北海道名寄市。
日本の米作りの北限と言われているところ。
冬はマイナス20度、30度になることもあるそうです。
8月22日の晩は屋外でバーベキューしながら懇談でした。
私は、上着を持って行く気にはならず、半袖シャツでした。
久しぶりに「寒い」という感じが実に新鮮でした。
日本列島は長いですね。
さて、
日本の米作りはTPPもあり、今後どうなって行くのでしょうか?
小生の意見は、
日本の国内需要は日本人の平均年齢の上昇と人口減のため減って行きます。
年間20万トン減れば10年で200万トン減。
主食用米需要は初めて800万トン切ったそうですが、10年後はざっくり600万トン切ることになります。
まず、第一は需要が減る農産物であるということを認識することです。
二番目、
米の歴史は日本人にとって特別なものであった関係から、
政府(役人)が管理しているので市場が育たないという現実。
生産する農家に対して、生産調整というものが「あたりまえ」になっているという異常さを考えねばならない。
流通を管理するのも異常なほど。
たとえば、米と麦を比較してみてください。
麦は粉にしますが、表示はどうなっていますか?
米の異常さが分かります。
そのように、ことごとく「米」に対しては異常なほど制約があります。
政府がちょっかい出すものを小生は「官製市場」と呼んでいます。
この市場は活性化しません。
利権や既得権など、本来の市場流通からかけ離れたところに興味が行くからです。
現在で言えば、生産農家に対する「戸別所得補償」がそれです。
どこを向いて商売(生産農家も商売です)するか?
マーケット、お客様ではなく、官の方、制度の方を向いて仕事することになります。
だから、発展しないのです。
話しは逸れますが、話題の作家であり、話題の本であります、
百田尚樹さんの力作「海賊とよばれた男」上巻を帰りの飛行機の中でようやく読了しました。
あの、出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたドキュメント小説です。
ほとほと、官僚や軍、あるいは既得権にあぐらをかく業界を批判しながら従業員一体となって困難を乗り越えていく物語。
ワクワク、ドキドキ、自分自身の反省とともに下巻を読むのを楽しみにしています。
米について言えば、生産、流通、消費という単純なもので良いのだが、
いかんせん、
関係者
が多すぎる。
再度、自分の仕事を見つめ直してみましょう。
今回の旅でまた新たな出会いがありました。
人の一生で出会える数は限りがあります。
人生は出会いで決まります。
ご縁を活かすも殺すも自分次第。
出会いに感謝しましょう。
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