飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

伊予大洲と臥龍山荘 (愛媛県大洲市)

2020-06-01 02:48:55 | 旅行のたしなみ
2019年10月、四国フリーきっぷを使っての四国一周の旅、3日目。
3日目は、高知からスタートして窪川でなんちゃって0系新幹線こと鉄道ホビートレインに乗車。
そのまま、宇和島観光を経まして、やってきたのが伊予大洲駅。伊予の小京都とも呼ばれているそうで、多くの見所があり、楽しみにしていた場所です。
ただ、心配だったのが観光地への距離と時間。時間があれば歩いていくことに抵抗はありませんが、開館時間の制限もあるため、あまり時間はかけられません。事前に調べたところでは、バスなどは無く、駅から数分の「サイクル・オート二宮」でレンタサイクルを行っているという情報が得られたのですが、詳細情報はなく、ちょっと心配のままやってきたのでした。

※ バスについては、市内循環バス「ぐるりんおおず」が運行されていますので、移動の時間に合うバスがあれば、観光地の近くまで行くことができるようです。ただ、市内循環用であって、観光地用の周遊バスではないため、時間とコース取りにはご注意ください。


駅の隣に真新しい「伊予大洲駅観光案内所」が出来ておりました
後で調べてみると2019年4月19日にオープンしたようです
最近、こういった情報を調べても、公式サイトなどが更新しないと
なかなか情報に当たらなくなった気がします


レンタサイクルの料金と貸し出し時間は、以下の通り。


レンタサイクル

貸出時間:通年 9:00~17:00 (荒天時中止)
料金:
[自転車]   2時間 400円、追加料金:1時間ごと100円
[クロスバイク]1日1,000円 (保証金1,000円[返却後返金])
[電動アシスト自転車]1日1,500円 (保証金 1,500円[返却後返金])

※ サイクル・オート二宮や大洲まちの駅「あさもや」とも連携しているようです。


これで観光の足に問題はなさそうです。


特急 宇和海(うわうみ)に乗って、やってきたのは伊予大洲駅


駅の高架から、お城が見えます


2014年に駅が木目調にリニューアルしたようで綺麗になっています
ちょうど、観光列車の「伊予灘ものがたり」の運行に合わせたのでしょうかね


案内板もあって判りやすいです
大洲城まで徒歩25分、臥龍山荘まで徒歩20分とのことですので、歩けない距離ではありませんね


サイクリングが盛んな場所ですからクロスバイクでも・・・とも考えましたが
使える時間も短いので通常の自転車を選択


借りた時には、前面を見ることもなかったので気が付いていませんでしたが
まさか前にこのようなことが書かれているとは・・・

ちゃりんこ大すき倶楽部

こんなの付けて、運動不足の体をふうふう揺らしながら
走っているおじさんを想像してみて下さいよ
微笑ましい・・・? いや、恥ずかしいです


橋を渡るところで、肱川沿いに右手に見える大洲城
なんとも絵になりますね


自転車を降りて、大洲城を目指します
大洲城付近は、あちこち工事中が目立ちましたが、リニューアル中なのでしょうか?


大洲城が見えてきました
四階四層の復元天守(2004年)ですが、伝統的工法を使い木造で建てられたこだわりのお城
天守以外では、高欄櫓、台所櫓、苧綿櫓、三の丸南隅櫓と古くに再建された櫓が残っており
国の重要文化財に指定されています


トイレも雰囲気を壊さないようなフォルムをしています


こう見ると格好いいですね


正面から見ると、ちょっとセットのような感じに見えてしまうのは、看板のせいでしょうか


中にも入れます



大洲城天守
営業時間 9:00~17:00 (札止16:30) 年中無休

観覧料 大人 550円、小人 220円(中学生以下)
※ 共通券(臥龍山荘&大洲城) 大人 880円、小人 330円(中学生以下)




内部の木材から市民の人の提供を受けて再建されたとのことで
寄付した方の名前が記載されています


来た時は知りませんでしたが
大洲城といえば、日本初の天守閣に泊まれる宿泊滞在型城主体験というプランを
打ち出したことでも有名です

大洲城キャッスル・ステイ 1泊1組 100万円

発表時には、2020年春から開始ということでしたが
このような状況になっていなければ
城主体験が始まっていたかもしれませんね

100万円かぁ・・・


国指定重要文化財となっているところにも一部入ることができます
やはり、柱に歴史を感じます


1843年再建の苧綿櫓(おわたやぐら)を探して、川沿いをうろうろ


反対側や上から行けなかったりと、ちょっと時間がかかってしまいました


石垣もいいものですね


大洲城に後ろ髪引かれつつ、次なる場所に移動します
歴史ある街並みを感じつつ自転車を走らせます


煉瓦建築好きとしては、逃してならない名建築
1901年建設のおおず赤煉瓦館(旧大洲商業銀行)です


現在は、大洲市の所有となり、観光案内所として
工芸品や特産品などの販売、休憩スペース、ギャラリーが設けられています


中に入ると中庭があったりと、不思議な構造です


煉瓦積みのパターンに詳しくなったり、鉄扉や折れ金物に注目したり
見ているとどんどん時間が過ぎていきます


昔の給油設備でしょうか?


と、本命の時間も残さなければならないため、再び移動開始

東京ラブストーリーに出てきたポスト

と言われても、見てたけどわからない・・・


そして、今回の大洲訪問のきっかけとなった臥龍山荘に到着です



臥龍山荘は肱川流域随一の景勝地に望む三千坪の山荘で臥龍院・知止庵・不老庵の三建築はそれぞれ風情ある数寄をこらした逸品揃いです。特に臥龍院にある清吹の間、壱是の間、霞月の間は、春夏秋冬、四季折々に深い趣があり、忘れかけた茶の心、日本の心が今に生き続けています。

臥龍山荘
営業時間 9:00~17:00 (札止16:30) 年中無休

観覧料 大人 550円、小人 220円(中学生以下)
※ 共通券(臥龍山荘&大洲城) 大人 880円、小人 330円(中学生以下)




臥龍院、入ってすぐから、ため息のオンパレード
説明用の小さなラジカセがやや不釣り合いですが
聞いて驚きのこだわりに感嘆のため息しか出なくなります


行く先、行く先に数寄をこらした工夫が数知れず


贅の使い方はこうやるものだ、といったような、細かな細工がすばらしいです






不老庵へと続く庭


こちらが不老庵


不老庵からの眺めも素敵です


天井を見て、唖然・・・


裏手に回れば、建築当時の生きた槇の木を使った「捨て柱」が見られます


最後の客となり、レンタサイクルの返却もありながら去りがたくしていると
片付けを始めた管理の方に、入り口の石垣の説明をいただきました

丸い臼は月、細長い手水鉢は船を表現しているとのことでして
時間が足りず、まだまだ見足りないこともある様でしたので
再訪を固く誓うのでした


マンホールは、大洲肱川の鵜飼
日本三大鵜飼いの一つ・・・長良川と三隅川(日田)と肱川とのこと


自転車を使うこともない生活のため、久しぶりに本気の自転車走行をお披露目し
ギリギリ返却時間に間に合うことができました
明日の足の調子が心配です・・・

列車が来るまで地・ゆずサイダーで喉を潤し
道後温泉で汗を流すのを楽しみに大洲を後にしたのでした



<おまけ>

下灘駅

愛媛県伊予市にある予讃線の駅です。青春18きっぷのポスターにも何度も使われ、海に近い駅として、鉄道好きだけでなくても広く知られる駅の一つです。正直、列車で訪れるよりも車や自転車で来て写真を撮る人のほうが多いようですが、1時間30分に1本程度のダイヤでは、まぁ仕方がないでしょう。伊予大洲駅からは、内子駅を通る内子線経由のルートと予讃線の海沿いルートの2つがあり、下灘駅は、海沿いルートにあたります。宇和海は内子線ルートを通りますし、普通列車でも通らない列車もあるため、時間的に夕陽を合わせるのは、かなり難しかったりします。

15:35発  伊予大洲 ー 16:20着 下灘

大洲観光が無ければ、そこからずっと夕陽待ちというのもありでしたが、そこまでの英断はできず、夕陽が落ちてもまぁいいかと、17時過ぎの便に乗ったのでした。


夕陽は落ちたものの、その残りの光が空を染めて、海沿いの景色を楽しませてくれました


そして、下灘駅に到着するアナウンスが流れ、日本一海に近いといわれたホームとの対面にワクワクしてカメラを構えます。

・・・あれ?

海は見えるがホームがない?

そして、駅に到着し、右手からはシャッター音が響きます。

そこで初めて理解したのは、

伊予大洲側から来ると、ホーム左側に来るため、ホームが海側に来ないこと
自分たちの電車が、その被写体となっていること

でした。


悲しみの一枚


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