イランのニュースから

イランで発行されている新聞の記事からの抜粋です

5月23日のニュースから

2006-05-24 10:29:20 | 日本でのニュースから
5月23日のイラン関連ニュースから

対イラン制裁、溝深く 独中首脳会談 中国、反対を堅持(産経新聞)

少数民族揶揄した風刺画掲載の政府系紙、イランが発禁(読売新聞)

「イランリスク一考を」日本の金融機関に自粛促す(読売新聞)

対イラン取引、自主的見直しを=邦銀にも自粛働き掛け-米(時事通信)

イランの核開発、湾岸諸国の環境上の脅威にも=UAE(ロイター)

イランで初の鳥インフルエンザ?2人死亡(読売新聞)

鳥インフルで兄妹死亡 イラン、ヒトへの感染初(共同通信)

イランで初の死者か=鳥インフル(時事通信)

風刺画に対するタブリーズ市民の抗議

2006-05-24 03:33:20 | イランの新聞から
 何千人もの人々がタブリーズの通りに繰り出し、テヘランの朝刊紙の中でも最大の発行部数の新聞の一つであるイラン紙に掲載された風刺画に抗議を行った。

 タブリーズ発のイルナー通信によると、イラン紙に掲載されたアーザリー・トルコ語を話す人々への侮蔑混じりの風刺画に関して、タブリーズの何千人もの市民が通りに繰り出し、アーザリー・トルコ語使用者たちの名誉回復を訴えるスローガンを掲げた。
 このデモ行進は月曜日の午後4時から市内の何カ所かで始まり、次第に人数を増やし、東アゼルバイジャン州庁舎へと向かった。他にも大学生たちもまたこの動きに加わり、タブリーズ大学に向かって抗議のスローガンを掲げてアーザリー・トルコ語使用者たちの権利の保護を訴えた。

 こうした人々の動きは広がり、市内の二方向からの行進は一つとなりつつあったが、警察がそれ以上の抗議活動を阻止した。

 記者たちの報告によると、タブリーズのバーザールは休日であったにもかかわらず、商人たちもこの動きに加わり、若者や大学生たちと共にアーザリー・トルコ語使用者たちに対する侮辱に遺憾の意を示した。

 市内二カ所で始まった抗議デモの合流が阻止され、市内の中心部に集まった人々は東アゼルバイジャン州庁舎とタブリーズ知事公邸の方へと向かった。
 デモ行進の参加者たちはアーザリー・トルコ語使用者たちへの侮辱に対する抗議のプラカードを掲げて東アゼルバイジャン州庁舎前に集まり、この風刺画への抗議を行った。

 この事件の発生について、内務省のレザヴィー治安局長官はイルナー通信記者のインタビューに対して次のように述べた。
「タブリーズで起こったことは、侮辱への抗議を超えているように思われる」
 そして、この抗議デモが許可なく、不法に行われたものであることを強調し、次のように意見を表明した。
「不法にこうした集まりを行った人々、この人々をならず者の集まりにしてしまった人々は法的観点から言えば、不正な行為を実行したものであり、この問題は捜査されるであろう。警察とそこにいる人々は自らの法的な義務を実行することで事態を沈静化するであろう。内務省における我々にとって基本となるものは、市民権法に従うことであり、不法な行為によって人々の権利を侵害するような事柄を許さないであろう」