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石川社中の音楽独り言

ブログ記事の内容に関係なく質問どうぞ!
特にギターや作曲やDTM等をしている方達へ
又愛知県の方達へ是非宜しくです。

メージャースケールとマイナースケールⅣ

2015-08-02 08:16:51 | 音楽基礎知識

おまたせしましたあ・・・それにしても暑いよねえ 毎日毎日

1日のクーラーを入れる時間が段々長くなり もうほとんど今いれっぱすよ・・・

 

さて課題です 次の3種の短音階を弾いて印象を述べなさい

1 ラシドレミファソラ 全て5弦 (0F  2F 3F  5F 7F 8F 10F 12F)

2 ラシドレミファソ♯ラ 全て5弦 (0F  2F 3F  5F 7F 8F 11F 12F)

3 ラシドレミファ♯ソ♯ラ 全て5弦 (0F  2F 3F  5F 7F 9F 11F 12F)

 弾くだけではなく自分なりでいいので ひとつの印象としての答えを出してください

・・・でしたね

 

答えは自分の印象なので そういう意味では全部正解ですが 一般的な正解を書きます

1が3つの中では一番暗く感じると思います・・・ドレミ~の長音階の6番目の音 つまり

ラの音から1オクターブ上のラまで ただ単に自然に並べた音階です

これを自然的短音階(ナチュラルマイナー)と言います 短音階の代表格としての扱いが多いですが

作曲やアドリブ等の実際面ではそんなに出てくる機会が多いわけではありません

 

因みに短音階は何故短と言う言葉が付くかというと ラの主音(最初と最期の音)から数え

3番目の音のド(3度の音)が短3度になっているからです これが長音階は長3度になってます

つまり明るいか暗いかは基本的には音階の3番目の音が決定してるわけですね・・1の例の場合

 

ラの音から始まって3番目が短3度の哀しく感じる音の調べの階段・・・そんな風に言えますね

そして ラは日本語でイ (英語はA)ですので この音階の名はイ調短音階 略してイ短調 

英語でAマイナースケール(Amスケール)と言います 

 

余談ですが 始まりから3番目の音が明るい・哀しいを決定してるのは私達の会話にもありそうです

何か会話の中で3つの言葉の後に、良い内容と悪い内容を伝えるような会話の場合

 

例えば物事の結果がよい場合 私達は無意識に〔結果は!OKでした!〕の は!の言葉と

逆の場合の 〔結果はー・・・駄目でしたあ・・・〕の  はーを比較すると 前者に比べ後者の

結果が悪い場合の はーは少し音程が下がってると言われます それは丁度 

長3度と短3度との音程差と同じ様に はーの言葉も半音低いような気がします 

いずれにせよ 長・短音階は3番目の音が明るさと哀しくさを決定しています

 

さて2は1の自然的短音階よりも ほんの少し美しさが加わるような気がします

その証拠に最期のラの音に到達した時のラの音の印象が1とは違います

それは1の時のソからラは全音差(2フレット分)なのに対して

ソ♯からラ(1フレット分)の音程差に変化したからです・・・つまり1にはない

ソ♯と言う導音を(最期の主音と半音差で主音へ移りやすくした音)作ったわけですね

この短音階を和声的短音階(ハーモニックマイナー)と言います これは頻繁に使いますよ

 

さて3は3つの中で一番メロディーっぽく感じます そして少し哀しさが和らぐような気がします

前の2のスケールは歌う時にはちょっと問題があります それはラシドレミファソ♯のファとソ♯が

音程で言うと増2度になります どう言う事かと言うと 簡単に言えばファからソ♯の音が

歌い難いのです・・・ためしに弾いてみて その後歌ってみてください

ファからソ4弦の3Fから4弦の5F それに対しファからソ♯は4弦の3Fから4弦の6Fです

如何ですか?歌いにくくありませんか ・・・まあ 結局それでどうしたかと言うと

ファの音にも♯を付けたんです すると4弦の4Fから4弦の6Fになります どうですか?

 

それからラシドレミファ♯ソ♯ラ の3番目のドの音を 半音上げてドの♯で弾いてみてください

如何でしょうか ドレミファソラシドの長音階に聞こえますよね・・・この短音階は長音階と

3番目の音が違うだけと言うことですよね・・まあそれで少し明るく感じます  この短音階を

旋律的短音階(メロディックマイナー)と言います   これも2と同様 よく使われます

 

 

さて 長音階はドレミ~の1種類に代表されますが 短音階は3種類あって 夫々雰囲気や用途が

少しずつ違うわけですね

 

さてここからアドリブに興味のある人だけにしてください 後の人は飛ばして下を見てください

課題2はハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ(以下Hmp5↓)の意味と使い方でしたね

答えはハーモニックマイナースケールの完全5度をルートに持つスケールの事です

AハーモニックマイナーだったらE Hmp5↓・・使い方はマイナーコードへ行く時のドミナント7の

コードに使います 凄いエキゾチックですよ

 

さて課題1ですドレミファソラシドの長音階を短音階にしてください 短音階の公式は

全半全全半全全(2F 1F 2F  2F 1F 2F 2F  )です

まあヒントとしては ド レ ミ♭~のようになるわけですね  ちょっと難しいですよ

 

課題2はアドリブに興味ある人のみ

ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウは

何故フリジアンドミナント7と呼ばれるのでしょうか?

 

さあ答えあわせは次回に・・・何かの参考にでもなれば嬉しいです・・・。