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はんなりな日々

関東人による、京都生活の日々を書き綴るページ。

2006-01-24 23:11:07 | 京都~社寺
 一昨日、今年の大河ドラマゆかりのお寺、大通院について書きました。

 その時、妙心寺の塔頭が特別公開されているとも書きました。

 その一つが、隣華院です。

 隣華院の名は、それほど知られていないでしょう。

 というか、僕自身が知らなかっただけかもしれませんが。

 実際、歴史的なエピソードに富んでいるわけではありません。

 基本的には小さなお寺で、ひっそりとたたずんでいます。

 写真は門の外から見たところです。

 なぜこんな写真かというと、中は撮影禁止だからです。

 さて、小さなお寺ではありますが、貴重な絵画があったりもします。

 襖絵のほとんどが、狩野永岳の手によるものです。

 なかに一部屋だけ、違う人間の手によるものがあります。

 室中、すなわち 仏間の襖絵で、これが長谷川等伯のものになります。

 長谷川等伯は、桃山時代から江戸初期にかけて活躍した画家です。

 等伯は、国宝の「松林図屏風」などで人々に良く知られています。

 その等伯の襖絵は、「山水図襖」で、これは重要文化財に指定されています。

 この隣華院も、通常は非公開のお寺。

 ということは、つまり、この重要文化財の襖絵も、普段は見られないのです。

 この貴重な機会に是非、って、別に企画者の回し者ではないですが。

 さて、このお寺をガイドしていたのは、若い女性。

 「学生ボランティア」の腕章をしていました。

 妙心寺には、その直系に花園大学があります。

 が、そのガイドの女性が花園大学の学生かどうかは分かりません。

 特別公開が始まって間もないせいか、ガイドの口調もどこかぎこちない感じ。

 例の長谷川等伯の襖絵の解説でも「狩野等伯」と間違っていました。

 別のところではきちんと「長谷川等伯」といっていましたが。

 きっとまだ慣れなくて緊張したのですね。

 なんだかほほえましい気持ちでそれを見ていました。

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