グレイマン

評価★★★★☆【４．５点】


Netflixオリジナル作品、デジタル配信と同時に劇場公開も。

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元ＣＩＡの凄腕工作員で、ある日突然ＣＩＡの裏切りに遭い
追われる身となった暗殺者グレイマンが、
元同僚によって送り込まれた世界各地の暗殺チームと
壮絶な死闘を繰り広げるさまを圧倒的スケールで描き出す。
<allcinema>

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Netflixの新作でライアン・ゴズリングのアクション映画？
とりあえずマイリストに入れたもののイマイチ食指が動かない。
ゴズリングといえば、どの作品も割とクールな印象で
ほとんどセリフがなくても映画として成立する。
初見の『ラースと、その彼女』からずっとそんな感じ。
『ブレードランナー２０４９』が唯一楽しめたアクションかな。

ということで、予告編をチラ見する限りでは
『ナイスガイズ！』みたいな残念な印象を受けたわけですよ。

ところが、鑑賞するや否や冒頭5分で、いや～、これは面白い！
刑務所に居ながら腕を見込まれ暗殺者として復活を果たす。
よくあるB級映画のノリは、まんまそのノリなんだけど
とにかく今まで見たこともないアングルからの狙撃だったり
ゴズリングくんの息づかいひとつとっても妙に生々しく
現実感が伝わってくるんです。

さらに、秘密を知った彼を消そうとCIAが送り込んだのが
型破りでクレイジーな工作員と呼ばれるひとりの男だった。
男は独自の作戦として全世界の暗殺チームを展開するわけだが
そのスケールがこれまた凄いことになっている。

ま、ある意味、チョイ前の『6アンダーグラウンド』的な
荒削りで資金に糸目もつけない物量作戦には圧倒されるばかり。

ヒロインには絶世の美女アナ・デ・アルマスですよ。
ゴズリングくんのパートナーみたいに絶妙なタイミングでフォロー。
もはやボンド・ガールにも引けを取らない女戦士となっている。

あ、そういえばこの二人って『ブレードランナー２０４９』で
ゴズリングくんの3Dホログラムの恋人でしたね。
見方により、本作品の数年後に『ブレードランナー』ってことも
辻褄が合うかもしれないわ。

ちなみに、デジタル配信でも満足度（★４つ以上）が高ければ
劇場公開はもちろん、同年製作モノであれば
こんな感じでレビューを上げていきたいと思っています。

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【今週のツッコミ】

・いままでのゴズリングくんの映画はどれもゴズリングくんまんま。
　この映画はそんな彼の新境地を開いたと勝手に思っている。

・これ、シリーズ化してくれないかな～。

・礼儀正しく、いつも相手のことを考えて行動する暗殺者って
　しかも、人情があって自分を認めてくれた上司への忠誠心すご！

・CIA身内同士の戦争に巻き込まれた警察官らが哀れ。

・ラスト、なんで狙撃しない？しかもラスボスはなんで
　肉弾戦に持っていったのか理解に苦しむ。

・街中の路面電車内で銃撃シーン、あれはどこまでCGなん？

・「美人だね～」「それ、セクハラですよ」会話もイマドキ。
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監督：アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
脚本：ジョー・ルッソ、クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
音楽：ヘンリー・ジャックマン
出演：ライアン・ゴズリング、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス

『グレイマン』