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日本の花火と海外花火の違い

2005年08月22日 | 2006年までの記事
こんにちは、花火ブログ編集(乙女座A型)です。

先週末はほんとに暑かったですね。
私はタマタマ埼玉県熊谷市に居り、屋外に出ていたので
熱射病になりかけました。

台風11号も近づいてるので、少しは和らぐかもしれませんね。
台風通過後は、まだまだ厳しい残暑が続きそうなので、体には気をつけましょう。



今週の花火大会の予定をみてみますと、いよいよ夏の終わりを感じさせてくれますね。
週末に力を蓄えているのでしょうか。。


さて、前回世界花火競技大会の話をしてみました。
まぁ、どんな作品が優勝したのかわかりませんが、造り方を調べてみると、やはり日本の花火は高度なテクニックが詰まっている職人技の塊のようです。

調べてみて解った事は、外国のとくにアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア系の花火は必ずしも円く開きません。
そもそも、日本人がよく思い浮かべる「花火玉」の形状が違っていて、海外製は円筒形をしているようです。
そのため、筒の天井部がパカっと開いて爆発するため、丸く広がる花火とは違った火花の飛び方をするのですね。

円筒形ということは、打ち上げた時に空気抵抗を受けるわけで、回転が発生したとき「右に曲がったり左に曲がったり」するのでは? 場合によってはブーメランのような動きをしたり、フォークボールのように落ちたりしないだろうか?
と心配になってしまいます。(その辺は、万全なんでしょうけどね)

もう一つ違うのは、「星」と呼ばれる中に詰め込む装飾の火花を散らす火薬ですが、日本の物は、こちらも球状で、色の違う火薬の積層構造なのに対し、海外のものは一色の火薬を機械でプレスするようです。
もちろん色の変化はありません。

利点といえば、筒状なので、同じ直径ならば日本の花火より中身を多く詰め込めるという所でしょうか。
しかし、打ち上げから花開いて消えるまで変化に富んだ日本の花火の味わいは無さそうです。

日本の場合、球形の玉の内側にびっしりと多積層火薬の丸い星を並べ、玉を割るための割火薬を、これも場合によっては多積層に仕込み、玉の外側を丈夫な紙で幾重にも張り固めて作られています。
八重芯、三重芯など、星と割り火薬を幾重にも新円に近く重ねるなど、高度なテクニックも必要ですし、扱う火薬によっては危険も伴います。(終わり際にバリバリと音がする花火、あれは少量の爆薬が入っているそうです)

やはり、日本の花火は、高度な技術と、研究によって世界に類を見ない芸術品といっても過言ではないでしょう。
そんな日本の花火造りに触発されたのか、最近ではイタリア、イギリスなどでも日本式の玉を作るようになっているとのこと。

アジア圏では、スターマイン用に大量に消費される小さな号数の日本式菊花型割物花火を数多く作っています。
こういった、単純な花火は輸入される事が多くなっているようです。
線香花火のような歴史を辿らなければいいなと思ってしまいます。


まぁ、大型の芸術的な花火は、日本の花火師の独壇場ですから、達人たちは芸術品を作っているのですね。

そんな、芸術的な花火を夏の最後に見る事ができるのです。
それが、全国的に有名な(旅行会社のツアーもある)「第79回全国花火競技大会大曲の花火」8月27日(土)です。
日本中の花火の芸術家が大曲に渾身の大作を抱えて集うという曰く付きの大会です。
昨年は、私も行こうとトライしたのですが、あまりにも過酷な日帰りツアーしか無く、宿も無く断念した大会です。

これを見れば、打ち上げ花火世界大会は霞んでしまうでしょうね。
それではまた。
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