Winds is blowin' from ARAI

南信州松川町
ちいさな街のちいさな出来事・・・

魚田一人 個展 に行って来ました。

2010年08月12日 | 松川町での話題
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7月22日~8月3日までの間、飯田市上郷黒田のアートハウスにて、
松川町在住の アーティスト魚田 一人さんの『魚田一人展』が開催されました。

先日の岡田和子さんの個展に続いて松川町出身のアーティストということで、
ロードレースの後、またもや最終日の3日に、病院に行くとかこつけて、拝見してまいりましたので、
ちょっと遅くなりましたが、ご報告いたします。
あくまで私見ですので、魚田さん、許してね。。。

      (最後まで書いてから、ちょっと恥ずかしくなったので、再びm(_ _)m
       ココから先は本当に自分の見解ですので、どうぞ お許し下さいませ。。。)

魚田さんは、松川町に在住のアーティストで、鉄・プラスチック・麻縄・布 などを使い、
腐食させたり、溶かしたり と かなり激しく 破壊的な創造活動 をしています。
アトリエは中川村のR153沿いにあります。

魚田さんの作品は、以前マーくんでワイン会をお寺でやった時に、使わさせていただきました。
   魚田さんのHPのプロフィールの2007年のところからアクセスすると、その時のようすが見られます。

蝉時雨の降り注ぐ暑い午後、
アートハウスに到着して、まず出迎えたのが、冒頭の写真の作品です。
ゲジゲジ っって。。。(失礼!) 思いました。 虫 蟲 エイリアン ?
巨大わらじ。。。
細部は。 こんなん なってます。



麻縄を編み込み、たぶんポリウレタンかエポキシ樹脂などで固め、針金で縛り、。。。
まさしく 異形のモノ となっております。
インパクト 大 !!!  なんでしょか と興味をそそられます。
子供達が見たら、大喜びかも。。。

蟲  魂の内部に あるいは 社会に うんにゃやっぱ 宇宙に はびこる ナニカ でしょうか。。。

扉をあけてアートハウスのコーヒーの香りを嗅ぐと、 ほっ 現の空間に戻ります。
あとから考えると、それが今回の良きとこでもあり、まずいとこでもありますが。。。

展示スペースをのぞくと こんな感じに設えられておりまして。。。
床の巨大造詣に、まずは目がいきます。

     

ちょっとこちらは見るのを後にして。。。 (そんな気分になるのです)
まずは右側の奥まった壁の方に、 逃避 です。



ここにもいました わらじ蟲  兜蟹  壁からぶらさがっています。
昔懐かし背負子を思い出したのは、ボクだけでしょうか。。。  わからん。
なんだ これは 。。。 理解するな、感じろ! 
と思いつつ、、、しげしげ。。。。。

理解能わず  而して  思った   壁が邪魔だ! 壁がいらん! と。

消化不良のまま、となりの次の作品へ。



おもしろい

挑戦しているようだ。。。 なんじゃこりゃぁ~   でもおもしろい。

麻縄とアクリルという異種の素材がからまっている。
アクリルは押さえ込もうとしているのか。寄生しようとしているのか。同化しようとしているのか。
麻縄は もがこうとしているのか。気づかないのか。かまわないのか。取り込んでいるのか。
いいなぁ~。 好きです。

と横の壁の小品2点にうつります。

小さい  !

と思ってしまう程、他のが大きい?  いんや サイズではない。
個々の作品の占める空間が 大きすぎるのだ。  だから壁が邪魔なのだ。





そして左の壁に 小品が もう一点。



小さすぎます。
彼の作品を、並べるには ここは 小さいのです。

上の2点の小品(?)は実際は左右に並んでいます。
2点とも、アクリルの覆いの中に、編み込まれた縄。 アクリルは鋲で留められている。
左の作品は、アクリルが焼けただれ、溶けて、解けて  内部の縄が露出ている。
だが 内部の縄も 同様に変成している。

もがいている   ただ そう 感じた。

それに対して別の壁の3点目の小品は、 ある意味 温和だ。
アクリルは爛れて は いるが   なぜだ
 わかった 麻縄が外に見えているからだ。 だから 安心したのだ。 Why ?


と、
床に置かれた作品は また後回しにして、
近くの台に置かれた、過去の作品群のフォトアートの資料を見ていく。。。



これ! これ! これでなくっちゃ。。。

緑の中に屹立する魚田さんの作品群。
この他にも、トンネルの中とか、道路とか、蔵の前とかに 並べられた作品群の写真。
魚田 一人のHPのギャラリーにはそういったたくさんの作品があります。
ぜひのぞいてみてください。  さすればわかると思うのですが。。。
魚田さんの作品は、別次元の空間の気をはなっています。
だから、対象となる空間が、彼の作品とはほど遠い程、活きてくるような気がしてなりません。
アートハウスの壁は、無機質でも有機質でもなく、
展示される作品に影響を与えないために、多くのギャラリーがそうであるように、
個性を持っていません。
そこでは  彼の作品が 活きないように 思えたのが、今回の自分の感想です。

それが 彼の作品の すごいところであり、 弱点なのかもしれません。。(m(_ _)m)

頁をめくっていましたら、3年程前、マーくんカードのワイン会で魚田さんの作品を
使わせていただいた時の写真が、いくつかありました。

 

今考えると、そら恐ろしいのですが、魚田さんの作品を、自分が勝手にアレンジさせていただきました。
我ながら。。。 いい出来だったと思うのですが。。。 (笑)
これも。光蓮寺 というまったく異質の空間の中に、置かれたがゆえに、
逆に それぞれの空間が拮抗しあって 違和感なく溶け込んだのだと 思います。
まあ もちろん 溶け込むのが 彼の本意なのかどうかは 別ですが。。。
アートハウスには 拮抗するものが ないのです。
 せいぜいが 対峙する自分らのみで 
拮抗する程の 魂は 持ち合わせていないのです。  残念ながら。。。
そういう意味で、魚田さんの作品は、見る者に責め込んで来ているのかも知れません。

最後に今回の作品群の冊子をめくると、



と書かれてありました。
なっとく

沈黙した魂 + 焼け爛れた確信

編み込まれていたのは、魂 業 感情 自分自身の 襞
そして 沈黙 。。。
今までの作品とどこか違っていたのは、 この静的さ だ。。。
内なるエネルギーは 静かに 耐えている  待っている のだろうか?

焼け爛れたのは、 自我 論理 常識 信仰 そして真理 。 。。

3次元的2次元 とは その両者の二律背反と別の次元を求め有機的に葛藤する精神の触手だ。
  と
わかったような バカな気になって 最後の作品を見た。





O氏は、この黒い大理石の床に、この作品は置いては駄目だ としきりにのたもうた。
そういわれて見たから、思ったのではないが。。。
その通りだと思う。。。

すべての作品は、 茫漠とした 中空に 位置してしかるべきだ 

これがこの日の、自分の感じたすべてだったような気がする。。。

そう 想像して この作品群を見ると、、、 とても面白い とひとり悦に入る。。。


魚田さん、  違う空間で この作品群  展示してみませんか?


さてさて 勝手なる解釈 はこの辺で。。。

いつもアートを見ていて想像してしまうのは、
それを創っているときの、アーティストの姿だ。。。
どんな顔をして、どんな気持ちで、できあがっていく作品に向っているのだろう。。。
特に
こうした 風景画などとは違う アバンギャルド(doki!) な作品のときは。。。


もっと 破壊へ 。。。


うっ  やっぱ  M かなぁ~


今日はオチが つけられない (tohoho)




de

9月 やりますからね!


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