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2012年7月22日 No.1963 農村料理に見えるコミニュテイ
今回わたしが中国を訪れた事は何かにつけて関係者にとっては一歩前進であったことだと思う。そして私も一歩前進するかもしれない。一介の旅人をこれだけ厚遇してくれるのも中国内部の矛盾の表れではなかろうか?政治は別にして、商売・商売と工場の社長は口癖のように言っていた。
わたしも喜んでお受けしよう。わたしの次男坊とJ君は親友である。てJ君の妻Lチャンとも友達である。おまけに3人はおない年である。そして、はばかりながらLチャンは私の教え子でもあった。
その様な縁で今回、工場を訪れた次第である。予定は未定にして決定にあらず。だが楊さん(仮称)は一歩前進するかもしれないこのスケジュールに敬意を表して仲間であるJ君を農民料理に接待したので牛に引かれて私もご相伴した次第である。
そこは運河に囲まれた白壁の静かな農村があった。楊さんは(仮称)ここで生まれ育ったそうだ。
一軒の農家の門を潜り抜けて中に入ると、そこにはお世辞にも食堂という雰囲気のお店はない。
路地に面して殺風景な5坪ほどの空間が有り、そこに丸い卓袱台と四角い粗末な椅子が漠然と10脚ばかし置いてあった。ここがこの村を訪れてきた客人に宴をもようす空間らしい。レストランというよりも居間の食卓を村全体で使用するダイニングみたいなコミニュテイといえるのではなかろうか?
私は長老という事で一番奥の壁際に座らされたので食卓の料理の皿を撮ったのだが逆光で上手く撮れず御免なさい。
酒が入るとトイレもちかくなるので外へ出てみると、何処かの奥さんが我々が食べる料理を炒めていた。村人で手の空いているご婦人の方々が全員で馳走を造る。正にコミニュテイだ。
私も感謝・感激して盃を重ねたが慣れないものは口に合わず失礼したが、塩水で煮込んだピーナツは美味かった。
先ほどのご婦人が、寿の茶碗に白い飯を盛り付けて私の前に置いていった。決して美味い飯とはいえないが私はこのコミニュテイに感激して白飯のおかわりをお願いした。人間の生きる原点を目の当たりに見て楊さん(仮称)のふるさとを後にした。
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