鼓緒太

~on a journey with sound…

7/13【度重なる乱の果てに】

2012-07-13 | 日記
 好きな教科…嫌いな教科…得意な教科…苦手な教科…

 …こういうものに振り回されるのは、学生のうちだけで、振り回されたそんな時間は…今となってはただただ懐かしい時間のヒトコマに過ぎない。あれだけ嫌だった勉強が、愛おしくさえ思えるほどに。













 中学生の時の好きな教科は…国語と理科。数学と英語は好きでも嫌いでもなく…社会は嫌い…というか…社会だけが苦手だった。

 ただ暗記させられる現実に…どうしても耐えられなかったのね、俺(-.-;)

 …どこぞやの土から器のカケラが出たって?

 …そりゃあ、昔そこに誰かが住んでたんだろうよ。なら、皿の1つも出てもおかしくはないわな~。

 …っていうか、それって、昔の人の出したゴミでしょ?












 ………。












 …どこぞやの国ではテッコウセキが採れるって?あら、それはよかったね~(棒読み)

 …っていうか、テッコウセキって、…何?













 …ちぐりす…








 …ぼーふら?

 …え?

 …何フラだって?(-.-;)















 …受験のために暗記を強要された中学生の俺の興味なんて、そんなもん(笑)自分で言うのもなんだけど。俺って、興味があることについてはとことん調べて知識を深めるのだけれど。興味がないことに関しては、ことごとく無視。見えているはずなのに、見えていないし、見ない。

 それは、昔からずっと続いていて…今も変わっていないんだが(汗)















 それでも、【地理】はまだマシだった。機械的に地名を覚えるのは死ぬほど嫌だったけど、地図を見ること自体は好きだったし、グラフを見たりするのも…時々楽しいかも…と思ったことがあったから。

 でも、歴史は…無理。ホントに無理だった。

 日本史分野は、若干、アレルギー。知らない人の家系図覚えてどうすんの?…というスタンス(笑)

 藤原だの源だの徳川だの言われてもねぇ………基本的に、キャストが多過ぎ。2時間ドラマですら名前や人物の相関関係を把握しきれないままエンディングを迎えることも多いというのに…そんなフルキャストで短い文章の中で頑張られちゃってもねぇ…些か。徳川さんとその御親戚の方々が昔いろいろやったとか…そういうことじゃ…ダメ?

 …ですよね(汗)

 そのめんどくさげな法律を決めたのがいつかって?…そんな3桁~4桁の数字には興味ないわ~…そんな細かい年まで聞かれてもねぇ………もう終わったことなんだし、執念深く数字にこだわらなくてもよくねぇ?もっとおおらかに生きようよ…













 …とか思うこと、しばしば(-.-;)

 世界史分野に至っては…最初からお手上げ。どうにもこうにも…長~い横文字の言葉が全く頭に入らず、覚えられない…というか、覚える前に、戦意喪失(-.-;)行ったことも見たこともない国のお話なんぞには、全く興味がそそられない。それぞれの土地で外国人達がいろいろやったと言われても…ねぇ(-.-;)
















 …と、万事この調子だった。極端な形で、無駄に反抗期だったみたい当時の俺(-.-;)今でもそうだけど…自分が目的を見出だせないものについて誰かに強要されることが、凄ぉ~くイヤだったよーで。

 …この他人にダメージを与えない地味~な反抗期は、どうしても勉強しなきゃいけない理由ができて、急に勉強し始めるその時まで続いたのであった(^_^;)


















 社会の授業で学ぶようなこういうトリビア的知識。受験には必要だから、仕方な~く、渋々覚えて………高校受験が終わったその瞬間、その場にその知識が置いてけぼり。あっという間に、何事もなかったことになる(汗)













 高校でも社会は好きではなく…歴史は完全スルー(-.-;)必修だった【現代社会】と大学受験に必要な【地理】を選択。

 …この【現代社会】の授業が…また絶望感を覚えるくらい苦痛だったっけ(-.-;)逆立ちしても興味が持てなかった。そして、受験に必要がないことが分かると…夢見心地でその授業に参戦するようになる。

 …いや、戦う相手は…睡魔であり、よく負けていたっけ(汗)

 一応理系人間な俺。2年生から【地理】か【世界史】の2択、理系クラスには【日本史】の選択肢は最初から存在しなかったわけなのだ。

 …そりゃあ、もちろん…世界史は死んでもパス。絶対、無理!















 …と、選んだ地理が。

 大失敗をやらかした大学のセンター試験で1番成績がよかったのは、どういう皮肉なのか(笑)














 …随分と前置きが長くなったけれど。ここまでで言いたいことは、シンプル。

  *歴史は嫌いで興味がなかった。

  *俺の歴史の知識は、中学生レベル………以下(-.-;)





















 …そんな歴史が、今、とっても面白くて、興味津々(笑)あんだけ嫌いだったのに…変われば変わるものである。

 理由はいろいろあるだろうけど…一言で言えば、俺が大人になったということか(笑)

 1番の大きな理由は、ここ数年、歴史的なものに触れる機会が急激に増えたということ。たくさんの歴史的な舞台となった関西方面に実際に行く機会が増え、実際に見て聞いて触れて感じると…あんな退屈だった歴史が驚くほど面白く感じるようになる。

 ここではかつて…どんな人がどんなドラマを作り上げていたのか?

 別に頼まれもしないのに、自分であれこれと調べ始め、納得して、自己完結(笑)歴史を学ぶ面白さを知らなかっただけなのだ。

 そんな歴史の面白さを、俺に教えてくれる人も機会も…たまたまなかっただけなんだと思う。

 













 俺の実家あたりには、かつて松尾芭蕉が訪れたという場所や、彼らが歩いたとされる道があって。その道を車で通ったりすると…父が必ず芭蕉の話をしてて………【そんな昔の人がこの道を歩いたからってねぇ】…と当時の俺は聞き流していたけれど。今ならその意義深さとかそういう類のものが分かる。

 …無反応で悪かったね、オヤジ(汗)

 …ごめんなさい。














 …で。

 最近の俺のマイブームは、平氏。平安時代末期あたり。ちょうど某局のドラマでやってるあたりの感じ(笑)

  (一応、見てるよ…あのドラマ・笑)

 元々平安時代は好きで…と言っても、それは紫式部やら清少納言やらが出てくる平安中期あたり。雅やかな源氏物語は好きでも、お経のような平家物語はちょっと苦手(まぁ、全く異なるジャンルだから仕方ないんだけど)…とにかく、平安後期は俺の中ではいまひとつ謎の時代だったのだ。

 そのとっつきにくかった平家云々が少し分かってくると、この時代の面白さがちょっと実感される。

 今だったら、楽しく受験勉強できたのにな~(笑)











 …歴史を紐解いていくと、いろんなことが見えてくる。その時代から現在も、そして、未来も。全~部繋がっているんだなぁと、強く感じるわけなのだ。

 【ここがテストに出る】じゃなくて…もっと歴史の根本的なことを教えてくれたらよかったのに…などと、遠い記憶に思いを馳せつつ…ようやく貴族から武士への流れが繋がる今日あたり(笑)
















 …繋がるの、20年遅かったわ(汗)