市川稔の米(マイ)情報

新潟コシヒカリBL魚沼編

魚沼の生産者から興味深いコメントを頂きました。 ありがとうございます。

うまい米を作る「生産者」が一番分かっていると思っていました。



以下、コピーです ↓



元祖コシヒカリ採れましたよ (魚沼コシ生産者)

2005-10-13 23:39:06

市川さん、はじめまして。
コシヒカリBLで検索してここを知りました。
私は魚沼産コシヒカリの生産地としても有名な十日町市の下島、信濃川の見えるすぐ脇で魚沼産コシヒカリを栽培している者です。
私もBLには当初から反対していました。
十日町農協も当初BLには反対で、十日町農協単独でも今までのコシヒカリを栽培し続けることを選択しようとしていたそうです。
しかし、県からかなりの圧力がかかったんでしょうね。
十日町農協の抵抗で一年遅れましたが、結果的には強制的に切り替えが決定されました。
今更北朝鮮でもあるまいし、作りたい米を作ることができないなんて、日本は民主国家じゃないのか?
私は今年初めてBLを栽培しましたが、実は仲間が3年前からの試作に関わっていました。
昨年末に「とにかく不味いから食べてみろ」とBLを持ってきてくれました。
戴いたBLを早速食べてみました。
いつもの炊き方で釜のふたを開けたとたん、嫁さんは「これダメだよ」と一言。
うちの嫁さんは警察犬にしても良いくらい鼻が利きます。
BLは全くコシヒカリの香りがしないとのこと。
そしてさかのぼるとこ3年前から、県の取り組みで何回か食味調査の食べ比べも行われましたが、そのたびに「美味くない」と感じたのですが、アンケートの結果はなぜかほぼ互角???
農協が2年前に行った食べ比べでは、雪の精より不味かったです。
とにかく冷めてからを食べ比べてみて下さい。
そして今年栽培してみて気が付いた欠点。
99%コシヒカリとは言え、他の品種が混じっているんですね。穂が揃わないんですよ。
出穂期から異変に気付く農家が多かったようですね。
今までの「元祖」コシヒカリのような穂ぞろいではなく、揃うまでに時間がかかるんですよ。
そして何より穂丈が揃わない。
だから実が入ってから転んだはずなのに、丈の短いまだ青い穂が残っている、今までには考えられない状態。
その田んぼの米はクズが大変多く出ました。
今後気候によっては大変なことになるかも。
このお米「BL」をマーケットはどう判断するのでしょうね。

ということでBLにずっと反対してきた私としては、昨年の種籾を冷蔵保存しておき、今年も今までと替わらない「元祖魚沼産コシヒカリ」を栽培しました。
出荷はBL、自家用とウチのお客様用には「元祖魚沼産コシヒカリ」を。
すでに聞きつけたお米屋さんから問い合わせがありましたが・・・。
今年殆どの小売店ではBLしか買えないでしょうね。
とにかく拘って「元祖魚沼産コシヒカリ」を作り続けたいと思っています。

また遊びに来ますので宜しくデス。

以上、コピー終わり ↑





新潟というより、魚沼ブランドが全国的に有名です。

実際の米の実力は別にして(失礼)魚沼産コシヒカリは日本一美味しい米として評価されてきました。

実際に生産している方の声というのは重みがありますね。

いろいろな方に聞いても、穂は不揃いであるし、同じ品種とは思えない(4種類も混ぜているのだから同じでない)という声を聞きます。

小生がこの目で見た、塩沢の田んぼも信じられないものでした。

しかし販売する米販売会社、生産する人、団体(JAなど)から声があまり聞こえてこないのが七不思議です。

真剣に取組んでいる人が少ないということなのでしょうね。

これは残念なことです。



  

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コメント一覧

市川 稔
Re恐縮です
またまた、詳しい話をありがとう!



いもち病に強いBLなのに、いもち防除するとは??? 



魚沼で減減7ポイントとは素晴らしいですね。



JAに出すのはもったいなぁ~(笑)



もし良かったら弊社にも出してくださいな。



弊社で取引のある新潟の生産者の皆さんは、ほぼ全量「特別栽培米」いわゆる減減です。



魚沼はとにかく美味しくなくちゃね。



優先順位



①食味

②安心・安全

③価格



こんな感じかな。











市川 稔
BL誰が責任取るんだ(怒り)
やはり、やはりですね。



詳しいコメント有難うございます。



責任者出てこ~い! と叫んでも出てきませんね。



責任を取る体制にはなっていません。というか、責任を取るような仕組みにはなっていませんね。



あくまで、生産者の自己責任ということになります。



まったく馬鹿げた話しです。



何度も書いていますが、日本の米栽培は面積で約40%が「コシヒカリ」です。



コシヒカリを超える米はなかなか登場していないのが実情です。



コシヒカリのチャンピョンである、新潟が品種変更するのであれば、コシヒカリを超えるコシヒカリでなければなりません。



BLはコシヒカリと同等という表現を使いました。



日本語の解釈で、「同等」という使い方は、限りなく近いという意味で、超えるものではありません。



新潟が品種を変えるなら、超えるものでなくてはならないのです。



それが「宿命」というものです。



でも、心ある生産者がいらっしゃることに少しは安堵しましたよ。



誰が考えたって、食べたことのない米を作るなんて、ジョーシキでは考えられませんからね。









下越地方の農家
BL誰が責任取るんだ(怒り)
市川さん、そしてマジメに美味しい米作りに取り組んでいる農家の方、初めまして 私は、とかくあまり美味しくないと言われる下越地方で、有機栽培で土を作り、おいしい米を作ろうと頑張っております

ところが、今年から全面的にコシヒカリBLに変更しますとJAからのお達し、「BL意外は買い取りません

また、種籾も農協からお求め下さい 」味もわからんこめを作れるか、毎年美味しいと言って買ってくれる予約のお客さんの分は、ダメだと思い、富山よりオリジナルの籾を取り栽培いたしました。農協出荷分としてまた、食味の確認として50アールほどBLを同じ有機栽培で作りました  まず魚沼さんと同じように

稲の育ち方に異常を感じました 背丈が6月を過ぎてもなかなか育たなく、農協から「補肥をやっても大丈夫ですからどんどんやって下さい」「コシヒカリなのに大丈夫なのかい?疑問」有機で育てているのでもと肥だけで十分に育っております。実り肥を少しだけやりました なんとお盆過ぎから異変 近くの田圃のBLが急成長成長が止まりません 結果、夕立により倒れ、台風の影響もないのに一面倒伏した稲だらけ 早いところは、8月20日頃から倒れております

こんなんで実るのか、有機で土を作ってきたせいか、ウチの稲は倒れず稲刈りまで立っております BLは、背丈が不揃いですね でも刈り取りを終え玄米を見るとなるほど結構綺麗な米です オリジナルより良いかなと思えるくらいでした

ところが、食味してみて「何じゃこれは、新米かい?香りがない、新米なのに水加減をキッチリしても芯が残るような食感 昨年より保管の古米よりまずい、コレハ、大変なことや 有機でコレくらいだからほかは?そのあとオリジナル食してみる 「うーーん、これがコシヒカリです マイウーーおかずがイラナイ」

親戚に行ったとき新米炊いたのでいわれ、食べてみる

茶碗1杯のご飯を食べきるのに何度お茶を飲んだことでしょう まいりました おかげさまで予約を頂いている方に美味しい新潟産コシヒカリを届けることができ喜ばれました なにか、カントリーという誰が作ったかわからなくなる こめ管理 確かに、管理しやすいように改良していくことも大事でしょうが せっかく築いてきた旨い新潟産コシヒカリをこんな形で替えていいものでしょうか、消費者と生産者をバカにするにもホドがある 「プロジェクトXのコシヒカリが生まれるまで」を県の職員、JAのトップのバカどもに見て貰いたい 新潟米を「ネコまたぎ」と呼ばせるつもりか 早く手を打たないと大事な種籾もなくなってしまいます コシヒカリBLは、コシヒカリとは呼べません 現にJAから毎年「こしひかり」とかいた赤い札が今年はありませんJAに聞くと「今年からいらなくなったのです」「いらなくなったのでなく、コシヒカリでないから付けられないのです」生産者をあざむいてどうする 来年からもBLは作りません BL意外は取りませんと豪語していたJAも「300円安くても良ければ一般米としてオリジナルも取ります」だと結構です かえって消費者の人がBLを食味した後、オリジナルはプレミアがつきます 予約者の皆さん良かったですね 新潟の米の将来が心配している今日この頃です 下越の方でもBLを食べた生産者が、「こんな米作っていたら大変だ、来年からコシヒカリに替えよう」の声が聞かれてきました もし、消費者から非難が上がったらいったい誰が責任取るんだ、自由に美味しい米を作れなくなったら・・・早く気付いてください 消費者が離れないウチに
魚沼コシ生産者
恐縮です。
早々コメントを取り上げて頂いて、とても恐縮しております。

ちょっと言葉が足りなかったので、付け足しに。

私が栽培している魚沼産コシヒカリは「県認証」という特別栽培米で、農協との完全契約栽培で通常の販売ルートとは違うようです。

もちろん価格も通常の魚沼産コシヒカリより高いです。

「県認証」とは減農薬・減化学肥料栽培で、いわゆる「特栽米」より更に厳しい制約の元で栽培しています。

通常新潟県一般の慣行栽培では、農薬・化学肥料の使用量をポイントに換算すると21ポイントだそうですが、私の栽培している「県認証」では7ポイントまで抑えられています。

ところで今回のBLなんですが、笑うに笑えない現状、イモチ病の防除はしなくても良いのか?

実はBLの栽培時の留意点として、BLそのものはイモチ病に抵抗性があっても、菌そのものは付くようです。

だから隣接した圃場に他の品種、早稲やもち等の品種が栽培されていることを前提に、それらの品種にイモチ病がうつらない様、時期が来たらイモチの防除はして欲しいとのこと。

えっ!???

「県認証」魚沼産コシヒカリを栽培している私には、何一つとしてメリットが無い!

そもそも「県認証」減農薬・減化学肥料栽培の特徴として、化学成分を抑えるだけではなく、日々稲姿を見ながら後追いで適量の肥料を施肥することで、窒素成分をを押さえ食味を上げる努力をしています。

もちろんこの栽培法では収量は採れません。

その結果稲姿は風通しが良く、基本的にはイモチ病になりにくい稲姿になっています。

よく親父に「昔は10俵採ったぞ」なんて自慢されましたが。。。まあまあ味で勝負!

そもそも親父の頃のように、平気で二等米は出しません。

あの秋の高温で胴割れの続出した年以外は、オール一等米ですから、すでに親父を超えたと自負?しています。

おっと、話が逸れましたが、新潟県は何の為にBLを?その真意が全く見えてきませんね。

無農薬とまでリスクは負えませんが、私たちはすでに県標準の3分の1近くまで化学成分を押さえています。

もちろん草が残ったり、水の管理などにも大変手間がかかります。努力でここまで来ました。

ではBLは?

他の地域の人から聞いても、イモチ病防除以外の農薬は使いたい放題らしいです。

苗起こしから殺菌殺虫剤は使用するし、除草薬も草に合わせて二・三回。

これって何の意味があるんでしょうか?

市川さんのおっしゃっている通り、偽物コシヒカリが憎いだけで、自らが偽物に填まってしまったという、笑うに笑えない話なんでしょうかね。

あとは「味は変わらない」といっている、蒲原の大規模兼業農家の為の品種改良だったのか?

どうも、BLはうまく栽培をすると13俵くらい採れるらしいです。病気にかかりにくく量が採れる。

楽をしてそれなりに儲けたい農家には良い米なのかも。。。



まあまあBL談義は盛り上がりそうですが、今晩はこれくらいで。
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