ネオ日本語Tシャツコレクション

アジアで見つけたちょっと変わった日本語の服「ネオ日本語Tシャツ」を集めています。
ネオ日本語は日本語の再発見!

過ぎたるは猶及ばざるが如し

2020-07-25 15:46:04 | 日記


日本語が書かれてないTシャツも、気になるものがあれば買っている。
タイの全面プリントシャツはたいていド派手すぎて、どういうシーンで着ればいいのかも、何と合わせていいのかも分からないものが多く、おもわず手が伸びてしまう。

これは神羅万象ありとあらゆるスポーツが描かれたTシャツだ。
すべてのスポーツを網羅しすぎるがゆえに、サッカー選手が着ても、卓球選手が着ても、野球選手が着てもおかしなものになっている。
過ぎたるは猶及ばざるが如しを具現化したような1枚だ。





スポーツのなかでもFOOTBALLにテーマを絞った全面プリントTシャツ。
ボール、ビール、優勝カップにカメラにレンガ壁、という独特な連想センスを持っている。





その点、こちらは潔い。
FOOTBALL、それは突き詰めればつまり、ビールとボールなのだ。

直訳すぎる

2020-07-21 10:21:31 | 日記


こちらもタイのファッションビルで見つけた1枚。
「古い学校」の下にカセットテープのイラストが並んでいる。
ガビガビの古びたギミックがほどこされ、凝った印刷をしている。

下駄箱とか教科書とか、学校関連のものが描かれてるなら理解できるけど、なんでカセットテープ?古い学校ってどういう意味??
多くのハテナが頭に浮かんだが、しばらくジッとTシャツを眺めていたら、ピンと来た。




ああ、これ、オールドスクールの直訳だわ、と。
「古き良き」みたいな意味合いのオールドスクール、たしかにそのまんま訳せば古い学校になるもんな。
こういう直訳パターンのネオ日本語Tシャツもあるのか!とあらたな発見に胸躍る1枚だった。


なにもまちがってない

2020-07-15 15:34:36 | 日記



ネオ日本語Tシャツには
「なにもまちがってないんだけど、なんか妙」
というパターンがある。
この夏季Tシャツなんて典型例。

作っているのは、タイのネオ日本語Tシャツ大量製造メーカー「オールドスカル」。
毎シーズン、新しいパターンのネオ日本語Tシャツを作り続けてくれる、シーンに欠かせない存在だ。
顔を出すたびに「こんな日本語の使い方があったか!」と驚きを与えてくれる。




”夏(なつ)は、四季の中で一
番暑い四季の1つである。”

一と番のあいだで改行してたり、”一番暑い四季”じゃなくて”一番暑い季節”なんじゃないかとかツッコミどころはあるにせよ、おおむね夏季の説明としては、なにもまちがってない。
間違ってないんだけど「なぜ、Tシャツで夏季の説明を?」と疑問はどうしたって生まれてくる。




脇にはさらに詳しい夏季の説明。なにかの辞書を引いてきたのだろうか。
なにもまちがってないのになんか妙なTシャツって、真面目すぎて逆にヤバい奴みたいですごくソソられる。


かわいい乱暴者

2020-07-14 14:45:03 | 日記


「強い語気なのに、書体やイラストが妙にカワイイ」というギャップのパターンのネオ日本語Tシャツも散見する。

このTシャツなんて典型的だ。
「だまれ!」と強く言い放ってるわりに、丸くて柔らかい書体で書かれてて、怖い雰囲気ではない。
口うるさい親族や上司へのお土産として最適だろう。





あんなに強くて大きなしろくまをヤロウ呼ばわりしている。
しろくまヤロウと憎々しげに呼んでるわりに、当のしろくまはキョトンとした表情。
力弱き者に暴言を吐かれたところで、なんのダメージもない。それが真の強者というものだ。




縫い糸がうまく処理できてなくて、目と鼻や文字の間で繋がったまま。
この大雑把な仕上げ、ネオ日本語Tシャツにはあるあるで、けっこう見かける。
これはこれで「別につながっててもいいじゃない」とおおらかな気持ちになって好きなんだよな~。