
評価:★★★☆【3,5点】
私を州境に連れてって!とはどっち方面なのだろうか。
ミズーリ州の地図をよく見ると
微妙に交錯してるところも入れると8つの州と絡んでいるんですね。
ということで、リーは父親探しにオザーク高原から
最も近いアーカンソー州付近に行きたかったのかもしれません。
それにしても、彼女らの住む地域の異質さは
昨今の近代社会に於いて相当なものだったと思います。
ミステリーホラーによく登場する外界と隔絶された州として
最北東部に位置するスティーヴン・キング氏の故郷でもある
メイン州なんかが真っ先に頭に浮かんできますが
そういった類にも、なんらひけを取らない場所ではないでしょうか。
事前情報を提供してくれたオリーブリーさんに感謝です。
もしそれがなかったら、この時代錯誤のような舞台設定は
完全なるフィクションの世界感と勘違いするところでしたから。
◇
アメリカ中西部ミズーリ州のオザーク高原。
現代のアメリカ社会から見捨てられたかのような貧しい寒村。
心を病んだ母と幼い弟妹を抱え、一家の大黒柱として
懸命に生活を切り盛りする17歳の少女、リー。
とうの昔に家を出ていた父が、自宅を保釈金の担保にしたまま失踪してしまい、
自宅差し押さえの窮地に陥る。
家と家族を守るため、自ら父親の捜索に乗り出すが、
親族はじめ村人たちは父親の存在をタブー視するようにリーを追い返す。
それでもひるむことなく、ついには危険な闇社会にも
足を踏み入れようとするリーだったが…。
<allcinema>
◇
それにしても、こういう古いしきたりを今を持っても貫いている地域って
まだまだ探っていけばあるんでしょうね。
普段、ミズーリ州が舞台となる映画ってほとんどないから
知らない地域性を知ることが出来、またそれにより彼らに対し
多少でも理解できることがあったとすれば、それはそれで納得し
本作は、そういう意味からも多大なる貢献をしたのかなと思っています。
ストーリーは観てて辛くなりました。
悲惨な現状に対し、追い打ちを掛けるかのように父親の疾走と
それにより保釈金の担保ととされていた家と土地の差し押さえが迫る。
それを阻止するには、10日間で父親を見つけなければならない。
たった17歳という若さで、彼女の精神力にはただただ脱帽です。
リーは家族ため、どうしても家だけは手放せないという強い思いがあるから
行動にまったくブレがないところが凄いです。
普通、闇の世界に足を踏み入れること自体、大の男でも怖いのに
たったひとりで、向かっていく度胸には尊敬しますよ。
本作は、周りの人間からすべて拒否される理由など謎が多く
そこが唯一惹きつけられる部分であったというところですかね。
闇に葬られなければならない父の存在とはなんだったのか。
最後になって、意外な人物がリーを引っ張っていってくれます。
その人物の本当の優しさはラストでしっかり伝わってきます。
サンダンス映画祭グランプリ、皆さん良い演技してますね~。
ワタシなんかキャッチコピーから想像して、真っ先に彼女をレ※※するのは
バンジョーを持って行かなかったアンタだと思ってましたから(爆)
ほんとうに失礼しました(笑)
おまけ)
・「その勇気が命を落とすことになるぞ」とソニーを脅してたお兄さん
20年後に同じことを言い返されないように気を付けてください。
・薄汚い格好が意外とお似合いのジェニファー・ローレンス。
今年の春に赤いジュータンを歩いてた姿とは雲低の差。
むしろ、こっちの方が好きなんだよ!ってマニアもいるかもね。
・リーがあんなにライフルに詳しいとは思わなかった。
っていうか、そこの地域じゃ狩りが生活の大半だったからね。
金はなくても銃の弾は豊富にあるという一般目線から見た不思議^^
・保安官さえ町の“しきたり”に対し職務を躊躇してしまう。
もし、あの保安官がケイシー・アフレックだったら
リーを※※するのはヤツだったかもしれない。お尻ペンペン!
・幾ら浅いと言ったって、不透明な川に手は突っ込みたくないです。
水面下のピラニア目線から見たリーの両手はまさにホラー(それ映画違います)
・大きいから切断するってアンタ、ヨタヨタ危なっかしい姿勢で
大型チェーンソーでネライを外して私の腕を切らないで~!と
必死に訴えていたから、ついつい涙目で悲鳴を上げちゃったとか。
・その前に、現地に着くまであの汚いズタ袋を頭に被せられて
そっちの方がなんか気になってた。頭かゆくなりそうで(爆)
・淡々と進行するストーリーに、途中で睡魔がやって来た。
しかしながらミリオンの椅子の構造の悪さからお尻が前方に少しずつズレはじめ
何度も座り直すことで眠ることはなかった。
ただ、鑑賞後にこんなにお尻が痛くなる映画館もめずらしい。
----------------------------------------------------------
監督:デブラ・グラニック
脚本:デブラ・グラニック/アン・ロッセリーニ/
撮影:マイケル・マクドノー
音楽:ディコン・ハインクリフェ
出演:ジェニファー・ローレンス/ジョン・ホークス/シェリル・リー/
『ウィンターズ・ボーン』
私を州境に連れてって!とはどっち方面なのだろうか。
ミズーリ州の地図をよく見ると
微妙に交錯してるところも入れると8つの州と絡んでいるんですね。
ということで、リーは父親探しにオザーク高原から
最も近いアーカンソー州付近に行きたかったのかもしれません。
それにしても、彼女らの住む地域の異質さは
昨今の近代社会に於いて相当なものだったと思います。
ミステリーホラーによく登場する外界と隔絶された州として
最北東部に位置するスティーヴン・キング氏の故郷でもある
メイン州なんかが真っ先に頭に浮かんできますが
そういった類にも、なんらひけを取らない場所ではないでしょうか。
事前情報を提供してくれたオリーブリーさんに感謝です。
もしそれがなかったら、この時代錯誤のような舞台設定は
完全なるフィクションの世界感と勘違いするところでしたから。
◇
アメリカ中西部ミズーリ州のオザーク高原。
現代のアメリカ社会から見捨てられたかのような貧しい寒村。
心を病んだ母と幼い弟妹を抱え、一家の大黒柱として
懸命に生活を切り盛りする17歳の少女、リー。
とうの昔に家を出ていた父が、自宅を保釈金の担保にしたまま失踪してしまい、
自宅差し押さえの窮地に陥る。
家と家族を守るため、自ら父親の捜索に乗り出すが、
親族はじめ村人たちは父親の存在をタブー視するようにリーを追い返す。
それでもひるむことなく、ついには危険な闇社会にも
足を踏み入れようとするリーだったが…。
<allcinema>
◇
それにしても、こういう古いしきたりを今を持っても貫いている地域って
まだまだ探っていけばあるんでしょうね。
普段、ミズーリ州が舞台となる映画ってほとんどないから
知らない地域性を知ることが出来、またそれにより彼らに対し
多少でも理解できることがあったとすれば、それはそれで納得し
本作は、そういう意味からも多大なる貢献をしたのかなと思っています。
ストーリーは観てて辛くなりました。
悲惨な現状に対し、追い打ちを掛けるかのように父親の疾走と
それにより保釈金の担保ととされていた家と土地の差し押さえが迫る。
それを阻止するには、10日間で父親を見つけなければならない。
たった17歳という若さで、彼女の精神力にはただただ脱帽です。
リーは家族ため、どうしても家だけは手放せないという強い思いがあるから
行動にまったくブレがないところが凄いです。
普通、闇の世界に足を踏み入れること自体、大の男でも怖いのに
たったひとりで、向かっていく度胸には尊敬しますよ。
本作は、周りの人間からすべて拒否される理由など謎が多く
そこが唯一惹きつけられる部分であったというところですかね。
闇に葬られなければならない父の存在とはなんだったのか。
最後になって、意外な人物がリーを引っ張っていってくれます。
その人物の本当の優しさはラストでしっかり伝わってきます。
サンダンス映画祭グランプリ、皆さん良い演技してますね~。
ワタシなんかキャッチコピーから想像して、真っ先に彼女をレ※※するのは
バンジョーを持って行かなかったアンタだと思ってましたから(爆)
ほんとうに失礼しました(笑)
おまけ)
・「その勇気が命を落とすことになるぞ」とソニーを脅してたお兄さん
20年後に同じことを言い返されないように気を付けてください。
・薄汚い格好が意外とお似合いのジェニファー・ローレンス。
今年の春に赤いジュータンを歩いてた姿とは雲低の差。
むしろ、こっちの方が好きなんだよ!ってマニアもいるかもね。
・リーがあんなにライフルに詳しいとは思わなかった。
っていうか、そこの地域じゃ狩りが生活の大半だったからね。
金はなくても銃の弾は豊富にあるという一般目線から見た不思議^^
・保安官さえ町の“しきたり”に対し職務を躊躇してしまう。
もし、あの保安官がケイシー・アフレックだったら
リーを※※するのはヤツだったかもしれない。お尻ペンペン!
・幾ら浅いと言ったって、不透明な川に手は突っ込みたくないです。
水面下のピラニア目線から見たリーの両手はまさにホラー(それ映画違います)
・大きいから切断するってアンタ、ヨタヨタ危なっかしい姿勢で
大型チェーンソーでネライを外して私の腕を切らないで~!と
必死に訴えていたから、ついつい涙目で悲鳴を上げちゃったとか。
・その前に、現地に着くまであの汚いズタ袋を頭に被せられて
そっちの方がなんか気になってた。頭かゆくなりそうで(爆)
・淡々と進行するストーリーに、途中で睡魔がやって来た。
しかしながらミリオンの椅子の構造の悪さからお尻が前方に少しずつズレはじめ
何度も座り直すことで眠ることはなかった。
ただ、鑑賞後にこんなにお尻が痛くなる映画館もめずらしい。
----------------------------------------------------------
監督:デブラ・グラニック
脚本:デブラ・グラニック/アン・ロッセリーニ/
撮影:マイケル・マクドノー
音楽:ディコン・ハインクリフェ
出演:ジェニファー・ローレンス/ジョン・ホークス/シェリル・リー/
『ウィンターズ・ボーン』
いくらアカデミーの作品賞でも、日本ではあまり受け入れにくい地味な映画かもしれないけどねぇ~この知識、あるかないかでは大違いなわけで…。
お役に立てたなら、良かったです。
例えば、リーが学校で軍隊の練習(?)見るシーンとか、何となく違和感があったんですよ。
入隊=村から抜け出す唯一の道で、職業選択はそこしかないらしいです。
軍隊に入れば、奨学金で大学進学の道も開けるそうだし、イラク戦でも志願した女性兵士がここら辺りの出身者が多いそうです。
>保安官さえ町の“しきたり”に対し職務を躊躇してしまう。
もし、あの保安官がケイシー・アフレックだったら
お尻ペンペン!
大爆!!
介入させないような威圧感に、屈してる感じでしたよね。
ここでは余計な事はしちゃいかんのだわ。
って、きっと、死体とか犯人とかの捜査する気もないんでしょう(しちゃいけないのか…汗)
見てる間は、何か変?どーして?みんなオカシイ?と、リーが可哀相で…。
終ってすぐ見本のパンフ読みました(笑)
で、ネットでも色々検索して、やっと納得。
これ、知った上で観たかったと、何か損した気分になっちゃったわぁ~。
なかなか「おかわり」したい作品ではないですが、WOWOWで放送されたら、もう一度心して観たいと思ってます(笑)
あっ、ミリオンの椅子、オネエちゃんに言ったんですよ。
「何度か言ったけど、直してくれないのね。一度、座ってみて」って(爆)
イラクでの女性兵士の件、、、そうだったんですね!
これは知らなかったです。
むしろ本作の謎を解くカギはそういうところからあったんですね。
こういう風に、芋づる式に謎が解けていくのは。ある意味気持ちいいですね(笑)
100年前にタイムスリップしたような生活ぶりは、西部劇でも見ている感覚でしたから(汗)
>入隊=村から抜け出す唯一の道で、職業選択はそこしかないらしいです。
なんか、それも哀しい現実ですよね。
軍の広報部のお兄さんがよかったです。あれだけ親身になって回答してくれて
リーのココロの揺れを、あの短時間で修正してましたもんね(笑)
ミリオンの椅子、両隣の客も何度か座りなおしてましたし、ワタシやオリーブリーさんだけじゃなかった(爆)
今回の情報は貴重でしたよ^^
今度、東鮨でランチおごりますよ(笑)
予想通りのエンターテインメントで☆3.5。
三銃士+ダルタニアンは良しとしても王妃とコンスタンス役女優はイマイチ。
続編を思わせるエンディングはこのての映画の常套手段でした。
『三銃士』はスルーかな~。
王妃の子は可愛い感じでしたが、イマイチでしたか(笑)
ハリウッドの姑息なやり方に、、、反対ではありません(笑)
ヒットすれば面白いってことですから、観る方は税金上がるわけでもないので
どんどん製作して欲しいものです(爆)
でも、コケて中途半端にしてしまうのはダメですよね。
オープニング曲もエンディング曲も全くマカロニ調。特にエンディングは「Rango、Rango・・」と連呼、どこかで聞いたような繰り返しでした。
マカロニ・ランゴ。。。そうでしたか!(笑)
エンディング曲は、もしかしたら『続・荒野の用心棒』のテーマ曲「ジャンゴ」のような気がしますね^^
マカロニ御三家のイーストウッド、ネロ、ジェンマ、、、懐かしいです(笑)
『ランゴ』が、マカロニ調ということは初耳なので、ちょっと気になりますよ。
そういうキャラを見つけると嬉しくなりますよね^^
ウィキを見ましたが、ハリウッドウエスタンも引用されてるそうですが
コルトの銃声音が気になります(笑)
ウエットで金属系ならマカロニ、そうでないならハリウッドというのがありますね。
半田コロナの平日ではよくあることです。そのうち閉館にならなきゃいいんですが。どうもシネコンが増えてスクリーン過多じゃないでしょうか。
淋しいシネコンですよね。
でも、毎回1000円鑑賞券2枚付属のリーフレットくれるので
ここで1000円以上のチケットを購入した経験ありません(笑)
ここまで激安なのに客がいないのは、、、不思議です。