いじめで1億円賠償命令 豪州の裁判所、州政府に(朝日新聞) - goo ニュース
オーストラリアで学校内でいじめにあったことにより うつ病になったとして州政府を相手取り損害賠償をしたという事件。
州最高裁は1億円を超える金額を州政府に支払うよう命じる判決を出した。海外での事件ではあるが1億円という金額は大変大きいと感じる。
確かにその人の一生をだめにしたということであれば1億円もうなずける。しかし、学校側がいじめを放置していた責任が1億円ということで考えると大変大きな金額だ。
学校は、こどもを預かっているということでは 重大な責任がある。とはいっても今回は、小学校時代上級生から暴行を受けて7歳から引きこもりになったことに関しての責任である。入学して1年程度の期間であろうか その期間中の管理責任としてはいささか重すぎはしないだろうか?
日本では、身体的損害に関して学校側の管理責任が問われるケースが多い。幼稚園でのプール事故 組み体操中の事故でこのブログでもかつて取り上げた。
しかし、これからは、今回のような精神的被害に関しても管理責任が増えてくることが予想はされる。学校としてはこのようなときにそなえる必要が出てくるであろう。
保険としては、外資系の保険会社などから今回のように学校の損害賠償を請求された場合に備える保険は出されている。現在のところあまり注目はされていないが、これからは学校経営に必須の保険になる日が来るかもしれない。
この保険に加入したとしても 「いじめに加担した教職員は保険で守られない」とのことである。(情報提供:インシュアランスサポート 03-5766-8321)
いじめで1億円賠償命令 豪州の裁判所、州政府に
小学校の時に上級生らにいじめられたため、うつ病になるなど一生働けなくなったとして、オーストラリアの18歳の男性がニューサウスウェールズ州政府を相手に損害賠償を求めた裁判で、州最高裁は14日、総額が100万豪ドル(約1億円)を超えるとみられる支払いを命じた。
地元の報道によると、訴えていたのはシドニー北部の小学校に通っていたベンジャミン・コックスさんと両親。入学時から上級生らに殴られたり首を絞められたりするなどのいじめを受け、7歳から部屋に閉じこもるようになった。恐怖からうつ病となり、中学や高校にも通えず、現在も自室でテレビゲームをする毎日を送っているという。
母親は学校や州政府に相談したが、担当者に「いじめられるのも人格形成に役立つ」と相手にされなかったと主張。最高裁は「彼の思春期は破壊された」と、学校が保護義務を果たさなかったとし、学校を管轄する州政府に損害賠償として21万3000豪ドルと生涯賃金相当額の支払いを命じた。弁護団によると、総額は100万豪ドルを超えるという。