両親、バンダイ側と和解=男児誤飲「ガチャポン」訴訟-福岡高裁支部(時事通信) - goo ニュース
高裁で審理されていたこの事件。一審の裁判長は2600万円の損害賠償の判決を出した。理由は、「カプセルは、3歳未満の幼児がおもちゃとして使用することが通常予見された」としたうえで、「直径4センチの大きさは、3歳未満の幼児の口の中に入る可能性がある。球形で、のどに入り込みやすいことを考えれば、日本玩具協会の基準(直径3・18センチ以上)では不十分」と原告の主張を認めた。
一審の判断は業界団体の基準を守っているだけでは不足というバンダイにとっては予想外の判断。また、被害者にとっては金額面で満足のいく判決ではなかった。
両者が控訴して高等裁判所での和解となった。賠償額については明かされていないが、おそらく、一審の金額に上乗せがされた金額での和解と思われる。
この和解で、特筆すべきことは、原告側の弁護士のコメントだ。
原告側弁護士は「会社には誠実な態度を取ってもらい感謝する。今後誤飲が少なくなるという点で訴訟の目的は達成できた」と話している。
会社側の真摯な対応と事故再発の予防の為の努力が和解という結果に結びついた。一審では満足の行かなかった両者が、お互いに納得できる解決となったことは喜ばしい。
裁判がどうであれ、子供が被害者となる同様な事故が再び起こらないように、子供の身の回りにある製品の安全性の向上を願う。