石川社中の音楽独り言

ブログ記事の内容に関係なく質問どうぞ!
特にギターや作曲やDTM等をしている方達へ
又愛知県の方達へ是非宜しくです。

何で音程には完全5度はあっても長5度はないの?らぁすぅとぉ

2015-06-26 16:54:25 | 音楽基礎知識

えーこのシリーズのらすとです

まず先回の課題の答えあわせをしましょう

 

課題です 残ったドとソの5度とそしてドとミの3度は

完全協和音程か不完全協和音程か答えてください

でしたね

 

えはドとソの方が完全協和音程 ドとミの方が不完全協和音程です

答えが合っていても違っていても この段階ではあまり問題はないですよ

 

さあ ここらで少し内容を整理します

 

音程の種類は協和音程(きれいな響き)と不協和音程(濁った響き)があり

また協和音程は更に透明感がありきれいな完全協和音程

きれいと言うより魅力的な深い響きである不完全協和音程がありました

 

                                                                 

     不協和音程・・・(長短2度と7度 そして協和音程以外の音)

音程    

     協和音程・・・完全協和音程(1度 8度 4度 5度)不完全協和音程(長短3度と6度)

になります

 

それで完全協和音と不完全協和音程の違いは音の周波数比が簡単なモノかそうでないのか

の違いでしたよね

因みに完全協和音程の1度と8度は周波数比が1対2の関係 又ドとソの5度は1対3の関係です

そりゃあ 元の音に対し2倍のだの3倍だのの倍数の周波数ならば完全に協和するはずだよね

 

それに対し不完全協和音程は簡単な倍数にはなりません 例えばドとラの6度は3対5になります

ただ不完全協和音程のほうが 私は深さがあり主張があり好きですね 

完全協和音程は透明感のあり綺麗さはあるけれど 何か深さや個性がない様に感じます

 

さて音程は大きく分ければきれいかそうでないかの協和音程と不協和音程の2種類 

更に細かく分類すれば きれいな響きは透明感のある完全協和音程と

個性や深さのきれいさ感じる不完全協和音程と そしてそれ以外の不協和音程の3種類

 

この3種類の中で 周波数比が簡単な倍数になって響きあうのは完全協和音程の

1度・4度・5度・8度だけです よってこの4つをそれぞれ特に

完全1度・完全4度・完全5度・完全8度と呼びます 

 

では残りの不協和音程の2度・7度 と不完全協和音程の3度6度は何と呼ぶかと言うと

これらは長短系と言い、長3度や短2度と言うような、頭に長短を付けて呼んでます

 

因みにミとファ シとドの半音が入るか入らないかによって同じ度数の音程でも 

長い短いの2種類が出来ます

 

例えばドとミは3度 又レとファも同じく3度ですが 前者は5弦の3Fから7F、まで

後者は5弦の5Fから8Fまでで 同じ3度でも長さが違います 半音が入るか入らないかの違いで

出来るわけですが ドとミの3度を長いから長3度 レからファの3度を短いので短3度と言います

 

さあ これで完全5度はあっても長5度とは言わない理由が 少しでも理解いただけたら

嬉しいですね・・・・

 

今回課題は上記の内容と直接関係あるわけではありませんが参考知識として

課題  1度の逆は8度 2度の逆は7度 3度の逆は6度 4度の逆は5度

さあ逆と言うのはどんな意味の逆なのでしょうか考えてみてください

 

答え合わせは次回に また新しい内容で書きたいと思います。

 

 

 


何で音程には完全5度はあっても長5度はないの?Ⅱ

2015-06-20 19:55:12 | 音楽基礎知識

みなさあーン  お待たせしました  このシリーズの2回目ですよ

最近ブログの更新がちっと遅いんじゃあねえ?・・と言う声が聞こえそうですが (汗!!)

そんな事ないですよ (きっぱり!)  更新しない時でも 次回のテーマを何を取り上げたら

皆さんが喜ぶかなあ・・・なんて 空の雲を見つめながらいつも考えているわけですよ

そんな夢見るおじさんなわけですよ・・いかん!弁解してたら変な方向に・・・

さあ早速 先回の課題から行きましょうか

 

課題は 下記のどの響きが協和でどの音程が不協和でしょうか?考えてください

分かりやすく音程は全てドからにします ギターで同時に弾き、確かめて頂戴 指は任意

 

1度は省略 協和音程です 2度はドとレ(5弦3Fと4弦開放) 3度はドとミ(5弦3Fと4弦2F)

4度はドとファ(5弦3Fと4弦3F)・5度はドとソ(5弦3Fと3弦開放)

6度はドとラ(5弦3Fと3弦2F)・7度はドとシ(5弦3Fと2弦開放)

8度はドとド(5弦3Fと2弦1F)・・・さぁ それぞれ聞き比べてください 

どの音の組み合わせの響きがきれいで又濁ってますか?・・・・でしたね

 

答えです まずドとド1の度は同じ音同士ですから きれいな響きです(協和音程

2度のドとレは まあ濁った響きだと思います(不協和音程)

3度のドとミはちょと曇った感じもしますが、でもきれいな響きですね(協和音程)

4度のドとファは一瞬 うん?!と思いますがきれいな響きです(協和音程)

5度のドとソもきれいな響きです(協和音程)

6度のドとラは 深さがありきれいな響きです(協和音程)

7度のドとシは豊かだと感じる人もいますが多くの人は濁って感じます(不協和音程)

最後の8度のドと1オクターブ上のドは 混じり気のないきれいな響きです(協和音程)

 

いかがでしょうか? 間違っていても気にしなくていいですよ 

私なんか 2度のドとレ以外は皆きれいな協和音程だと思ってましたから・・・・

この段階での耳の差異は実力には全く関係ありません

 

さてここで協和音程をもう少し詳しく調べてみましょう・・・きれいの種類の中でも

混じり気のない透明感のあるきれいさと少し個性や意思を持つ深さのあるきれいさ

とでも言うんでしょうか・・・協和音程は更にそんな2種類に分けられる気がします

 

ドとドの1度と ドと1オクターブ上のドとの8度は、混じりけのないきれいさだと思います

1度はともかく8度は音を出して是非確かめてください

そしてドとファの4度も難しいですが 深さや個性よりもただきれいと言うきれいさです

 

しかしドとラの6度は混じり気のないと言うよりも、深さや個性の或るきれいさだとは思いませんか?

まあ いづれにせよ 8度の響きと6度は少し違うなあと感じてくれたら嬉しいのですが・・

 

この理由はですね周波数なんですよ・・・・・音の高さは周波数で表せます 

音を鳴らした時 1秒間に何回の振動した波があるかと言う回数で、音の高さが決まってるのです

 

例えばイ長調に限っての前提ですがイ長調のドは(Aの音)220Hz(ヘルツ)です

つまり1秒間に220回 振動する波が出来るのです そして1オクターブ上の8度のドの音は

440Hzです・・・・あれ?と思いません・・・・そうです 下のドの2倍の周波数ですよね

だからドと1オクターブ上のドとでは周波数比が1対2になるわけですよね

 

つまり協和音程の中で元のドの音に対して簡単な周波数比を持つ音程があるわけです

その周波数比になった音程は当然混じり気のない響きがするわけですよね

 

そして一方そう簡単な周波数比にはならない音程も当然あるわけです 

先ほどのドとラのような深さや個性のある音程は3対5のような周波数比になります

 

さあここで 一つ覚えてください周波数比が簡単な音程を特に協和音程の中でも

完全協和音程と言います そしてそうでない協和音程を不完全協和音と言います

 

つまり1度同士の音程や8度そして4度は完全協和音程になります

周波数比が簡単ですから個性や深さはあまり感じないけど透明感のあるきれいな音程です

そして6度は不完全協和音程になります 逆に透明感はあまり感じないけど豊かな深さを感じます

 

さあここで課題です 残ったドとソの5度とそしてドとミの3度は

完全協和音程か不完全協和音程か答えてください

弾いた時の感じでいいですよ

 

因みに5度はドは5弦の3F ソは3弦開放

3度はドが5弦の3Fとミは4弦の2Fですよ

何かの参考にでもなれば嬉しいです ・・・答えあわせは次回に・・・。

 

 


何で音程には完全5度があっても長5度はないの?

2015-06-13 07:49:23 | 音楽基礎知識

えーテンションだのオルタードだの、最近難しい内容が続いたので

又今回音楽基礎知識の原点に戻りたいと思います

 

音楽初心者の人は知識を 又音楽をよく知ってる人も今回を勘違いや見直しの為に

読んでいただければ少しは価値はありではないかと想います。

 

さて皆さんは今までこんな事感じたことはありませんか? 

例えばドから4番目の音はファですよね 

だからドとファの関係は?・・・・4度である    ここまではOKですよね?

そしてその4度は更に詳しく言うなら完全4度である・・・この完全4度と言う表記はどうでしょうか?

??長4度とか短4度と言っちゃあいけないの?・・・いけません完全4度しかありえません

 

ではもう一つ ドからミは3番目です よってドとミの関係は3度である 詳しく言えば長3度である

??4度のように完全3度と言っちゃあいけないの?・・・いけません長3度しかありえません

??何で おっちゃん そう硬い事をいわず人はお互い妥協って ものが・・必 

いけません ドからミは長3度以外ありえません(ピシャリ!)

 

こんな事今まで思ったことありませんか? 

そんな疑問を持った事のある人にとっては 今回は良い内容ですよ (自画自賛! 日々是感謝?)

 

まあ今日は何の勉強かと言うと 音程・・・・或いは音程の前の予備知識ってな感じですかね

ではそもそも2つの音と音の距離である音程って何度(何番目)まであるんでしょうか? 

つまり或る音から30番目の音は30度と言うんでしょうか? ドレミファ~を例に考えましょう

 

レミファソラシドレ~の最初のドから赤のまで1オクターブで8度(8番目)にあたります

その次のまでは9度ですが もう一つの表現として1オクターブと2度と言う表現があります

つまりド~は1オクターブ(8度)で又ドレだけ考えれば2度だからド~は1オクターブと2度です

 

こう考えると音程は幾ら2つの音の距離が離れても20度だ30度なんて考えなくても

テンションの9・11・13度以外は1度から8度の表現でいいし、8度以上になれば

〇オクターブと2度~7度等の表現でよいわけです 

 

では次に2つの音を同時に鳴らして響かせた場合 当然きれいな響き 濁った響き等色々ありますが

ではその響きの種類 つまり音程ってどんな種類があるんでしょうか?・・・こ・・・れは簡単です

 

きれいな響きとそうでない響きだけです・・・エーッホンマかいなあ 手抜きちゃう?

いやまじで きれいな響きの協和音程とそうでない不協和音程だけです

何かの参考に少しでもなれば嬉しいです・・・。オイッ!!

 

あここで課題です どの響きが協和でどの音程が不協和でしょうか?考えてください

分かりやすく音程は全てドからにします ギターで同時に弾き、確かめて頂戴 指は任意

 

1度は省略 協和音程です 2度はドとレ(5弦3Fと4弦開放) 3度はドとミ(5弦3Fと4弦2F)

4度はドとファ(5弦3Fと4弦3F)・5度はドとソ(5弦3Fと3弦開放)

6度はドとラ(5弦3Fと3弦2F)・7度はドとシ(5弦3Fと2弦開放)

8度はドとド(5弦3Fと2弦1F)・・・さぁ それぞれ聞き比べてください 

どの音の組み合わせの響きがきれいで又濁ってますか?

 

場合によっては3種類の分け方もありです (きれい・濁ってる・きれいだけど濁ってるの3種類)

簡単なようですが結構判断に迷いますよ でも主観でいいですよ・・・答え合わせは次回に・・。

 

(石川社中に通う人は プリント 音程の種類の1から14までをメールにて)

 


そもそもテンションって何?らぁすぅとぉ

2015-06-07 07:53:19 | アドリブの仕方

最近特に毎回多くの人に訪問してもらって感謝です 一応テンションは今回を最後にします

繰り返しますが今回はテンションの混乱が多いのは何故か?と言う部分をテーマにしてます

ですからテンションだけを詳しく知りたい人は他のWebをご覧下さい

 

では先回の答えあわせをしましょうか 課題は

下記の音階(スケール)から出来るコード名とアボイドノートそして

そのコードのナチュラルテンションを答えなさい

1ソラシドレミファソ

2ラシドレミファソラ

3シドレミファソラシ・・・・でしたね

 

まず1はG7コード アボイドはド(C)の音 よってテンションは9thと13th

2はAm7コード アボイドはファ(F) よってテンションは9thと11th

3はBm7♭5 アボイドはド(C) よってテンションは11thと♭13th

 

補足します  1のG7はドの音がG7の構成音ソシレファ のシの半音上でアボイドですが

G7sus4と言うコードではドの音も入れます 但しこのドの音は次にシに戻して成立するコードです

G7上のテンションはオルタードが一杯ありますが ここではナチュラルテンションに絞っています

 

2のAm7は構成音ラドミソのミの半音上がファになりアボイドです ・・・

 

 そして最後の3のBm7♭5の構成音シレファラのシの音の半音上がドになりますから 

ドがアボイドになります又シ~ソの音は13番目(6番目)になりますが 

本来の13番目(6番目)の音とはド~ラの様な6度を言います そしてこのドレミファソラでは

ミとファが半音になります ギターでは5弦の3フレから5弦の12フレで9フレット離れてます

 

そして課題のBm7♭5のシ~ソは同じく6度ですがシドレミファソでシとド又ミとファの

半音が2つ入ってます ギターではシは5弦の2フレからソは5弦の10フレで

8フレットしか離れてません ・・・つまりは2種類の6番目(6度或いは13度)が出来ます 

 

混乱を避けるために両者を区別する名前がつけられてます

前者のほうを長6度後者を短6度と呼んでます・・・そして6度或いは13度(13th)とは

半音が間に一つ入る長6度のほうを指します・・・ではシ~ソのような短6度は?と言うと

長6度の6th或いは13thより短いので♭13thとして区別してるわけです

 

それでこの場合の♭13thも先回の♯11thと同じ様にスケール上にそのままに出来る

テンションですからナチュラルテンションです・・・

さあここまで何となくでも分かった人はOKですよ ここから先はちょっと難しくなりますし

混乱の原因が書いてあるだけなので特に読まなくても良いですよ

 

まとめますテンションとは音階の構成音1・3・5・7度以外の2・4・6・度の音の事

つまりその1オクターブ上の9度・11度・13度(9th・11th・13th)のことである

そしてテンションはナチュラルテンションとオルタードテンション分けられる

そしてこの分け方が諸説あり統一されてなく混乱の原因になってる

 

テンションは7種類ある・・・つまり♯や♭が付かない9th・11th・13thの3つと 

一方それが付く♭9th・♯9th・♯11th・♭13thの4つである 

♯13thは構成音の短7度の7thと同じなのでありえません

 

そして前者の3つをナチュラル(そのままの)テンションとし 後者の♯や♭が付いた4つを

オルタード(音を変化させた)テンションとする考え方と  

もう一つはドミナント7コードやセカンダリードミナント7コード以外では

♯や♭をポイントとせずにスケールの音から出来るそのままのテンションをナチュラルテンション

それ以外をオルタードとする考え方があります 私もこれに賛成です でも混乱はしますよね

 

前者の考え方では今回の課題の答えの♯11thや♭13thはオルタードテンションになるし

後者の考え方ではナチュラルテンションになります・・・ちょっとめんどいですね

 

 

さてこの辺でオルタードテンション(変化したテンション)の事も少しは書いておきますね

 

本来G7のドミナント7上に出来るテンションは上記のナチュラルの9th・13th以外に

♭9rh・♯9th・♯11th・♭13thがあります これ等のテンションはソラシドレミファソの

G7をスケール化した そのままのスケールの中では出来ません 

スケールの音に♯や♭を付けて変化させないと出来ないテンションです 

例えばG7♭13thは構成音は ソシレファ♭ミです(レは通常省く) 

♭ミはG7をスケール化したソラシドレミファソの中にはありません よってフラットを付けて

変化させなければなりません・・よってそのままのスケールの音には本来はなく

変化させた音で作ったテンションです・・・つまりこれがオルタードテンションになります

 

でもこの場合 シャープやフラットが付いたらオルタードとする考え方も

スケール音のみをナチュラルで変化させたらオルタードとする考え方にとっても

G7♭13thはともにオルタードと言う事になりますね

 

つまり♯や♭ではなくスケール上の音で出来るテンションはナチュラルとする考え方は

Em7上に出来る♭13thはナチュラル そしてドミナント7上に出来る♭13thは

オルタードと言うややこしさは残ります ドミナント7等以外でと書いたのはそういう意味です

 

結論としてスケール音によって出来るのがナチュラルテンションと言う考え方は

ドミナント7上では、 ♯や♭が付くのがオルタードとする考え方とダブルと言う面はありますが

ドミナント以外のほとんどのスケール上では、そちらの方のが分かりやすい考え方だと思います。

 

まあナチュラル・オルタードの分類はともかくテンションは7つしかないので 

とりあえず音を出してみたらどう?と言う声はありますが・・・

でも勉強過程での余計な混乱が足止めになって、折角良い響きのコードをとっつきにくくしてるのも

周りの声を聞くと事実ではないかなあと思い今回書いてみました

 

いつか機会があればテンションも弾いてみてください・・何かの参考に少しでもなれば嬉しいです。