石川社中の音楽独り言

ブログ記事の内容に関係なく質問どうぞ!
特にギターや作曲やDTM等をしている方達へ
又愛知県の方達へ是非宜しくです。

そもそもテンションって何?Ⅴ

2015-05-31 16:57:50 | アドリブの仕方

どうも長らくお待たせしましたぁ・・・さあ 早速先回の答え合わせをしましょうか

課題は FM7のスケール ファソラシドレミファは何処にも♯記号はないのに

何故♯11thと言うテンションになるのか考えてください 又それはオルタードテンションなのか

ナチュラルテンションなのかも考えてください・・・・・でしたね

 

ではまず11thはそもそも何でしょうね・・・ 11thは4度の1オクターブ上の音の事です

では更にその4度って一体何でしょう?・・・4度とは或る音から4番目になる音の事です

 例えばドから4度(4番目の音)はファの音です ではその距離はどれ程離れてるのでしょうか?

 

何故 ここで音同士の距離が問題になるかと言うと その2つの音を同時に鳴らした時

その音同士の距離の違いで響きも違ってくるからです・・ですから音程は

音と音との距離の違いの事と言っても過言ではないです コードは3つ或いは4つの音の

距離の違いによって響きを作り 人の心の心象風景や四季折々の季節の風景等を響きに例え

或いは物語にして私達に提供してくれるわけです じゃあ今回課題の具体的な音の距離を調べます

 

ドは5弦の3フレット そしてファは5弦の8フレットだから5フレット分離れてるわけです 

そして課題の問題になってるFM7の構成音の同じく4度の関係にあるファからシは

ファは4弦の3フレットからシは9フレットだから6フレット分離れてるわけです

何故違いが出るのかですよね・・?      それはつまり

 

ドとファ・ファとシは同じ4番目同士なんだけれどドとファの間にはミファの半音が入るし 一方 

ファとシの間にはファソラシなので半音が一つも入らないのでファとシの4度の方が長いわけです

 

しかし一般に4度と言えばドとファのように間に半音が一つ入る4度 これを完全4度と言います

つまりこの完全4度を11thとしてるわけです 然るにファとシの4度はそれより距離が長いので

増4度と呼んでいます・・そしてここで問題なのは増4度は11thと表記する事は出来ないのです

何故なら完全4度のほうを11thとしてるから混乱します じゃあ増4度はどう表記するかと言うと

完全4度より距離が長いので♯11thと表記するわけです

 

さあ答えですFM7のファとシは増4度になってるので完全4度の11thではなく

あえて♯11thと表記するのが正しいわけです

そしてもう一つの答え その♯11thは元になるファソラシドレミファの音に

何処かの音に事情や都合があって♯を付けたのではなく

音階の中のファとシの音の距離にそのまま出来てる♯11th(増4度)ですよね・・・?

ですからオルタードテンション(変化させたテンション)ではなく

ナチュラルテンション(音階の中に自然にそのままに出来るテンション)なのです 

ですから答えはナチュラルテンションですね

 

うーん 確かにややこしい話ですね テンションが難しいのはこんなんが原因の一つです

更に言えば上記の♯11thはオルタードだと言う人も少数だけどいます

諸説あるけどその多くは♯・♭が付けばオルタードテンションと最初に覚え込んでしまった事が

原因のようです ただその事が余計にテンションの混乱を招いている原因にもなっています

 

さあ課題です下記の音階(スケール)から出来るコード名とアボイドノートそして

そのコードのナチュラルテンションを答えなさい

1ソラシドレミファソ

2ラシドレミファソラ

3シドレミファソラシ

何かの参考にでもなれば嬉しいです

石川社中に通う人はプリント課題 〔テンションの種類の1から5までの回答をメールにて〕

 


そもそもテンションって何?Ⅳ

2015-05-23 11:07:02 | アドリブの仕方

お待たせしましたあ・・・では先回の答えあわせから始めますかあ

課題は下記のスケールから出来るコード名とアボイドノートを探しなさい

1 レミファソラシドレ

2 ミファソラシドレミ

3 ファソラシドレミファ

でしたね?・・・では回答です

1は構成音はレファラド・・つまりDm7コードですね アボイドは後述します

2は構成音はミソシレ・・・つまりEm7コードですよね アボイドはファとドですね

ファは構成音ミの半音上の音になります 又ドも構成音シの半音上の音になりますね

 

さて3は構成音はファラドミ・・・つまりFM7コードです アボイドはありませんね?

ここまでOKでしょうかあ?・・又正解しなくてもここまで理解できてれば十分ですよ

勉強しはじめた頃の私なんか 多分こんな事全然理解していなかったと思うので・・・

 

さて1レミファソラシドレ のアボイドの件ですがここから少し話が難しくなります ですから

ここまででOKと言う人はこの先特に読む必要はありませんよ

 

さて ではアボイドは構成音の半音上と言う条件以外にも前記したように

コード機能を害さない・・と言うもう一つの条件がありましたよね

結論から言えばレミファソラシドレのアボイドはシの音になります その理由の説は

色々あります 此処では大雑把に簡単に説明します

 

シの音は構成音の半音上ではありません しかしDm7は次にかなりの確立でG7コードが

来る事が予想されます 特にジャズではツーファイブといって(Ⅱ Ⅴ Ⅰ)

Dm7 G7  CM7はよく使われます・・・そして次に来るG7コードは不安定な響きが特徴です

そしてその次のCM7はその不安定さを解消して安堵感のある安定した響きで解決してくれます

 

このときのG7の不安定さは構成音ソシレファの中のファとシの音が不安定さを出しています

そしてそのファとシの音程は4弦の3fから4弦の9fまでの6f分・・つまり全音で言うと3つ分

この全音3つ分離れている音を特にトライトーン(3全音)と言って、不安定さの代表なのです

 

つまり レファラドの音が響いているDm7コードがバックの時 基本的にはシの音を出すと

不安定さが生まれ次に来るG7の特徴的な不安定さを 先取りしてしまうような形になってしまいます

又同じくシの音は次のG7からCM7に解決 つまり安定した安堵感を得るのにシ→ドと流れる

欠かせない音でもあります ですから一般的にはシは構成音の半音上ではないけれど

コード機能や進行を害さない為 Dm7のアボイドはシとする人が多いわけです

 

まとめましょう

一般的にDm7のテンションはアボイドはシ よってテンションは残りの9thと11th

一般的にEm7のアボイドはファとド よってテンションは残りの11th

一般的にFM7のアボイドはなく テンションは9th ♯11th 13thです

 

 

さあ課題です FM7のスケール ファソラシドレミファは何処にも♯記号はないのに

何故♯11thと言うテンションになるのか考えてください 又それはオルタードテンションなのか

ナチュラルテンションなのかも考えてください・・・答えあわせは次回に

少しでも何かの参考にでもなれば嬉しいです

 石川社中に通ってる人は プリント問題〔スケールとアボイドの8~11〕までの答えをメールにて


そもそもテンションって何Ⅲ?(アボイドって何?)

2015-05-17 02:44:20 | アドリブの仕方

テンションの3回目です・・・エーといつもならすぐ先回課題の答え合わせから始めるのですが

今回先にアボイドノートって何? てな事を先に説明したほうが先回の課題が分かりやすいと思い

ちょっとここで前後してしまうけれど 先にアボイドのことを説明しておきましょう・・・・

 

そもそもアボイドってのは その名のとおり避けたい音です   では何に対し避けたいか?

アドリブ時 或るコードの響きに対しその音を長く引っ張る事や強調する事を避けたい音の事です

 順を追って説明します

 

コードはスケール化する事ができますよね 例えばCM7はドレミファソラシドです

この音階の1・3・5・7番目の音でCM7は作られてます・・・又Dm7はスケールに置き換えるならば

レミファソラシドレです・・・この中の1・3・5・7番目のレファラドでDm7は作られてます

 

そして アドリブする時にDm7のコードがバックで響いている時には、極端な事を言えば

レミファソラシドレのいづれかの音か そのアルペジオつまりレミファソラシドレの中での

1・3・5・7番目の音をまあメロディー化しながら弾いて楽しんでいるわけです

 

それでセンスはともかくとして どの音を弾いても良いのだけれど・・・・ 唯一

そのスケールの中のアボイドノートと言う音だけはちょっと注意して弾いてね・・・という事です

 

んでないと アウトスケールのようなセンスの良い高度なテクニック的な音のはずし方ではなく

〔あッ!?〕と思う 知らないが故に弾いてしまった外れた音に聞こえたりする事があるからです

 

ここまではOKでしょうか?・・・じゃあそのスケールの中でアボイドノートは何処にあるんじゃい

・・って話ですね

 

私は昔 常に暗記してた言葉があります これでほぼ見分ける事ができますので

皆さんにも披露いたします・・・それは下記の通りでありまする・・・

 

テンションはコード構成音の全音上の音(M2上の音)そしてアボイドノートは

コード構成音の半音上の音(m2上の音)・・・です  これでアボイドをほとんど探せますが

万全を考えるならもう一つの条件 コード機能を害さない音と言う事が付加されます

 

ではこれで上記のスケールのアボイドノートを探しましょう

  レ  ミ  ファ    ラ  シ  ド・・・つまり青色がコード構成音ですね

その4つの音の何処かで半音上の音はありませんか?・・・・そうです赤のファの音がミの半音上

になります・・・よってアボイドノートは上記のスケールではファの音がアボイドノートになります

 

だからCM7の響きがバックに流れる時 その構成音のミの音と半音上の音でぶつかる

ファの音を長く弾くと 濁った感じがしてしまうわけですよね

 

つまりCM7コードが響いていてアドリブする時にはファの音は長く強調して弾かないでね

短い音で通り過ぎる程度に弾いてね・・ってことです (但し基本的にはです)

 

で課題です  先回の課題の前に下記のスケールのアボイドノートを答えてください

こちらが先に分かったほうのが先回の課題が理解しやすくなると思います

下記のスケールから出来るコード名とアボイドノートを探しなさい

レミファソラシドレ

ミファソラシドレミ

ファソラシドレミファ

何かの参考にでもなれば嬉しいです 

 

石川社中に通ってる人は プリント問題〔スケールとアボイドの1~7〕までの答えをメールにて

 


そもそもテンションって何Ⅱ

2015-05-12 13:11:21 | アドリブの仕方

テンションの2回目です・・・やっぱりテンションは皆さん結構関心が高いようですね

でもこのブログではテンションが何故理解しにくいか?に

ポイントを置いて書いてますのでテンションそのものを・・と言う人は他のネットを見てくださいネ

 

さて課題の答え合わせの前に・・先に断っておきます ここで書いてある条件1・2・3等の言葉は

私が説明を分かりやすくする為に簡易的に使ってるもので、

一般に通用する言葉とは違いますので、その辺をまず理解してくださいね

 

さて課題は下記の音階のテンション候補の中で構成音と半音差(短2度・短9度)になるテンション

を答えなさいでした

 

  レ  ミ  ファ    ラ    ド    ミ  ファ  ソ    シ  ド

 

この2オクターブの音階の中で青の文字がコード構成音です そして赤がテンションに

なりうる音でしたよね それは条件1で最初のドの音から数えて9番目11番目13番目

つまり9度11度13度(9th・11th・13th)がテンションになりうる音でしたよね? 

因みにドミソシはコード名はCM7コードになります・・・つまり

 

ドミソシの構成音とレファラのテンションになりうる音(テンション候補)とで半音差の短9度に

なる音はどれか?と言う事ですよね 考えましょう ドレミファソラシドはご存知のようにミとファ

そしてシとドの間が半音です・・つまり答えは構成音とテンションのファは短9度の半音差になる

・・と言う事です 何故短9度の半音差が問題かと言うと、半音差の音は基本的に音が同時になると

音が濁るわけです 上記の場合は1オクターブ離れているものの音がやはり濁ります

 

じゃあそこから何が分かるか?と言うと・・ファつまり11thは構成音ミ(3度の音)と半音差で

ぶつかって音が濁るのでCM7のコードのテンションには使わないでおきましょう・・ってことです 

 

つまりCM7コードにテンションとして使われるの9thと13thになるわけです

そして又構成音と短9度の半音差でぶつかる音は避ける・・

と言うのがテンションの条件2になるわけです (現段階では例外は考えないでおきましょう)

 

さあどうでしょうか此処まではOKですか?

 

さあここでもう一つ重要な事を覚えましょう 上記の9th 11th 13thは

スケールをそのままの状態で出来たテンションですよね スケールの何処かの音を変化や加工

させたわけではありません

 

スケール上の音をそのまま使ってできるテンションをナチュラルテンションと言います

このスケール上の音をそのままを使って出来る・・と言う言葉は頭に焼き付けてください

何故なら冒頭に書いたように混乱の大きな原因になっていますので・・今後分かると思います

 

では此処で課題です

先回の2番目の課題も含め 下記の2つのスケールのコード構成音を割り出しコード名を書きなさい

そしてそのテンション候補を答え 最終的に条件1と2を満たすナチュラルテンションも

それぞれ書きなさい

1   レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ

2   ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ

答え合わせは次回に・・・何かの参考にでもなれば嬉しいです。


そもそもテンションって何?

2015-05-09 14:48:36 | アドリブの仕方

テンションの質問が多かったので取り上げて見ました

テンションが分かりにくい或いは難しいと言うのは響きが複雑と言う事もあるけれど

それ以上に音楽書によってテンションの分類が違ったりするからです

 

混乱する1例として

例えばCM7のテンションは9th 13th であると書いてあるのもあれば別の本には

CM7のテンションは9th ♯11th 13th と書いてあるのもあります・・・・???

又♯や♭が付いたのはオルタードテンション(変化したテンション)だと思っていると

FM7コードのテンションの♯11thはナチュラルテンションであると書いてある・・・・????

 

これじゃあ誰だってわかりづらくなりますよね・・・。

 

さァ 今回のブログでその辺が分かるようになると良いですね・・・・ではぼちぼち行きますか

 

テンションと言うのはそもそも その音階の2番目と4番目と6番目の音の事です

そしてもう一歩踏み込むのなら それは9番目 11番目 13番目と同じであります

そしてテンションには少しばかりの条件があります

 

Cメジャースケールの2オクターブを例に

ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ  ソ  ラ  シ ド

          9  10 1112 13 14  15

上記の1357番目の音でコードは作られてます コード名はCM7です 

つまり1 3 5 7はコード構成音です 

8101214番目の音はその1オクターブ上の音 まあつまり構成音と同じですね

 

そして2 4 6番目がテンションですがテンションは大きく緑色で書いてある番目より上の音

条件1になるので テンションは 2 4  6の1オクターブ上の9 11 13番目の音になります

 

さあ ここまではOKですか?

さて次にテンションってどんな効果があるんでしょう?

ンションはあるコードの1357番目の音の上に更に91113番目が足されているわけだよね

ではきっとそのコードの役割が変わりそうな気がするけれど そうではありません

 

トニック系のコードつまり主和音コードはそのまま中心的な働き・機能や役割を持っています

では役割や機能が変わらないのなら何がテンションの目的かと言う事になりますが 一言で言えば

テンションは役割や機能ではなく響きを拡張させる効果を持っているのです

 

つまり料理で例えるなら焼肉とタレの関係かな? 牛肉をゴマだれにするかポン酢にするか

牛肉自体が変わるわけではないけれど 風味等が違ってきます・・うーんもう一つかなあ?

 

或いは焼き魚に醤油か大根おろしかレモン汁にするか・・・焼き魚自体は変わらないけれど

これも風味は全然違います・・・うーんどれも例えとしてはいま一つで どっちかと言うと 

単に腹が減ってきてしまったけれど・・・まあその牛肉や焼き魚が元のコードでタレや醤油等が

テンションと言う事ですね・・・・何とか伝わりますか?

 

では先程の内容を整理するとドレミファソラシドの音階の1357番目の音でCM7コードが作られ

 

そして91113番目の音がテンション候補の音である・・・と言う事だよね

 

ではここで課題です 

 

ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ  ソ  ラ  シ ド

 

          9  10 1112 13 14  15

 

この9th 11th 13thのテンション候補の中で1357のコード構成音と

1オクターブの違いはあったとしても半音差の音程になる音を探しなさい

確立は3分の1だよね・・これがテンションの条件2と考えましょう

 

上の例題のように下記の音階のコード構成音とそのテンション候補を答えなさい

そしてその後に条件1・2を満たしたテンションを割り出しなさい

 

レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド レ

答え合わせは次回に・・・何かの参考にでもなれば嬉しいです。