いい人ぶるつもりはないけれど、
最近は物騒なニュースもたくさん耳にするけれど、
心のどこかで、この世の中に根っからの悪い人はいないと信じております。
で、昨日やっぱりそうや、と思う事がありました。
家におっても何もしないまま一日が終わってしまいそうだったので
ちょっと歩いて町の総合図書館へ行ってきました。
お目当は最近お気に入りの夏石鈴子の本を読みにです。
エッセイは衝動買いしたものの、普段趣味で読む本は古本で買います。
とはいえ、まだそれほど知られていないせいか、なかなか古本屋さんで
彼女の本を見つけることもできず、
かといってハードカバーの本を買うのもちょっと躊躇してしまうので
図書館で読んでしまえ!と思ったのでした。
最近の図書館も物騒なのか、館内のあちこちに盗難注意のポスターがあるので、
念のため、トイレに行くときも財布だけは持つようにしてました。
で、本も読み終えて、お腹もすいたし、買い物して帰ろうと図書館を出て、
近くのお店で買い物してレジでお金を払おうとしたときに
財布のないことに気づいたんですわ…




レジの人には「ごめんなさい、財布持ってくるの忘れました」
と言ったけど、置き忘れたのは間違いなく図書館のトイレ。
ポケットに入れるとごそごそするから、トイレの棚みたいなとこにポンと置いて…
そのまま出てきてしまったんです。
盗られないように、と思って財布を持ったのが逆に自分で忘れるやなんて…
ミイラ捕りがミイラやなくて、こういう場合は何と言うのか、
しかも普段は数千円しか財布の中に入ってないのに、
昨日に限って二万円近くのお金が入ってて、
いやいや、お金を盗られるだけですむ方がまだいい、
免許証とか、クレジットカードとかもなくなってたら、えらいこっちゃ
と図書館に戻るまでの15分間いろんな事が頭の中を駆け巡りました。
こんなにあせったのは久しぶりやったような気がします。
で、早足で図書館まで戻って、一階の受付で財布を忘れたことを告げると、
ここには届けられてないとのこと。



でも他のカウンターに届いてるかもしれないので、事務室に行って下さいと
言われ、やっぱりダメかぁ、世の中そんなに甘くないよなぁ…
などと思いつつ事務室まで行って聞いてみると
あったんです。
トイレ掃除の人が見つけてくれてたようでした。
マジメなトイレ掃除の人でほんとによかったです。
こんなことで性善説を再確認するというのもどうかと思うけど、
世の中まんざらでもない、とマジで思うことができました。
ただ、今年はもうこれで運を使い果たしてしまったんやないかと思います。
おまけにせっかく読んだ本の内容もぶっとんでしまったような気もします。
