飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

四国フリーきっぷの旅

2020-05-30 02:45:25 | 旅行のたしなみ
四国の電車旅のお供としては、JR四国が通年実施している「四国フリーきっぷ」 (16,440円)があります。
時期問わずの連続3日間有効で、特急列車の普通車自由席までが対象となるという、フリーきっぷの中では、使い勝手が良いとても有難い切符です。他にも、誕生月で3日間乗り放題の「バースデイきっぷ」(13,240円/グリーン車用)や4日間の普通車指定席・グリーン車も乗れる「四国グリーン紀行」(20,950円)、土日1日だけスポットに使いたい場合の「週末乗り放題きっぷ」(10,460円)も用意されており、用途に応じて色々使える充実ぶり。以前は、「四国たびきっぷ」というJR東海提供の東京からの旅行に最適な新幹線往復付きのフリー切符もありましたが、現在は名古屋からとなっているのが非常に残念です。

ただ、現状の外出自粛になる前から赤字が目立つ状況でしたので、今後の運営が心配な路線は多々あります。周遊(ぐるりっぷ)ができてこその使い勝手でもありますので、頑張って維持して欲しいところです。こちらからは、遠方過ぎて使える機会も少ないこともありますので、解除後の楽しみとしてこれを使った旅行プランを考えていただければと思いまして、以前の旅程を書いてみました。

電車旅は好きではありますが、乗っているだけで幸せという域までの重症化には、(まだ)至っていないと思いますので、乗車だけしての満足する行程ではなく、移動しながらの観光は必須条件。飲み屋の選択肢があって、宿泊料金をあまりかけないで、移動時間の節約もできて、と考えて、今回は、主要都市での宿泊を条件に加えます。ぐるりっぷを考えると海部駅側も行きたかったのですが、最終的には、スタンダードな県庁所在地を回るルートを選択しました。

1日目:東京 ~ (新幹線) ~ 岡山 ~ (瀬戸大橋線) ~ 高松 ~ (高徳線) ~ 徳島(泊)
2日目:徳島 ~ (徳島線・土讃線) ~ 大歩危 ~ (土讃線) ~ 高知(泊)
3日目:高知 ~ (土讃線) ~ 窪川 ~ (土佐くろしお鉄道) ~ 宇和島 ~ (予讃線) ~ 松山(泊)
4日目:松山 ~ (予讃線) ~ 高松 ~ (瀬戸大橋線) ~ 児島 ~ (瀬戸大橋線) ~ 岡山 ~ (新幹線) ~ 東京


結果としては、このような旅程となりました。「四国フリーきっぷ」の有効期間が3日間なのに、旅程が4日となっているのはご愛敬。移動するだけであれば、3日コースも出来なくはないですが、折角の旅行ということでフリー切符は2日目から使うことに。2日目に大歩危を入れるのであれば、徳島ではなく高松から出発にすれば無駄な費用も時間も掛からなかったのですが、そこはやっぱりぐるりっぷにしたかったという欲求が勝ちました。
結果的にフリーきっぷでお得になったのか? という話はありますが、別にいいんです。追加でお金を払わずに自由に乗り降りができる、その余裕があるということだけでも十分に元は取れていると思うのです。そう思いたいのです。

※ 2019年10月の旅行記です。


朝一の新幹線で出発して岡山駅に到着
10時から13時台の高松行きのマリンライナーは1時間に1本のため
時間が空いたので駅前で暇つぶし
岡山駅といえば桃太郎ポストをみておかないとですね


岡山電気軌道の「おかでんチャギントン」がお出迎え・・・予想以上にリアルでびっくり
とはいえ、チャギントンという名前を知ったのもこの時が初めて


結局、この本気の作りこみがとても気に入ってしまいました

2009年ごろに日本上陸ということなので、まぁ、知らないのも仕方なしか・・・
と思っていたら、会社の同僚はみんな知っていて、ちょっとショック

1990年日本上陸の先輩、「きかんしゃトーマス」ですら名前しか知らないのですが
「鉄っちゃんなのに興味ないの?」と言われたことは、色々な意味でショックでした
鉄っちゃんじゃないですし・・・

トーマスって・・・怖くないですか?


快速マリンライナーで海を越えます
青色のヘッドマークは、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」のPR


ここは奮発してパノラマグリーン席。といっても、1000円ですので迷わず選択
先頭座席をゲットしました・・・といいますか、途中から一人貸し切り状態


高松駅、かわいい
写真に撮りたくなる駅ですね


素敵な庭園ランキング不動の1位である「栗林公園」(自分調べ)
敷地が広いので、他の予定に時間が割けなくなるのが悩ましいところ


屋島にある「四国村」
民家を中心とする古建築をテーマにした広大な野外博物館
古民家も水景庭園もよかったですが、ここも「瀬戸内国際芸術祭」の会場となっていて
色々な作品を見ることができました

讃岐東照宮としても知られる屋島神社とうどんのわら屋も併せてどうぞ


そして徳島
徳島そごうも2020年8月閉店末閉店が発表されました
阿波踊り前に来た時に、閉店後の練習を見たのが今でも印象に残っています


眉山(びざん)の夜景
マチ☆アソビとのコラボ企画で
鬼滅の刃のキャラクターがロープウェイガイド(音声)をしていました


2日目、早朝から移動開始。大歩危を目指します


昔、車で行くのは大変だという噂を聞いていて
ビビッて行けていなかったため今回が初訪問
日本三大奇橋のかずら橋、あの足元の空き具合と揺れにはドキドキします

ただ、前日の四国村にあったかずら橋の方が
初体験ということもあってか怖かったです


バスで祖谷渓谷に移動
祖谷温泉前バス停からのんびり歩いて7-8分ほどで小便小僧を見たり
ホテル祖谷温泉のケーブルカー&露天風呂(1,700円)を満喫したり


バスで道の駅大歩危に移動して、歩いて大歩危峡観光
遊覧船の人が手を振ってくれます


2日目は、大歩危・祖谷観光で終了
高知に移動して夜の街に繰り出します


3日目、窪川駅からは新幹線・・・いや「鉄道ホビートレイン」で移動です
0系新幹線を模していますが、名前の通り、なんともおもちゃ感に溢れていて
ちょっと楽しくなってしまいます
午前中は、9:40発 宇和島行きしか選択肢はありませんので
無理に狙わなくても乗車確率は非常に高くなります


江川崎駅で電車待ちの停止があるため
記念撮影やトイレ休憩(これ大事)、お土産購入などができます
そう、この車両には、トイレが無いので事前準備は必須です(1時間20分ほどの我慢)


宇和島駅の待ち時間に、駅前のかどやさんで鯛めしを食べて
宇和島城に攻め込みましたが・・・時間が無さすぎで最後は駅までダッシュしてました


伊予大洲駅では、臥龍山荘
2019年で一番衝撃を受けた建物でした。是非、行ってみて下さい
見れば見るほど、驚きが増えるばかりです


そして、松山駅から道後温泉に
道後温泉本館は、道後REBORNとして保存修理工事中
手塚治虫の火の鳥をベースに周りはラッピングアートに囲まれて
見た目がなんだかサーカスが来たような感じになっていました


入場規制のため入湯するにも(20分待ち位の)行列ができていました
並んでいる間に、建物を背景にしたプロジェクションマッピングが楽しめます


4日目、松山からも途中下車を考えていましたが、ある目的があり、一気に高松に移動
(前回、東洋のマチュピチュなど、がっつり行っていたので、今回は省略)

高松駅そばの玉藻公園で朝の癒し


そして、目的の離島は、「瀬戸内国際芸術祭」の効果もあってか乗船待ちの大行列
ちょっと甘く見ていました・・・これなら途中下車を選択しておけばよかったです


ということでちくせいなどで讃岐うどんをはしごしつつ市内観光
こちらは、中央公園(浄願寺)のハゲさん

ハゲさん
その昔、この辺りは、浄願寺の広大な境内で大木の茂った森があった。
この寺は折衝が禁じられていたので狸の住むにはあつらいむきの場所であった。
昔この森の中に一匹の狸が住みついていた。
ある年の暮近く貧しい老夫婦の生活を救うため、茶釜に化けたまま売られて行った。
茶釜は毎日磨かれるので狸の頭はつるつるに禿げてしまい痛い痛いと泣いていた。
住職は、かわいそうに思って鏡餅を三つ与えたところ泣きやんだ。
それから「今泣いたのだあれ・・・お餅三つでだまあった」と子供をなだめる歌となった。

地域おこし事業推進委員会 (看板より)



児島までがフリーきっぷの範囲ということで帰りに立ち寄り
児島といえば、ジーンズですが、その中にある旧野崎家住宅もいいですよ
このふすまを全部開けて通りたい


違う意味で衝撃的な建物と言えば、駅とジーンズストリートの間にある倉敷市児島公民館
建物の中も外も和洋が入り交じり、とにかくカオスな場所でした


最後は、岡山後楽園
天皇陛下御即位慶祝ということで入館が無料となっていました
結局、閉園近くまで満喫したため、バスも来ないしタクシーもいなくなり
新幹線の時間に間に合わないということで駅まで走ることなりました・・・


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