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1時間目 わかりやすく説明する 長く書く
わかりやすく説明しようという勉強をします。
説明するのが苦手な人。
今日はまず、長く書くというトレーニングをしてみましょう。
先生が今からある動作をします。それをみて作文を書きます。よーく見ていてください。
教卓の前で手をたたき、電気を消した後、教室入り口のドアに手をかける。その後、電気をつけて、教卓に戻り、生徒を数名見つめた後、手をたたく。
手を叩いてから、手をもう一度たたくまでのことを作文にします。できるだけ長く書くんですよ。はじめ。
書けた人は見せに来ます。
持ってきたら次のようにいう。
先生の評定は厳しいですよ。でも、持ってきた人はそれだけで素晴らしい。先生の評価は高いです。
そして
良く持って来たね。Cです。
というように評定していく。
生徒の持ってくる作文の中に、「音」「会話」「自分の思ったこと」などが書かれている場合は、
「C°」の評定をつける。
どうして「C」なのか、どうすれば評定が上がるのか生徒は聞きたがる。しかし、
書き方のポイントは後で説明します。とりあえず今持っている力で書いてみてください。
と話す。
10分ほど経ったところで
長く書くにはポイントがあります。ではC°以上だった人の作文を読みますので、何がポイントか考えてください。
と話し、高い評定だった生徒のノートを読む。
まずは見たことを詳しく書くというのがポイントです。それ以外にもポイントがあります。今読んだものでは何がありましたか。
そう、「ぱん」という音が入っていました。音を書くとより長くかけるよね。たとえば、水槽の音とか、机の音とかあるよね。
ではこの作文の場合はどんなポイントが入っているでしょうか。
といって、違うポイントが入っている作文を読み上げていく。そして、長く書くには
板書 音
自分の考え
先生(対象)の考え
周りの人の考え
空気(シーンとしている。など)
を書いていくとよいということを話していく。
では、このポイントを意識してもう一度書きます。先生がもう一度同じ動作をするので、それを作文にしていきます。さっきとまるっきり同じというわけではないですよ。
動作をした後で、再度書かせていく。
生徒が書き始めたら評定項目を板書していく。
板書 1~10 C
11~15 B
16~20 A
25~30 AA
30~35 AAA
35~40 S
40~45 SS
45~50SSS
55~60Z
授業時間終了になるまで、生徒はずっと作文を書き続けていた。
時間終了間際、
何行書けたか発表します。
といって、一人ずつ発表させていった。また、
最終締め切りを月曜日にします。ランキングを表示するので、挑戦してください。
と話して終了した。
最終的に一番多く書いた生徒は362行であった。
2時間目 くわしく説明する 風せんが落ちてきました。
作品を書いた人のことを何といましたか。
作品を語っている人のことを何といいましたか。
そうだったね。今日は詳しく説明する勉強をします。先生が書くものをノートに写しなさい。
風船が落ちてきました。
横に風船の絵を描きます。
これはどこから見て書いた文ですか。話者の目玉を書き入れなさい。
書けたら先生に見せにきなさい。
板書させていく。
いくつかのグループに分けます。これをA、これをB、これをCとします。
これは違うというのを選んで理由を書きなさい。
板書 はちがう。なぜなら
周りの人と相談しながら書いていきなさい。
7分ほど時間をとってから発表させる。
書いたものを発表します。Aに反対の人から発表していきなさい。
これはCから見て書いた文です。「落ちてきた」ということは、「自分の方にやってきた」ということです。だから下から見ているという絵が正しいです。
また、もしAなら「落ちてきた」ではなく「落ちていった」という言い方になります。
だから、Aではなく、Cが正しいです。
今、発表の中で、「もし~だったら」と発表していた人がいました。
とってもすばらしいです。「もし~なら」と言い換えて言うことで、わかりやすい説明をすることが出来ます。
では練習してみましょう。
では、もしBならどういう言い方になるでしょうか。
板書 もしBなら「落ちてきた」ではなく、「 」となる。
文章を書きなさい。書けたら見せに来ます。
正解、不正解を告げていく。また正解だった生徒には「他の言い方もあるよね」と話して別のい方を書かせていく。
3分ほど時間をとった後、正解を書いた生徒に発表させていく。
「落ちてきた」ではなく「落ちている。」となる
「落ちてきた」ではなく「通っていく。となる。
というように生徒は書いていた。
では最後の問題。もしも風船に目がついていたとしたら、どういう言い方になりますか。これをDとします。書けたら持ってきなさい。
板書 もしDなら「風せんが落ちてきました。」ではなく「 」となる
持ってきた生徒に板書させていく。
板書が一通り終わったら評定をする。
風船の中に人が入って落ちていっているという意味の文には50点をつけた。
「落ちる」「落ちていく」という主語のない文には80点をつけた。
そして最後、
話者の目玉は風せんについています。つまり、風船が話者なんです。だから正解は「私は落ちていく」です。
といって、「私は落ちていく」という文に100点をつけた。
今日のまとめを書きなさい。
といって授業を終了した。
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