東京から約1週間、こみ上げてくるのは悔しさばかり。
今回決定的に悪かった点は何なんだろう。まだそれが見えてこない。
当日朝の体調はまぁまぁ。特に良くもないが、最近ずっと続いていた腹痛と腰痛を思うと悪くはない。
招集の要領がわからず、アップは少ししかできなかったがそれもまぁ、気温が高いのを思うと許容範囲だろう。
今回、アップで走ったのは結局2kmくらい。流しを入れる時間はなかった(というかタイミングを失った)。
スタート40分前に招集されて並ばされる。私のいたところは日影だったから良かったが、後ろの方は日向に並ばされていた。
あれで体力を消耗してしまった人もいるかも。
せめて座らせて、せめてトイレに行かせて欲しかった
スタート直後は、国際大会とは思えないほどのスローペース。
外側に出られず、1kmの通過は4分43秒。
でもまだまだ。どうせ下り坂で多少早くなるから焦らない。
競技場の外に出ると集団はばらけて少し走りやすくなる。
じわじわとペースを上げていく。妙に暑い。
待ってましたの下り坂はやや抑えめに走り、5kmのラップは22分15秒。
遅い!しかし、初めのロスを考えると焦らないのだ。
水道橋の歩道橋のところで相方を発見して元気になる。
「おさるさ~ん!」と叫ぶのは恥ずかしいだろうなぁ・・・と応援の方に申し訳ない気がする
でも今回も一杯、HNを呼んでいただきました。感謝
給水は基本的に5kmごと。サブの位置付け?で2.5kmにも水とアミノバリューのエイドがあるが、暑いせいか水出しが追いついていない。
私も含め、ほとんどの選手が中間エイドでも給水していく。
いつもなら5kmを過ぎてから「抑えても4分25秒」という状態になるのだが、今回は微妙に遅い。身体が重い。
しかしまだ22分30秒は切っている。このペースで30kmキープ、と呪文のように唱える。
皇居から有楽町、日比谷にかけてはかなりの人出。場所によって濃い薄いはあるものの、幾重にも人垣が取り巻いている。さすが東京、人口が多いだけある!
芝だったか、品川だったか、そのあたりからは向かい風がきつくなる。それまでも風はあったが、場所によってはよろけるくらいの風だ。
集団のペースが落ちてきたので前に出て引き、ついてきた選手と一緒に前の集団に着く、その繰り返しである。
ペースの落ちていく集団にいて、誰かが飛び出すのを待つか、自分のペースを守って前に出るか。私達のような遅いトコロでも結構思案する。
トップ集団とすれ違ったのはこのあたり。
野口、渋井が一歩も譲らず併走していてそのすぐ後ろにコスゲイがぴたりとつけている。すごい、ぞくぞくする。
しかし思うことは、
いいなぁ、もう半分過ぎたんだ、というのと、
いいなぁ、追い風で、というのと、
いいなぁ、あと1時間走れば終わるんだ、というのと。。。弱いなぁ
そしてやっと来た、平和島の折り返し。
折り返しのコーンを挨拶代わりにポンポンと叩いて周回。こんなことしていいのかな。
折り返して、追い風になった一瞬はとてもラクだった。このまま上げていけるかも、と錯覚したほど。でも錯覚だった。すぐに前のペースに逆戻り。
八ツ山橋でいきなり4分40秒を越えて慌てる。やばい。こんなところでここまで落ちた、しかも脚がこんなにヘタレているなんて。
とにかく30kmまでは我慢。目の前の走りに集中することだけ考える。
そこから先は、ほとんど景色は憶えていない。
いつもなら30kmで時計を見て、キロ5分で、12.2kmで、1時間1分!と確認するのだが、怖くてラップタイムしか見ることができない。収容バスに吸い込まれそうなので、バスの方は見ないようにする
35kmくらいで抜いていく集団にお友達が何人かいた。きっとこれが15分切りのペースだ。ついていこうとするが脚が動かない。
このころからラップが5分を越える。もう時計は見ない、とにかくピッチを上げることだけに集中する。
そして四谷の坂。やっぱり今回もカベに見えた。
苦しさを心得ているランナーさん達の応援がいっぱい。
相方が声を掛けながら併走してくれる。世界陸上の土佐選手のように「落ちて来い」と呪っていた訳ではないが、一人ひとり前に食らいつく・・・そういう風に走らないと気持ちが切れそう。
そしてやっと坂の上。あああ、ちょっとは気が抜ける・・・なんていかんいかん。
競技場に入ったところで時計は3時間15分を越えた。あああ、残念。
重い体を引きずってなんとかトラックを1周、そしてゴール。
終わったという安堵感のみのゴールでした。
ここ数年で一番苦しかったレースかも。
次回はもっと、何というか、達成感?充実感?が欲しい。悔しい。
とりあえず加古川に向けて、何をどう取り組む?うーーーん目下お悩み中・・・