連日、お米が高い高いと
安い時期が30年も続いた
その時、安すぎると問題にしたのだろうか?
稲を育てる
10a(1反300坪)せいぜい7俵とか8俵の収穫です
JAに出荷する場合、秋に概算金といって支払いがあります
令和7年は玄米60㎏あたり税込23000円とか24000円という金額が提示され
驚いています
底値の時はその概算金8000円という年もありました
年1回の収穫、300坪の土地を使い、苗作りまたは購入、田植え、肥料・農薬、水の管理、収穫、乾燥調製機器持っていればその作業、袋詰め
一連の作業して8000円×8俵とすれば64,000円
1万円で8万円、1万5千円で12万円
収入ではなく売上です
面積により1俵あたりのコストは変わります
15ha以上耕作面積あれば1万5千円でもなんとかやれるそうですが
規模小さい生産者もいます
2万円で16万円です
10aの10倍1haで160万円です、10haで1600万円
これ高いと思いますか?
2万円から25000円は高くないと思う
米会社も相場安い時期長く続き・・・
消費者向けでは量販店が価格決定権握っていました
サプライヤーに見積もり出させ安いところから仕入れ
そういう仕入れが続いていました
精米会社は薄利で対応していました
大手外食チェーン、中食企業もそういう仕入れが多かった
街の精米店はどんどん無くなっていきました
※弊社がある町田市は人口42万人くらいですが、精米店は数えるほどしかありません
モノの価格は需要と供給の関係で決まります
足りなくなれば買い手市場から売り手市場になります
前述のような仕入れしていた会社がこの不足時には逆に高いもの買うことになりました
あるいは、仕入れが出来ないところもあります
わたしはずっと前から良い時も悪い時も継続的に取引が出来る関係を構築するべきだと言ってきました
弊社で扱うお米は基本「特別栽培米」(当地比農薬・化学肥料50%以下)です
一般米相場より高い価格での取引
ほとんど生産者直なので生産者の手取りは大きい
保管の問題、支払いのこともありますがそれぞれ相対で決めています
それらを「取り組み」と云っております
長い取引、取り組みが前提あり基本です
良い時もそうでない時もあります
それらを踏まえて取り組みするということです
備蓄米安く出すということで政府は動いています
政府の手持ちは備蓄米だけです
91万トンくらいありましたが、すでに31万トン出したので残りは60万トンくらいかな
正確ではないが、それぞれの年産20万トンとすれば、
令和4年産と令和3年産の40万トンまでしょう
さすがに令和2年産のコメは古米臭ひどく一般向けは無理でしょう
それを随意契約で出すといっても40万トンはひと月分もありません
真夏の暑い時期に不味い古古古米が出ます
なんか、コメ価格みんな安くなると錯覚してしまう
安く出るのは政府在庫の備蓄米の古々米、古々々米、古々々々米です
政府が出来るのはそこまで
しかし、いざという時のための備蓄米はほぼ無くなります
小売価格を政府が決める、コントロールすること出来ません
統制品でもあるまいに
7年産は概算金みてもわかるように高値になるのは間違いありません
なにせ、6年産在庫極端に少ないので7年産早食いします
作付増えて719万トン、6年より40万トン増えるとの報道
それくらいの量早食いすると思う
米が高いのがそんなに政治問題になるのなら
ガソリン補助金、電気ガス補助金のように
消費者にお米券でも配布して購買支援する方が理にかなっていると思います