ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

HUGO BOSS

2017-09-10 11:19:07 | ベルト(他ブランド)

ヒューゴボスのベルト修理です。
神奈川県川崎市のお客様からです。


ベルト通しがバックルと一体になっているのですが、その部分の部品がはずれて紛失です。
下側なので知らないうちに抜け落ちたのでしょう。


ステンレスの線材を削って太さを調整します。
抜け落ちないギリギリの太さですね。
打ち込んで止る感じに仕上げます。


打ち込んで固定します。
ただ入れるだけだと、また抜ける可能性もあるので、脱落防止の工夫もしています。
こういった作りのバックルは、寒暖の差で素材の違った金属同士の膨張率の違いもあって、繰り返すうちに抜けるのだと私は考えています。
なので化学反応で固着する、2液混合型の樹脂を入れて固着させます。
膨張率の違いもカバーするのですから、ある程度ゴム質の弾性のあるものでないとダメですね。
接着剤だと密閉された空間では固まりませんし、瞬間接着剤のような硬い樹脂だと、硬化後に割れてまた抜けてしまいます。


硬化後に余分な部分を切除します。
最終的には削ってバリが衣服に引っかからないように仕上げるので、ここでは大雑把な切断です。


切断後に研磨して仕上げました。
バックル本体に当たると傷になるので、慎重な作業になりました。


修理完了です。
修理代は3240円(税込み)になります。


修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
修理依頼のお電話での問い合わせは、状態が確認できないので見積もり出来ません。
画像送付の無いまま実物を送って来られたもので修理できないものは、そのまま着払いで返品となります。
また、突然、持込でいらっしゃっられても、直せない、作れないものもありますので、必ず事前に画像を送ってからいらしてください。

おかげ様で毎月かなりの数の修理依頼をいただいております。
連日多忙のため、持込の場合は完全予約制とさせていただいております。
他のお客様の修理を途中で中断したくないのです。
ご理解、ご協力よろしくお願いします。



伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ダンヒル ベルト修理 バネ紛失 | トップ | バーバリー ブラックレーベル »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ベルト(他ブランド)」カテゴリの最新記事