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評価:★★★☆【3.5点】
オープニング・タイトルの映像に度肝を抜かれ言葉が出ない!
こういうのって、あるマニアの間では大人気だとか。
◇
アート・ディーラーとして成功を収めながらも
夫との結婚生活は冷え切り、満たされない日々を送るスーザン。
ある日そんな彼女のもとに、20年前に離婚した元夫エドワードから
彼の著作『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』が送られてくる。
作品が彼女に捧げられていることに困惑しつつも、
早速読み始めたスーザン。
そこに綴られていたのは、車で移動中の家族が暴漢グループの襲撃に遭い、
妻と娘が殺され、夫は刑事と共に犯人たちを追い詰めていくという
壮絶な復讐の物語だった。
そのあまりに暴力的な内容と完成度の高さに衝撃を受けながらも、
これを彼女に捧げたエドワードの意図をはかりかねるスーザンだったが…。
<allcinema>
◇
【少しだけネタバレ。要注意!】
と言っても映画自体の解釈は観客一人ひとりに委ねられているので。
現夫との満たされない生活のなか、元夫から小説の原稿が届くのだが
もうこの段階でワタシは小学生の運動会で
徒競走のスタートラインに立たされた時の嫌~な思いが。。。
難解な(ような雰囲気の)映画をチョイスしてしまった不安が
ワタシの中にあったのだが、意外にも直球勝負の分かり易いものだった。
ところが、あのラストの解釈は完全に観客に丸投げしているので
受け止め側によってはどうとでも受け取れてしまうから始末が悪い。
現実と小説の中の映像が行ったり来たりしながら物語は進み
小説のなかで起こるミステリー事件にすごく惹きこまれてしまう。
そして、ヒロインもまたこの完成度の高い小説を書いた
元夫に対し自分の今の環境を変える切っ掛けになるのではないかと期待し
高級レストランで再会する約束をしたのだが。。。ってやつですね^^;
単純に言えば一方的に離婚され辛いをした元夫が
ブルジョア生活の元妻に対し復讐という行動を起こした映画。
これって小説の中の物語が面白くすごく惹きこまれてしまうので
現実と小説を分けて評価した方がいいのか、それはダメなのかで迷うのだ。
【今週のツッコミ】
・小説のなかのミステリー事件は★4つ、現実の今と過去は
★3つということで上の評価にした。
・小説:やはりジェイク・ギレンホールは演技が上手い!
それ以上に、マイケル・シャノンのシェリフが最高でした。
ワタシの好きな名脇役のひとりに追加したい。
・現実:ブルジョア家系で母の大反対を押し切りジェイクと結婚。
だがやはり出世を望まず向上心のないジェイクとの貧乏生活は
彼女は耐えられなかった。
蛙の子はやはり蛙なのだということ。
・小説と現実:小説の中でトニーは暴発した銃で徐々に鼓動音が消えていく。
現実でそのシーンと重なるように、姿を見せないジェイクを待つ続ける元妻。
二つのシーンをリンクさせて見せることによって、どう考えてもあれは
会いに行かない、行けない状況をジェイクは意図的に作っていたように思う。
・小説:愛する妻と娘が暴漢に殺害され死体が上がるまでが
本当に怖かった!こういうリアルな描写はアクション映画と一味違う。
・運転中、ひと気のないハイウェイで暴漢グループに煽られたとき
愛する妻が実は凄腕エージェントで、夫がマイティ・ソーだったら
どんなに安心感があったことだろう。
・この映画を観終わって、なぜか『マルホランド・ドライブ』に似た
匂いが漂っていると感じたのはワタシだけ…ですね^^;
---------------------------------------------------------------------------------
監督:トム・フォード
脚本:トム・フォード
音楽:アベル・コジェニオウスキ
出演:エイミー・アダムス/ジェイク・ギレンホール/マイケル・シャノン
『ノクターナル・アニマルズ』
オープニング・タイトルの映像に度肝を抜かれ言葉が出ない!
こういうのって、あるマニアの間では大人気だとか。
◇
アート・ディーラーとして成功を収めながらも
夫との結婚生活は冷え切り、満たされない日々を送るスーザン。
ある日そんな彼女のもとに、20年前に離婚した元夫エドワードから
彼の著作『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』が送られてくる。
作品が彼女に捧げられていることに困惑しつつも、
早速読み始めたスーザン。
そこに綴られていたのは、車で移動中の家族が暴漢グループの襲撃に遭い、
妻と娘が殺され、夫は刑事と共に犯人たちを追い詰めていくという
壮絶な復讐の物語だった。
そのあまりに暴力的な内容と完成度の高さに衝撃を受けながらも、
これを彼女に捧げたエドワードの意図をはかりかねるスーザンだったが…。
<allcinema>
◇
【少しだけネタバレ。要注意!】
と言っても映画自体の解釈は観客一人ひとりに委ねられているので。
現夫との満たされない生活のなか、元夫から小説の原稿が届くのだが
もうこの段階でワタシは小学生の運動会で
徒競走のスタートラインに立たされた時の嫌~な思いが。。。
難解な(ような雰囲気の)映画をチョイスしてしまった不安が
ワタシの中にあったのだが、意外にも直球勝負の分かり易いものだった。
ところが、あのラストの解釈は完全に観客に丸投げしているので
受け止め側によってはどうとでも受け取れてしまうから始末が悪い。
現実と小説の中の映像が行ったり来たりしながら物語は進み
小説のなかで起こるミステリー事件にすごく惹きこまれてしまう。
そして、ヒロインもまたこの完成度の高い小説を書いた
元夫に対し自分の今の環境を変える切っ掛けになるのではないかと期待し
高級レストランで再会する約束をしたのだが。。。ってやつですね^^;
単純に言えば一方的に離婚され辛いをした元夫が
ブルジョア生活の元妻に対し復讐という行動を起こした映画。
これって小説の中の物語が面白くすごく惹きこまれてしまうので
現実と小説を分けて評価した方がいいのか、それはダメなのかで迷うのだ。
【今週のツッコミ】
・小説のなかのミステリー事件は★4つ、現実の今と過去は
★3つということで上の評価にした。
・小説:やはりジェイク・ギレンホールは演技が上手い!
それ以上に、マイケル・シャノンのシェリフが最高でした。
ワタシの好きな名脇役のひとりに追加したい。
・現実:ブルジョア家系で母の大反対を押し切りジェイクと結婚。
だがやはり出世を望まず向上心のないジェイクとの貧乏生活は
彼女は耐えられなかった。
蛙の子はやはり蛙なのだということ。
・小説と現実:小説の中でトニーは暴発した銃で徐々に鼓動音が消えていく。
現実でそのシーンと重なるように、姿を見せないジェイクを待つ続ける元妻。
二つのシーンをリンクさせて見せることによって、どう考えてもあれは
会いに行かない、行けない状況をジェイクは意図的に作っていたように思う。
・小説:愛する妻と娘が暴漢に殺害され死体が上がるまでが
本当に怖かった!こういうリアルな描写はアクション映画と一味違う。
・運転中、ひと気のないハイウェイで暴漢グループに煽られたとき
愛する妻が実は凄腕エージェントで、夫がマイティ・ソーだったら
どんなに安心感があったことだろう。
・この映画を観終わって、なぜか『マルホランド・ドライブ』に似た
匂いが漂っていると感じたのはワタシだけ…ですね^^;
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監督:トム・フォード
脚本:トム・フォード
音楽:アベル・コジェニオウスキ
出演:エイミー・アダムス/ジェイク・ギレンホール/マイケル・シャノン
『ノクターナル・アニマルズ』
小説ってこれは元夫の実話なんだろうか?とか
でも連絡取れてたしな~?とか思ったり。。
でも現れないとなると・・・とか色々考えちゃいました。
ラストはオープニングと同じように
ビックリ!(笑)で終わったらもっとインパクトが凄かったかも?ですね。
オープニングには本当にビックリしました(笑)
そうそう、ワタシも元夫の体験を元にしてるのかな~と思いましたよ。
たぶん、あの小説の内容自体が元妻への復讐であり
現実で殺せない分、小説の中で殺したんでしょうね。
そして最後も元妻の期待を裏切る方向に持って行った感じかな~でした。
ラストもオープニングの衝撃を期待したんですが
それはなかったですね(笑)
さてさてトム・フォード映画は「シングルマン」がナイスだったので見にいったのですが、この監督”死”を描くのが好きなのでしょうか?
>ブルジョア生活の元妻に対し復讐という行動を起こした映画...
同感ですね!どう考えても裏切られた元夫のリベンジでしょうね。
ラスト、エドワードがやって来ると思えなかったのでやはりでした。
スーザンは現夫とも冷えきっていたので、エドワードに会いたかったのだと思います。でもそうは行きませんでしたね。
オープニング!スゴかったです!
地元のミニシアターに行こうとすると電車代だけで映画1本分以上掛かるので
なかなか行けてませんが、たまに名古屋のTOHOで掛かってるのを観てるのです。
>トム・フォード映画は「シングルマン」がナイスだったので
この映画はチェックしてたのに未見なんですよ。
なのでトム・フォード監督の得意技を知らないのです^^;
こうしてみると男も妻に捨てられたショックからプライドをかけて復讐したくなるんですね。
ラストは待ちぼうけにさせる仕返しにティーンエイジャーかよ!でしたが
あの場のスーザン見てて、少しばかり気の毒で同情しちゃいました。
オープニングはホントビックリでした。
ホント、色々な解釈ができる作品だと思いました。
私はラストはあれでいいと思います。濃い口紅をぬぐってまで、純であった自分をもう一度彼に見せたいというスーザンの思い…スーザンをそう思わせた(と確信している)エドワードの策…
再会してしまったら、台無しだと思います。
ワタシは会ってやれよ~!でした。
なるほど!濃い口紅をぬぐう細かい動作からそういった内面が見えてくるんですね( ..)φメモメモ
さすが、ここなつさん!
彼女は反省してるようだし、これ以上畳みかけるのは可哀想と思ってしまうワタシは洞察力が欠けてそう^^;