒、犯人Aと犯人Bによる殺人だったと。
そして、少年法に守られた彼らを警察に委ねるのではなく、
自分の手で処罰すると宣言するのだった。
その後、森口は学校を辞め、事情を知らない熱血教師のウェルテルこと
寺田良輝が新担任としてクラスにやってくる。そんな中、
以前と変らぬ様子の犯人Aはクラスでイジメの標的となり、
一方の犯人Bはひきこもりとなってしまうのだが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレぎみです。要注意】
冒頭、終業式の日。クラスの生徒に対し、いきなり告白をする。
それもクラス中の生徒はガヤガヤと自分勝手な行動をとり
騒がしくしているのにも関わらず、それを注意するでもなく
感情的に話し始めるでもなく、ほんとうに淡々と告白するのです。
その淡々とした話しぶりからは想像もできない内容に
徐々にクラス中が静まり返って行く様子はなかなか良かった。
そりゃあ、そうでしょうとも。
このクラスの中に殺人犯がふたりも居るというんですから。
担任の森口は、その犯人を知っている。が、敢えて名指しはしない。
それは法律による少年法と同じAやBで個人表記するといった
ある意味、この冷静さが逆に森口先生の怖さを引き立てているようだ。
この告白は、担任の森口から始まり、主要人物がその後を続けるといった
その人物なりの告白があるわけですが、これが長いのなんのって!
この想像以上の長台詞に、ここでもう付いて行けないと思う人もいるかも!
淡々とした長さの割には、内容に深みがあるわけでもなく、
その辺りは普通の1時間のテレビドラマを観ているような感覚でした。
さて、告白たるものをしていき、クラスを巻き込んでの復讐に
入って行くのですが、これが俗に言う相手の心象心理を利用した
自らの手を汚すことなく、犯人らが自滅する方向へと持って行く。
この辺りの森口の計算は、終始、的確にヒットし続け
犯人のひとりと言われるBは次第に衰弱し始めていき
最後は、人生の取り返しのつかないところまで追い込まれていく。
もうひとりの犯人Aは、自ら天才博士というほどにメカに詳しく
次第にそのメカオタクなウデ自慢が仇となって、こちらも
犯人Bと同様、自らの手で取り返しのつかない方向へと落とされていく。
結果的にいうと、復讐は望んだ通りに成功するわけですが
そこに行きつくまでの流れというか、辻褄合わせが少し強引な気もする。
意表を突いたトリックがあるわけでもなく、犯人が追い詰められていく
その過程が、ちょっとばかり冗長に感じるのが残念でした。
追記)
・日本の子役。本作では中学生役だが、余りにも演技がな~。
彼ら彼女らはもう少し『マイ・ブラザー』の10歳女児の
演技を見習った方がいいのではないか(←なにを偉そうに)
・カメラの構図が妙に気になってしまい、これは斬新なのか
それとも、かなりオーソドックスなのかがよく判らない。
この世の話であることは確かだが、どことなくあの世の話だった!でも
なんとなく納得できる画作りは不思議な感覚でした。
・森口の殺された娘というのは、この学校の生徒ではなかったのですね。
予告編で、思いっきり勘違いしてました。
・クラスのいじめっ子で野球部の男の子のスローイングは本物だね。
あれは野球経験者。ひじの使い方が滑らかで基本通り!
・牛乳パックにHIV感染者の血液を少し混入させ、それを飲み干しても
HIV感染はしないらしい。
------------------------------------------------------------
監督:中島哲也
脚本:中島哲也
撮影:阿藤正一/尾澤篤史
音楽:金橋豊彦
出演:松たか子/岡田将生/木村佳乃
『告白』
変わった映画を観させてもらいました。
イメージしてたのとは、ちょいと違ってましたね。
なんだか舞台劇でも観ているような錯覚に~。
◇
とある中学校の終業日。
1年B組の担任・森口悠子は、ある告白を始める。
数ヵ月前、シングルマザーの森口が学校に連れてきていた一人娘の愛美が
プールで死亡した事件は、警察が断定した事故などではなく、
このクラスの生徒、犯人Aと犯人Bによる殺人だったと。
そして、少年法に守られた彼らを警察に委ねるのではなく、
自分の手で処罰すると宣言するのだった。
その後、森口は学校を辞め、事情を知らない熱血教師のウェルテルこと
寺田良輝が新担任としてクラスにやってくる。そんな中、
以前と変らぬ様子の犯人Aはクラスでイジメの標的となり、
一方の犯人Bはひきこもりとなってしまうのだが…。
<allcinema>
◇
【ネタバレぎみです。要注意】
冒頭、終業式の日。クラスの生徒に対し、いきなり告白をする。
それもクラス中の生徒はガヤガヤと自分勝手な行動をとり
騒がしくしているのにも関わらず、それを注意するでもなく
感情的に話し始めるでもなく、ほんとうに淡々と告白するのです。
その淡々とした話しぶりからは想像もできない内容に
徐々にクラス中が静まり返って行く様子はなかなか良かった。
そりゃあ、そうでしょうとも。
このクラスの中に殺人犯がふたりも居るというんですから。
担任の森口は、その犯人を知っている。が、敢えて名指しはしない。
それは法律による少年法と同じAやBで個人表記するといった
ある意味、この冷静さが逆に森口先生の怖さを引き立てているようだ。
この告白は、担任の森口から始まり、主要人物がその後を続けるといった
その人物なりの告白があるわけですが、これが長いのなんのって!
この想像以上の長台詞に、ここでもう付いて行けないと思う人もいるかも!
淡々とした長さの割には、内容に深みがあるわけでもなく、
その辺りは普通の1時間のテレビドラマを観ているような感覚でした。
さて、告白たるものをしていき、クラスを巻き込んでの復讐に
入って行くのですが、これが俗に言う相手の心象心理を利用した
自らの手を汚すことなく、犯人らが自滅する方向へと持って行く。
この辺りの森口の計算は、終始、的確にヒットし続け
犯人のひとりと言われるBは次第に衰弱し始めていき
最後は、人生の取り返しのつかないところまで追い込まれていく。
もうひとりの犯人Aは、自ら天才博士というほどにメカに詳しく
次第にそのメカオタクなウデ自慢が仇となって、こちらも
犯人Bと同様、自らの手で取り返しのつかない方向へと落とされていく。
結果的にいうと、復讐は望んだ通りに成功するわけですが
そこに行きつくまでの流れというか、辻褄合わせが少し強引な気もする。
意表を突いたトリックがあるわけでもなく、犯人が追い詰められていく
その過程が、ちょっとばかり冗長に感じるのが残念でした。
追記)
・日本の子役。本作では中学生役だが、余りにも演技がな~。
彼ら彼女らはもう少し『マイ・ブラザー』の10歳女児の
演技を見習った方がいいのではないか(←なにを偉そうに)
・カメラの構図が妙に気になってしまい、これは斬新なのか
それとも、かなりオーソドックスなのかがよく判らない。
この世の話であることは確かだが、どことなくあの世の話だった!でも
なんとなく納得できる画作りは不思議な感覚でした。
・森口の殺された娘というのは、この学校の生徒ではなかったのですね。
予告編で、思いっきり勘違いしてました。
・クラスのいじめっ子で野球部の男の子のスローイングは本物だね。
あれは野球経験者。ひじの使い方が滑らかで基本通り!
・牛乳パックにHIV感染者の血液を少し混入させ、それを飲み干しても
HIV感染はしないらしい。
------------------------------------------------------------
監督:中島哲也
脚本:中島哲也
撮影:阿藤正一/尾澤篤史
音楽:金橋豊彦
出演:松たか子/岡田将生/木村佳乃
『告白』
私も昨日観てきましたよ。
itukaさんは2.5★なんですね・・・(T_T)、私は「衝撃」を受け、作品としてもかなり(私的)高位置です。中島監督独特のポップな感じが、陰惨な世界を描く上で効いていて。
>余りにも演技がな~
確かに^_^;。しかしそれも味かなと・・・(そう思い込む私^_^;)
>予告編で、思いっきり勘違い
私もです。なので冒頭からビックリ。
AとBがのっけから特定されたのにもビックリ。
>クラスのいじめっ子で野球部の男の子の
彼が物語の主要人物になり得る世界だって十分考えられますよね。それを考えるととても怖かったです。
それぞれを薄目で眺めてみましたが(=^_^=)
itukaさんの採点は思いのほかチビシィ(←死語)んですね。。
でも、興味は高まってます。
今度書店で、原作本を終わりから立ち読みしてみようっと(←それでエエんか!)
高評価なぺろんぱさん、すみませんです。
ワタクシ、冒頭の告白は面白く観させてもらったんですが
その後に続く告白には、正直ちょっと付いて行けなかったです^^;
犯人Bの母の告白は、まあまあだったんですけどね。
全体的に強烈な内容の割には、画作りが綺麗すぎるというか
もっと、ドロドロとした人間臭さが画に反映されるとよかったかな~ってね^^
冷蔵庫の品物に対し、ブラックジョークのひとつでもAが毒付いていたら
もう少しインパクトがあったのかなと思っています。
でも、森口演じる松たか子さんは妙に嵌まってましたね^^
冒頭からのクラスの雰囲気が、もうすでに異世界な感覚で
そこに松さんの告白がマイペースに始まるところは妙に期待値が上がって行ったんですけどね^^;
なので、ワタシ的には最初の30分間は面白く観れたんですよ。
どちらにせよ、これは観ることをお薦めします^^
これはこの問題を扱うに、ちょっと中途半端な恐怖の見せ方となってしまっているように感じてしまいました。
それは子供の恐怖、彼らの狂気というより、
大人の狂気においてですが。
なので、絶賛したくないという感じですかね~。
内容は・・確かにキレイ過ぎと言うか、
現実と妄想の区別がもはや曖昧になってて、リアルに描きたいことが何だったのか、ちょっと分かりにくいのがありました。
ドッカ~ン! ←最後にそれかよ(⌒~⌒ι)
レビューの執筆になかなか手が進まなかったというのは分る気がしますよ^^
こういった狂気の世界は、もっとトコトンモロ見え感覚で描いてもらいたかったです。
見せ方が今ひとつ物足らなかったのが本音です。
ハリウッドでのリメイク版がどんなふうになるのか今から楽しみです^^
まさか、またレオ様がウェルテルの役をやったりして^^;
あの屋上に呼び出された少年ですけど、
結局、彼はこの映画に於いてどのように受け止めたらよかったのか判らないです^^;
いつもボールをぶつけられていたことに対して
なにか結論が出てたのかな~???
「どっか~ん!」は、まさに狂気の世界そのものっていう感じでした^^;
>結局、彼はこの映画に於いてどのように受け止めたら
>よかったのか判らないです^^;
アレは・・ここでバラしていいのかな・・
「続編へのフリ」なんですよ。
彼はやがて「少年C」となる存在なので、記憶しておくように!
>いつもボールをぶつけられていたことに対して
>なにか結論が出てたのかな~???
続編では野球部で殺人が起こりますので。
・・な~んてね ←おい!
>「どっか~ん!」は、まさに狂気の世界そのもの
>っていう感じでした^^;
あんなの想像じゃん、妄想じゃん、と思いながら観てました(=^_^=)
代わりに掃除のおばさんがあの場にいてたら、どうすんだぁ?(苦笑)
「な~んてね」発言でむむ?と思ったのは気のせいではなかったってことですね^^;
少年Cと少年Dがセットで続編になりそうですね。
まさか、Dってあいつか?どこかに隠れキャラが居たような(笑)
意外と少女ということもあったりして。
そうですね。掃除のおばちゃんが逝っても誰も個人捜査はしないですもんね。
これじゃあ映画にならないジャン^^
両論ありですね~。
中盤、森口先生登場しないけど、きっとウェルテルも先生に操られてるんじゃ…とか、そこそこで森口先生の影を感じて私は不気味でした(苦笑)
そうそう、あのクラスには犯人ABの予備軍がまだまだいるんですよ。
根拠のない自意識過剰で自分以外を理解しようとしないアホ集団ですから。
「な~んてね」で終る映画なんて最高ですね!
一瞬、教職者の顔を覗かせ安心を与えられるのかと思ったら、やっぱりどっか~ん!!でした(苦笑)
この映画ほど賛否がはっきり分かれるのは他にないですね^^
森口先生を演じる松さんは確かに冒頭から不気味オーラ全開でした。
そして、過保護ママの佳乃さんも絵に描いたようなまんまな母で^^
でも、そこまででした。
途中で睡魔に襲われてしまい三番目の告白は殆ど記憶にないくらいでした^^;
予告編で期待値が上がりすぎたせいでしょうか^^;
原作を読んでいたときは、この話の展開は強引だなーとちょっと思うところが
あったのですが。
映画を観て、納得出来る流れになっているところもありました。
話にどんどん引き込まれるので、まだ観ていない人は必見です。
ワタシの場合、予告編だけで煽られたので
どれだけトリッキーな内容になっているんだろう!と
娯楽メインで期待値がかなり上がってたのがダメだったかも知れませんね。
機会があれば原作本を読んでみようと思います^^