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なでしこジャパン、フランス旅行、ヨーグルト手作り、ホストファミリー体験談、英語・TOEIC、血糖値改善体験談などの紹介

【第3版】女子ワールドカップ2019: なでしこジャパン代表メンバー予想!

2020-04-11 08:42:05 | なでしこジャパン
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会まで2カ月を切った。2週間以内に予備登録メンバーが発表され、5月初旬に本登録メンバーが発表されるであろう。予備登録メンバー発表前に予想すべき、と早めに思い筆を執った。

2月末のアメリカ遠征と4月初旬の欧州遠征に招集されたメンバーをベースに女子ワールドカップ2019:なでしこ代表メンバーが決まるだろう。これまで若手中心の招集が繰り返されたため、今回のなでしこジャパン代表メンバー予想はかなり難しいと言われている。
しかし、これまで2回予想した実績があるので90%は当たるだろう。

第2版ではこれまでの招集メンバーをベースに予想「【第2版】女子ワールドカップ2019: なでしこジャパン代表メンバー予想!」。結果的に言えば、最も難しかったのがFWの予想、次がMFの予想であった。

今回の予想でもやはりFWが難しいが、第3版は2019年度に入ってからの招集・試合実績を基に個人的期待を加味してワールドカップ招集メンバーを予想しましたのでシェアしたい。


なでしこジャパン代表メンバーを3つのベースで予想


2019年度に入って3度の招集実績
  • 今年1月31日~2月4日、代表候補を集めたトレーニングキャンプ(TC)
  • 今年2月27日~3月4日、SheBelievesカップ アメリカ遠征(USA戦、ブラジル戦、イングランド戦)
  • 4月5日(フランス戦)と4月9日(ドイツ戦)、欧州遠征
3回とも招集された選手はW杯代表に当確と言っていいでしょう。そうでなければ「選手を見る目がない」ということだ。従って、清水、大賀、南、中島、松原、長谷川、杉田、三浦、遠藤、横山、小林の11名は当確。なお、市瀬と坂口夢穂はケガのため召集対象外とする。


直近の試合実績

米国遠征・欧州遠征合わせて3試合以上出場した選手は当確と言っていいでしょう。ただし、それぞれの遠征で最低1試合出場が当確条件。従って、鮫島、熊谷、宮川の3名は当確。なお、鮫島は3回とも召集されたがTCはケガで辞退。熊谷は所属クラブの事情でTCに召集できず。

表の見方:数字はプレー時間(分)。赤の数字は先発。DHはDefenciveHalf(守備的MF)



USA
Bra
Eng
Fra
Ger
GK
山根
90
90
90


GK
山下



90

GK
池田





GK
平尾




90
DF
鮫島
90
30
90
90
90
DF
清水
90

80
61
72
DF
有吉
59
60



DF
熊谷
90


90
90
DF
大賀
31
90
46


DF
宮川

90
10
29
18
DF

90
90
90
90
DF
三宅





DH
杉田
90
23
90
90
90
DH
宇津木

67



DH
三浦


44
90
83
DH
松原
90

90


DH
猶本




7
MF
籾木
10
90
44


MF
中島
82
90

79
83
MF
遠藤
8
30
46

55
MF
長谷川
90
31
90
87
90
MF
阪口萌

60
46


MF
植木



3
7
MF
宮澤



11

MF
川澄





MF
永里





FW
菅澤



28
56
FW
横山
80
59
44
62
35
FW
小林
59
31
44
90
34
FW
池尻
31
59
46


FW
岩渕





FW
田中







過去の試合実績

山根、山下、有吉、宇津木、坂口萌、籾木、菅澤、池尻は当確と見るが・・・・。
  • GKは池田と平尾が競うが、直近での実績があり且つ若い平尾だろう
  • DFは7人なのでもう1名は三宅を入れたい
  • DHは4人なのでそのまま
  • MFは5人いるので1人削除する。坂口萌乃を外す
  • FWは4人なのでそのまま
以上で予想終了と言いたいところだが、この機会的な選考ではあまりにも味も素っ気もない。そこで少し自分自身の考察と希望を踏まえて数名の選手を入れ替えたい。
 

これで決まり:なでしこジャパン代表メンバー!

DFのメンバーを変更したいがそれはない

まず、DFの大賀。SheBelievesカップのイングランド戦で若さ(未熟さ)を露呈して後半開始早々後退させられた。ケガがなければ市瀬菜々が当確。多分予備登録して、ぎりぎりまで待ってダメなら大賀というところ。要は代わりがいない。

個人的には今冬のオーストラリアWリーグでほぼ全試合に出場しDFながら3得点あげた近賀ゆかりを選ぶが、小娘でないのでそれはないだろう。

MFのメンバー変更はある

予想を的中させるなら遠藤を残すべき。しかし、一番若い遠藤を外すべきであろう。私の一押しはワールドクラスのプレーヤーである永里優季。

ドイツ戦でなぜ長谷川をトップ下でプレーさせたのか? 4-2-3-1システムなどほとんど採用しなかったのに、今頃になって試しても遅すぎるが、強豪国に勝ちたいならそのポジションがこなせるのは永里だけ。しかし、確執があった?ので、その確率は0に近い。

ただ、「若手重視はいいがそれで勝てるのか?」という批判をかわすため川澄奈穂美の招集は充分あり得る。昨年4月のアジアカップに川澄が招集されたのと同じ理由からだ。遠藤選手に申し訳ないが川澄選手に変えよう。

FWのメンバー変更もある

最後はもっとも難しいFW。池尻選手は相当期待されていたようだが、SheBelievesカップのイングランド戦で後半開始早々後退させられた。3試合出場したにもかかわらず無得点。そして欧州遠征には召集されなかった。信頼を失ったようだ。

であるならば誰を代わりにするのか?若手と言う視点からすれば、なでしこリーグ3年連続得点王の田中美南のはずだが、どういう訳かあまり期待されていないようだ。最後の選択肢は実績からして岩渕でしょう。彼女を外してW杯でベスト8に進めなかった場合、相当の批判の嵐に見舞われるだろう。それは避けたいところなので岩渕で決まりだ。


なでしこジャパン代表チームプロフィール

主体はピカピカの1年生チーム
  • W杯・五輪 経験者:8名
  • 平均年齢:24.9歳(3月時点よりさらに低い)
  • 22歳以下:9名
  • 30歳以上:4名
  • 主力は国際大会やW杯などの経験値不足(強豪国の中で最も低い)
  • 平均年齢は強豪国の中で極端に低い
  • 4月に入ってからやっと先発メンバーが固定
  • W杯でなく東京五輪を目標にした発展途上チーム


なでしこジャパン2019W杯メンバー決定!

23名中18名的中。GKは予想に反して山根でなく池田がメンバー入り。DFは予想通り大賀に代わりケガの回復した市瀬、サプライズは試合に復帰できていない阪口夢穂のメンバー入り。攻撃陣では敢えて外した最年少の遠藤、そして植木がメンバー入り。上記以外の選手は予想通り。

強豪国比で異例の若手中心の選出の詳細はこちらの記事をどうぞ!


まとめ

FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会なでしこジャパンメンバーを予想したが、
  • 第1版は個人的期待値を込めた予想
  • 第2版はこれまでの招集データを基にした予想
  • 第3版は2019年度の招集・試合実績+個人的期待値を基に予想

また、強豪国の代表メンバープロファイルを直近のスタメンを基に考察。
  • W杯・五輪経験者数
  • 平均年齢
  • スタメン寸評

その結果、
  • 経験値の高い国はカナダ、スウェーデン
  • 一方、経験値の低い国は日本とドイツ
  • USAは3月よりも平均年齢・経験値上昇
  • 平均年齢が高いのはブラジルとスウェーデン。世代交代が進んでいない裏返しとも言える
  • 平均年齢が低い国が日本とドイツ。世代交代進行中と言える
  • 日本はやっと先発メンバーが固まってきた
  • ドイツは相変わらずスタメン模索中
  • イギリスは昨年11月の敗戦で思い切ってスタメン変更。それが功を奏してかSheBelievesカップで優勝。しかし、平均年齢の割には経験値が低い。そのためか4月の試合では不安定さ露呈
ということで強豪国のFIFA女子ワールドカップ2019フランス大会に向けてチーム作りは終了した。

興味深いのはなでしこジャパンとドイツで平均年齢・経験値が低い両国がどこまで結果を残すかは大きな見どころだ。私が感じるに、今のなでしこジャパンは東京五輪に向けたチーム作りの最中なので今回のW杯はあくまで経験を積み上げるための大会。チャレンジャー精神で戦うだけ。

結果が悪ければ監督交代論が出るだろう。何故なら五輪までの1年で強くなるのは簡単でないから。思い出すのは2018年のTournament of Nationsでの3敗と今年のSheBelievesカップでの1勝1分1敗。一見成績はずいぶんよくなったが、内容的には3敗に等しく、実力がアップした実感がない。1年くらいではなかなか強くならない証拠だ。

しかし、結果が良ければ東京五輪は大いに楽しみになる。選ばれた選手には代表としての責任と誇りを自覚して精いっぱい頑張ってほしい

ガンバレなでしこジャパン!

サッカー女子W杯2019:ベスト8はこれで決まりだ!?

2020-04-10 12:44:44 | サッカー女子ワールドカップ
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会決勝トーナメント全組み合わせの決定は21日。一方、なでしこジャパンのグループリーグ通過順位はイングランド戦の試合結果で20日の深夜に決定。結局2位通過。

決勝トーナメント(Knockout Stage) 1回戦の見どころは沢山あるのでこの記事を参考にしながら試合観戦を楽しんで下さいね!

個人的には、
  • なでしこジャパンがベスト8になるか
  • FIFAワールドランキングTop10チームが順当にベスト8になるか?。現時点ではトップ10以外から1チームがベスト8と予想
  • 同じアジアの仲間のGSで唯一Top10以外のチーム(イタリア)に負けたオーストラリアはランク6位の実力を発揮してベスト8確実?
  • 同じアジアの仲間の中国がPK戦に持ち込んでベスト8に名乗り出る?
  • 日本、オーストラリア、中国が揃ってベスト8になるか?
凄いことが起こるかもしれないね! 尚、ベスト8の予想は決勝Tの組み合せが決定する21日まで更新。組み合わせ修正後は結果だけ追記。


決勝Tへ進めるチームは残り2席(20日時点)

予想通りFIFA女子ワールドランキングTop10のチームは全て決勝トーナメント進出。そしてTop20以内では7チーム中4チームが決勝T進出決定。予想的中は16チーム中14チームだが、お隣の韓国は間違いなく決勝Tへ進めると分析(+確信)していたが予想外れとなってしまった。

決勝Tへの残りは2席。可能性の高いところに限定すれば、スコットランド、ニュージーランド、ナイジェリア、チリ。ナイジェリア(3試合終了で勝点3)を除いていずれも勝点0、最終戦で勝利すればこの中の2チームが決勝Tへ進むだろう。

結果的には、チリの勝利(対タイ)が3点差以上でなかったためカメルーンが決勝Tへ進出。ナイジェリアは幸運にも決勝T。なお、スコットランドは73分までアルゼンチンに3-0でリードしていたにもかかわらず終わってみれば3-3の引き分けで決勝Tへ進めなかった。


勝点3&得失点マイナスでも決勝Tへ進めるの?
 
今回のグループステージ抽選方法の変更(大陸間のバランスよりもランキング重視)で勝点3&得失点差マイナスでも上記の4チームの内2チームが決勝Tへ進めるようだ。

結果:ナイジェリアとカメルーンが勝点3、得失点-2で決勝T

ただ、問題点がある、既にグループ3位で決勝T進出を決めている中国とブラジルがどっちの3位枠に割当てられるかで運命が左右される(誰がどう決めるのか謎、情報があれば教えてほしい)。


決勝トーナメント1回戦の組み合わせ

決勝トーナメント1回戦の組み合わせについての予想は下記の表の通りであるが、決定次第更新します。なお、過去3回のW杯(2007,2011,2015)を調べたが、直前のFIFAランキングTop10以外のチームから1~2チームがベスト8になっている。

今大会ではランキング15位のイタリアがベスト8に進出するだろう。実力のある13位のスペインにとっては最悪の組み合わせとなった。


チNo.
チーム

チーム
37
A組2位
ノルウェー
オーストラリア
C組2位
39
D組1位
イングランド
カメルーン
BEF3位
40
A組1位
フランス
ブラジル
CDE3位
41
B組2位
スペイン
アメリカ
F組1位
43
C組1位
イタリア
中国
ABF3位
44
E組1位
オランダ
日本
D組2位
38
B組1位
ドイツ
ナイジェリア
ACD3位
42
F組2位
スウェーデン
カナダ
E組2位



決勝トーナメント1回戦の勝敗予想

それでは勝敗予想を1試合ごとに考察していきましょう。
これまでの3試合でVARが最も活躍。ゴール数は8。その内VAR判定が2。それ以外にVAR判定で得点が取り消された幻のゴールが2。幻のゴールを含めると10ゴールの内なんと40%にVARが関与。さらにPK宣告がVAR判定で取消1件。

( )内の数字は出場国の最新FIFA女子ワールドランキング


ノルウェー(12)  対 オーストラリア(6)
 
 W杯前
  • ノルウェーの本当の実力が見えない。2019年度に入ってランク19位のニュージーランドに負ける一方で中国やスコットランドに勝利
  • オーストラリアは2018年度に下位チームに取りこぼすこともあったが2019年度はきっちり勝利しているが、6/2 W杯Warm-upマッチでオランダに0-3で負けたのが気になる

 W杯
  • ノルウェーは運よく勝ち上がった。PK2点で韓国に勝ったがシュート数で圧倒された。グループA3位のナイジェリアに対しても3-0ほどの実力差はなかった。守備はいいが攻撃力はそれ程でもない
  • 格下のイタリアに負けて守備の不安定さを露呈したオーストラリアだが、攻撃力は評判通り。GS終了時点でW杯得点ランキングトップタイの世界No.1ストライカー、サマンサ・カー(永里優季の相方)を擁するので守備さえ安定すれば勝利間違いなし。
  • オーストラリア勝利の確率90%

結果:ノルウェー 1 -1 オーストラリア PK 4-1 ノルウェー勝利VAR活躍

オーストラリアの楽勝と予想したがノルウェーの実力を過小評価していた。昨年11月のなでしことの親善試合において1-4で負けた時のメンバーの7名がこの試合でも先発。ほとんどプレスもかけないノルウェーに対してなでしこが思うように攻撃できたのでその時は「たいしたことない」印象を持った。

必ずしもオーストラリアの下位チームによく取りこぼす甘さが出たとは言えないが、前半の好機に得点できず逆にノルウェーに先制点を許したオーストラリアは前半PA内のハンドの判定がVARで取り消され、延長戦で一発レッドカードをもらい精神的に自滅。

オーストラリアの守備の甘さも目立ったが、ノルウェーの諦めない精神が実を結んだ。ただ、後で分かったことだが、かわいそうにオーストラリアは最悪の状態でW杯に臨んでいた2月に監督解任があり戦術変更等でチームの士気は低下していた。この件については別記事で詳しく書いてW杯終了後に紹介します。


イングランド(3) 対  カメルーン(46)
 
 W杯前
  • イングランドは2019年度スペインに苦戦
  • さらに、6/1 ニュージーランドにまさかの0-1
  • イングランドに不安定な面はあるが実力差は大きい
 
 W杯
  • イングランドはシュート数の多い割に得点が少ない。ただ、得点すれば勝てるという結果をこのワールドカップでも示している。安定したパーフォーマンを発揮できるかが大きなポイント
  • オランダから1点取ったカメルーンがイングランドからも1点取れるか? 最も興味深い点である
  • イングランド勝利の確率90%

結果:イングランド 3 -0 カメルーンVAR大活躍

1点目はカメルーンDFのトラップが大きくなりそれをGKがキャッチ。ファールを取られ間接フリーキックで得点(スペースがない中よく決めたね)。2点目はVARでオフサイドの判定が覆りゴール。

カメルーンもゴールしたが今度はVARの判定でオフサイドとなり得点ならず。点差ほどの実力差は感じられなかった(シュート数:イングランド 7-8 カメルーン)が、ホワイトの4試合4ゴールの決定力が勝負を分けた。


フランス(3)  対 ブラジル(10) 

 W杯前
  • フランスは強豪国との対戦で2019年度わずか1敗。安定度抜群。1敗は圧倒したにもかかわらず敗れた3月のドイツ戦
  • ブラジルは最近の試合では全敗。ただ、若干落ち気味であるが得点こそ少ないものの攻撃力はすごい。守備力はいまいち
 
 W杯
  • ブラジルは自信を取り戻してきたようだが、これまでと同じで強豪国には勝てなかった(対オーストラリア)
  • フランスがこれまでの3試合と同様にプレーすればブラジルは先制したとしても勝てないだろう
  • フランス勝利の確率90%

結果:フランス 2 - 1 ブラジルVAR大活躍

前半24分フランスがヘッディングで先制したと思われたが、VAR判定でキーパーチャージを取られノーゴール。逆にブラジルは一旦オフサイド判定されたがVARで判定が覆り同点。1-1の同点となり延長へもつれ込むが地力で勝るフランスがやっと延長後半で競り勝つ。


スペイン(13) 対 アメリカ(1)

 W杯前
  • アメリカは2019年度に入ってから失点が増えたが攻撃力はすさまじい。国内のシーズンが始まれば守備も安定してくるだろう
  • スペインは2019年度の強化試合でブラジルに勝利。さらに負けはしたがイングランドと互角以上に戦うなど、非常に実力がある。
  • 2019年1月の交際親善試合では1-0でアメリカ勝利

 W杯
  • スペインは中国を圧倒するなど凄まじい攻撃力。ただ、決定力に欠ける。ドイツ戦でもボール支配率では64%でドイツを圧倒
  • アメリカはスウェーデン戦で安定したパーフォーマンス発揮
  • アメリカ勝利の確率80%

結果:アメリカ 2 - 1 スペインVAR活躍

アメリカは前半と後半にPA内でファールを受け、共にラピノーが決めて2得点。特に2点目のファールはスペインにとって厳しい判定だったがVAR確認で判定通り。

一方、スペインはアメリカにPKで1点献上直後の前半9分に相手GKからDFへのパスをカット。ゴール。アメリカにとってはシュート本数も枠内シュートも普段より極端に少なく、それぞれ10本と2本、かなり厳しい試合だったが、むしろスペインの健闘を讃えるべきである。


イタリア(15) 対 中国(16)

 W杯前
  • 中国の実力は年々アップしているが2019年度の強化試合ではオランダにPK負けした以外、良い結果が出ていない
  • イタリアの実力度は計りにくい。というのも強豪国との対戦が最近ないからだ。また、Top10以外のチームに対して圧倒する力を持っている訳でもないが安定した結果を残している。

 W杯
  • イタリアはオーストラリア戦にはシュート数・ボール支配率で圧倒されながらも勝利した。守りは固そう
  • 中国のGKはすごい。強豪国対して失点が少ない理由が分かった
  • イタリアはせいぜい1点もぎ取るのが精いっぱいではないか?
  • ただ、中国もイタリアから得点するのは厳しい
  • 拮抗した試合になるが中国が先制するか、PKになれば中国の勝利が見えてくる
  • イタリア勝利の確率 55%

結果:イタリア 2 - 0 中国

少ないチャンスを生かしたイタリア。中国の19本のシュート、6本の枠内シュートに対してイタリアは、それぞれ17本と5本。グループステージでも14本の枠内シュートで7得点しているイタリアは決定力の差で中国を下した。


オランダ(8)  対 日本(7)

 W杯前
  • オランダの調子がおかしい。2019年度に入ってスペインやランク28位のポーランドに負けている。強豪国との対戦がないので実力は未知数
  • なでしこジャパンは強豪国に対しては引き分けが精一杯でブラジル戦以外勝てていない。しかし、オランダとの実力差はそれ程ないと思う
  • なでしこが粘り強い守備で前半を無失点で切り抜ければベスト8の確率がかなり高くなる
  • なお、2018年3月にアルガルベカップで対戦したが2-6で負けた。なでしこの主力メンバーが大きく変わっているので参考にはならない

 W杯
  • オランダはカナダ戦に勝利したが、実力的には五分五分。ただ攻撃力はカナダより上なのが気になる
  • 日本はプレッシャーを受けると苦戦(アルゼンチン戦)するが、スペースがあればダイナミックにプレーできる(スコットランド戦やイングランド戦の後半)。オランダのプレスが弱くなれば日本勝利の可能性が高くなる
  • スコットランド戦でPKを取られても仕方ない場面があったが、運が良かった
  • 実力的には紙一重なので運+PK狙いで予想を覆してほしい

鮫島選手も語る「前半失点しないこと」(追記)
この記事で鮫島選手が次のように語っている。(日刊スポーツ史からの引用)
岩渕と同じく3度目のW杯となるDF鮫島は「いろんなプレッシャーがかかる試合になる。前半を無失点で後半勝負に持っていけたらいいなと思う。クロス対応など、ペナルティーエリア内の攻防でどちらが勝つか」

オランダ勝率の確率は60%と予想したが、この記事を読んでオランダ、日本、共に50%と変更します。鮫島選手の気持がチームメートと共有されることで選手一丸となって前半無失点で乗り切るだろう。
  • オランダの勝利の確率60% 50%

結果:オランダ 2 - 1 日本

前半17分コーナーキックからの失点で先制点を与えてしまったが、岩淵からのパスを受けた長谷川が前半終了前にゴール。1-1で迎えた後半は攻勢に転じたがたびたびの決定機を決めきれず終盤へ。

オランダはわずかなチャンスにPA内でハンドを得てPKを決め2-1と勝ち越しそのまま終了。内容では互角、後半は互角以上だったのに課題の前半失点と決定力不足が勝負を決めた

試合終了後笑っている若い選手が写っているのを見て、負けても仕方ないと感じた。「オランダ戦の展望とスタメン予想・期待」で記述したが、4試合を通して「ワールドカップへのこだわり」に一部の若手と中堅・ベテラン選手の間に相当の距離感があったように思う。この点が最大の敗因かも知れない。


ドイツ(2) 対 ナイジェリア(38)

 W杯前
  • ドイツは世代交代中。されどワールドランキング2位
  • 実力的には世界2位の評価に疑問だが、少なくても4~6位のレベル
  • 2019年度に入りフランスに勝ったが内容的には負けに等しかった。しかし、攻撃力は日本戦で見せたようにかなり高い

 W杯
  • ドイツの守備は固い。スペインにボール支配率で圧倒されても(36%:64%)得点を許さなかった。攻撃力もかなり高い
  • ナイジェリアは幸運にも韓国の不調で決勝T進出。しかし、守備はよさそうだ
  • ドイツが3点取れるかどうかでドイツの実力が測れるが、無理はしないだろう
  • ドイツ勝利の確率90%

結果:ドイツ 3 - 0 ナイジェリア ドイツ勝利

ナイジェリアはランキング2位のドイツに対して得点チャンスも作りよく頑張ったが、前半の2失点(内1失点はアンラッキーなPK)と後半のパスミスが響き予想通りの結果となった。


スウェーデン(9) 対 カナダ(5)

 W杯前
  • カナダは2019年度に安定した結果を残していてイングランドにも勝利しているが、攻撃力に不安がある
  • スウェーデンは2019年度に入ってランク49位の南アフリカに引き分け。そしてランク30位のポルトガルに負けるなど下位チームに取りこぼしている
 
 W杯
  • スウェーデンはアメリカ戦で敗れたものの実力通りの結果
  • カナダはオランダに内容で勝っているものの得点に結び付けられない
  • 実力伯仲で拮抗した試合展開になるだろう
  • カナダ勝利の確率60%

結果:スェーデン 1 - 0 カナダ

後半の55分攻めているカナダは不用意なパスミスをカットされ速攻から1点献上。さらにVARの判定でPKを得るがスェーデンのGKのビッグセーブで得点ならず。

ペースを握れるカナダだが、いつもの得点力不足が結果となって現われた。分かっていることだが、パスミスやPA内でのファールはこうした拮抗したゲームでは致命傷となる。


FIFA2019女子W杯:ベスト8進出国予想まとめ

勝負の世界では「絶対はあり得ない」ので多少の予想違いはあるかもしれないが、順当にいけば下記の8カ国がベスト8進出と予想するのが妥当。
予想が外れるとしたら、期待を込めてカナダの代わりにスウェーデンオランダの代わりに日本。そしてイタリアの代わりに中国

結果
  • オーストラリア(ノルウェーに敗れ敗退)
  • イングランド(決定)
  • フランス(決定)
  • アメリカ(決定)
  • イタリア(決定)
  • オランダ(決定)
  • ドイツ(決定)
  • カナダ(スェーデンに敗れ敗退)


ベスト8組み合わせ予想

最初の2戦に最強豪国4チームが集まっている感じ。ドイツはラッキー。

決定
  • オーストラリア or ノルウェー 対 イングランド
  • フランス 対 アメリカ
  • イタリア 対 オランダ
  • ドイツ 対 カナダ or スウェーデン


まとめ

以前はアメリカ女子代表チームのグループF組における戦略準々決勝でフランスと当るのを避ける)が最も気になりアメリカのグループステージ2位通過を前提でベスト8を予想していたが、今回はこれまでの予想にグループステージの成績を加味して予想。アメリカは淑女的な決断(タイ戦で手を抜かず圧勝)で実力通り1位通過。

順当に勝ち進めばベスト8進出国は、
  • オーストラリア
  • イングランド
  • フランス
  • アメリカ
  • オランダ
  • ドイツ
  • カナダ
なお、予想が外れるとしたら、期待を込めてカナダの代わりにスウェーデン、オランダの代わりに日本。そしてイタリアの代わりに中国

いかがでしたか? 皆さんのFIFA女子W杯2019ベスト8に向けての試合を観戦する上で参考になれば幸いです。

ベルギー シント・トロイデンの侍:冨安健洋・遠藤 航・鎌田大地・木下康介などフォロー

2020-04-08 23:42:44 | 海外サッカー選手
欧州のどの国のサッカーリーグにおいても1クラブに所属する日本人はせいぜい2人。ところが平成19年2月11日現在、日本人サッカープレーヤーが6人所属しているクラブがある。シント・トロイデンVVだ。
その理由を知りたくて調べてみて分かった。
  • クラブのオーナーが日本企業のDMM.com
  • ベルギーリーグでは外国人枠がない。つまり外国籍選手だけでプレーすることも可能
  • ベルギーリーグはヨーロッパ上位リーグへの登竜門という位置づけ

シント・トロイデンVVに所属する若き侍プレーヤーには、ここで実績を積み上げてビッグクラブへ移籍してもらいたい。そんなことを願いながらシント・トロイデンVVの日本人サッカー選手の活躍を皆さんとシェアーしていきたいと思い記事を書くことにしました。最新情報をお伝えしますのでよろしくね!


シント・トロイデンのリーグ順位

  • 25試合
  • 5位
  • 勝点42


2018/2019年シーズン通算成績

( )内は先発試合数、アシスト数

選手名
出場時間
単位:分
出場試合
(先発)
ゴール数
(アシスト)
冨安健洋
1980
22(22)
1
遠藤 航
1106
17(12)
2
鎌田大地
1461
19
11(1)
関根貴大
90
2
0
小池裕太
0
0
0
木下康介
5
1
1



日本人プレーヤーのプロフィール


冨安 健洋(とみやす たけひろ)

プロフィール
  • 1998年11月5日生、20歳
  • 福岡県出身
  • DF
  • 背番号 3
  • 188cm/78kg
  • アビスパ福岡    (2015-2017)
  • シント・トロイデン (2018~ )
日本代表歴(2018~ 
  • 2018年10月12日のパナマ戦で先発して日本代表デビュー
  • 2019年1月21日のサウジアラビア戦で初ゴール(アジアカップの日本人最年少ゴール)
  • 通算出場試合:9試合
  • 通算得点:1得点
市場価値:€600万(7億8千万円)2018年12月27日現在


遠藤 航(えんどう わたる)

プロフィール
  • 1993年2月9日生、26歳
  • 神奈川県横浜市出身
  • MF
  • 背番号 33
  • 178cm/75kg
  • 湘南ベルマーレ   (2010~2015)
  • 浦和レッズ     (2016~2017)
  • シント・トロイデン (2018~ )
日本代表歴(2015~ )
  • 2015年8月23日の東アジアカップ北朝鮮戦で代表デビュー
  • 2018年6月のロシアワールドカップメンバー
  • 2019年1月のアジアカップメンバー
  • 通算出場試合:20試合
  • 通算得点:0得点
市場価値:€150万(1億9500万円)2018年12月27日現在


鎌田 大地(かまだ だいち)

プロフィール
  • 1996年8月5日生、22歳
  • 愛媛県出身
  • MF
  • 背番号
  • 180cm/72kg
  • サガン鳥栖     (2010~2017)
  • フランクフルト   (2017)
  • シント・トロイデン (2018~ )
日本代表歴(なし)

市場価値:€300万(3億9千万円)2018年12月27日現在



関根 貴大(せきね たかひろ)

プロフィール
  • 1995年4月19日生、23歳
  • 埼玉県鶴ヶ島市出身
  • MF
  • 背番号 28
  • 167㎝/61㎏
  • 浦和レッズ     (2014~2017)
  • インゴルシュタット (2017)
  • シント・トロイデン (2018~ )
日本代表歴(なし)

市場価値:€45万(5,850万円)2018年12月27日現在


小池 裕太(こいけ ゆうた)

プロフィール
  • 1996年11月6日生、22歳
  • 栃木県出身
  • DF
  • 背番号 25
  • 170㎝/64㎏
  • 鹿島        (2016)
  • シント・トロイデン (2018~ )
日本代表歴(なし)

市場価値:€10万(1,300万円)2018年12月27日現在


木下 康介(きのした こうすけ)

プロフィール
  • 1994年10月3日生、24歳
  • 東京都出身
  • FW
  • 背番号 18
  • 190cm/85kg
  • FC08ホンブルク    (2016)
  • ハルムスタッズBK     (2017~2018)
  • シント・トロイデン (2019~ )
日本代表歴(なし)

市場価値:€30万(3,900万円)2018年12月27日現在


シント・トロイデンVVとはどんなクラブ?

現サガン鳥栖の小野裕二が2015年~2016年に所属

Sint-Truidense Voetbal Vereniging

  • 創設:1924年
  • 所属:ベルギー プロリーグ1部の
  • ホームタウン:シント・トロイデン
  • 人口:3万9千人
  • ホームスタジアム:スタイエン
  • 最高成績:1965–66シーズンの2位

日本語公式サイト


ベルギーリーグとはどんなリーグ?

ベルギー・ファースト・ディビジョンA
(ジュピラー・プロ・リーグ Pro League)

  • 若手選手の登竜門的な位置づけのリーグ
  • 外国人枠がない
  • 16クラブ所属
  • レギュラーシーズン30試合
  • UEFAランキング9位の中堅リーグ
  • 上位3チームがUEFAリーグへの出場権獲得
因みに、堂安律がプレーするオランダはランキング13位


まとめ

シント・トロイデンVVの若き侍たちの活躍をフォローすることになったが、今や多くの若者が海外で活躍する時代となった。

シント・トロイデンVVの若き侍に望むことは、ビッグクラブへの移籍のためあらゆる面で精進すること。それは自分自身の成功に通じるだけでなく沢山の人に将来にわたって周囲に大きなインパクトを与える。
例えば、
  • サッカー少年に夢を与える
  • 若きJリーガーにとって欧州進出の橋頭保となる
  • 日本代表が強くなる
  • GMO.comがサッカー経営というビジネスで成功する
この正のスパイラルを作るのが若き侍たちであることを自覚して全身全霊でプレーして欲しい。

FIFA女子W杯2019へ:強豪国・対戦国のチームプロフィールほか

2020-04-07 09:49:58 | サッカー女子ワールドカップ
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会の開催まで2週間。この頃、何となく落ち着かない日々が続いている。

そこで強豪国のW杯メンバー(カナダは5月24日発表)が出揃ったのを機に代表チームのプロフィール(経験値、平均年齢など)をまとめることにした。
(本記事は1年前の強豪国の状況ですが、ブラジルを除いてあまり変わりませんが最新の強豪国情報こちら!)

強豪国ではないが、グループステージでなでしこジャパンが対戦するスコットランドアルゼンチン代表チームのプロフィールも付け加えた。 それでは強豪国・対戦国の代表チーム プロフィールなどをお伝えしましょう。


強豪国のチームプロフィール

  • 強豪国:最新FIFAランキングTop10
  • 経験値:大舞台(W杯・五輪)で出場経験有
  • 女子W杯:1991年から始まり今回が8回目 
  • 代表歴試合数:全ての代表試合数(国際Aマッチ以外も含む)

アメリカ 経験値の高いベテランに依存 優勝候補
  • FIFAランク1位
  • W杯最高成績:優勝(優勝-3、準優勝-1、3位-3)
  • 前回大会(2015年):優勝
  • 平均年齢は強豪国の中で1番高い  28.6歳
  • 大舞台経験者は 14名
  • 4月のオーストラリア戦(招集メンバー)から3名追加しただけ
  • ベテランが健在のため若手が少ない。最年少は20歳のDavidson
  • 代表選手は全員世界最高峰の女子サッカーリーグNWSLでプレー
  • 代表歴100試合以上:モーガン、ラピノー、ロイド、ヒース、プレス、サワーブラン、オハラの7名
  • ラピノー他1名はレインFCで宇津木と同僚
  • ロイドはスカイブルーFCで川澄と同僚
  • GKのアリッサ・ネイヤー他3名はシカゴ・レッドスターズで永里と同僚
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2勝2分1敗
  • 1敗はフランス戦 

ドイツ 中堅主体
  • FIFAランク2位
  • W杯最高成績:優勝(優勝-2、準優勝-1、ベスト4-2、ベスト8-2)
  • 前回大会(2015年):4位
  • 平均年齢は強豪国の中で3番目に低い 25.4歳
  • 大舞台経験者は 8名
  • 4月のスウェーデン戦と比べて若手から中堅3名へ変更。なでしこ戦と比べたら5名が入れ替わった
  • 代表歴100試合以上は最年長のLena GoeBlingのみ
  • 猶本所属のSCフライブルグから4名招集
  • SimonとMarozsanはリヨンで熊谷と同僚
  • 21名は国内リーグでプレー
  • メンバーは強化試合を通して固定しなかった
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2勝1分
  • 1勝はフランス戦 

イングランド ベテランと中堅主体
  • FIFAランク3位
  • W杯最高成績:3位
  • 前回大会(2015年):3位
  • 平均年齢は27.1歳
  • 大舞台(W杯・五輪)経験者は9名
  • 昨年11月スェーデン戦 0-2の敗戦後スタメンを大幅変更
  • その結果?2019SheBelievesカップで優勝
  • しかし4月の強化試合でカナダに負けるなど好調維持できず
  • カナダ戦から中堅2名を外してベテランと中堅に入れ替えた
  • 代表歴100試合以上はカーニー、Houghton、Scottの3名
  • Jodie Taylor(2018年度NWSLで9得点)はレインFCで宇津木と同僚
  • ヒューストンDashのRachel Dalyは2018年度NWSLで10得点
  • マンチェスター所属のNikita Parrisは今シーズン19試合で19得点
  • DFの要、Lucy Bronzeは世界最高レベルのクラブチーム、リヨン(Olympique Lionnais)で熊谷と同僚
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2勝1分け1敗
  • 1敗はカナダ戦 

フランス 中堅主体の理想形  優勝候補
  • FIFAランク4位
  • W杯最高成績:4位
  • 前回大会(2015年):ベスト8
  • 平均年齢は強豪国の中で5番目に低い26.3歳
  • 大舞台経験者は10名
  • 4月の日本戦から中堅を1名だけ入れ替えた
  • 世代交代完了
  • 代表歴100試合以上はルナール、Sommer、Bussaglia、Bouhaddi、Thineyの5名
  • 熊谷所属のUEFA女子チャンピオン(4年連続)のリヨンからルナール他7名召集
  • 21名は国内リーグでプレー
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2勝1敗
  • 1敗はドイツ戦
  • 過去3年間でUSAに勝利した唯一のチーム 

カナダ ベテラン+中堅+若手+高い経験値
  • FIFAランク5位
  • W杯最高成績:4位(2003年)
  • 前回大会(2015年):ベスト8(ホスト国)
  • 平均年齢は何と24.7歳で日本の次に低い
  • しかし、大舞台経験者は14名 (うち5名は23歳以下)
  • かなり計画的に若手を育成している 
  • 代表歴100試合以上は3名:シンクレア、Scott、Schmidt
  • 9名はNWSLでプレー、さらに4名の若手は米国の名門大学でプレー
  • K. SheridanはSky Blue FCで川澄と同僚
  • K. Buchamanはリヨンで熊谷と同僚
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1勝1分
  • 1勝はイングランド戦 

オーストラリア 中堅主体であるが大舞台経験者最多
  • FIFAランク6位
  • W杯最高成績:ベスト8
  • 前回大会(2015年):ベスト8
  • 平均年齢は25.4歳
  • 大舞台経験者は17名
  • 4月のUSA戦から2名追加して残りの2名は若手へ切り替え
  • 代表歴100試合以上は34歳のリサ・デ・ヴァナ、Polkinghorne、Kellond-Knightの3名
  • 22歳以下は3名で最年少は16歳
  • 11名はNWSLでプレー
  • 世界No.1のストライカー、2年連続NWSL得点王、サマンサ・カー(永里の相方)は今シーズンも好調でNWSL6試合で6得点
  • 正GKのLydia Williams他2名はレインFCで宇津木と同僚
  • 3月調査より平均年齢が下がりバランスの取れたチームへと変身
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2戦2敗
  • 1敗は壮絶な打ち合いとなったUSA戦 
  • もう1敗はW杯直前のオランダ戦で0-3の負け。Warm-upマッチとは言え取りこぼしの癖が残っているようだ

なでしこジャパン 若手主体
  • FIFAランク7位
  • W杯最高成績:優勝(2011年)
  • 前回大会(2015年):準優勝
  • 平均年齢は24.0歳
  • 大舞台経験者は6名
  • 4月の欧州遠征からメンバー4名変更して経験値を高めた
  • 代表歴100試合以上は宇津木、鮫島、熊谷、坂口の4名
  • W杯・五輪での経験値が強豪国の中で最も低い
  • 平均年齢も強豪国の中で最も低い(22歳以下10名)
  • 日テレ・ベレーザから10名召集→9名(植木理子がケガの為、セレッソ大阪堺レディースの宝田沙織へ変更)
  • 海外プレーヤーはリヨン所属の熊谷とレインFCの宇津木の2名
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1勝2分2敗
  • 1勝はブラジル戦

オランダ 中堅主体だが経験値は高い
  • FIFAランク8位
  • W杯最高成績:ベスト16
  • 前回大会(2015年):ベスト16
  • 均年齢は25.5歳で4番目に低い
  • 大舞台経験者は12名
  • 2月末のスペイン戦比、若手3名を外して中堅とベテランへ変更
  • 代表歴100試合以上はGeurts、Spitse、Martensの3名
  • 世代交代はかなり前に終了
  • Sanden選手はリヨンで熊谷と同僚
  • LunterenはSCフライブルグで猶本と同僚
  • Dongenはレアルベティスで山根と同僚
  • 2017年ユーロ選手権を制した後伸び悩んでいる
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:無 
  • ただし、6/1オーストラリアとWarm-upマッチ。3-0で勝利

スウェーデン 中堅主体に再編成
  • FIFAランク9位
  • W杯最高成績:準優勝
  • 前回大会(2015年):ベスト16
  • 平均年齢は26.6歳
  • 大舞台(W杯・五輪)経験者は11名
  • 4月のドイツ戦と比べてベテラン2名を中堅へ変更
  • 代表歴100試合以上は6名:Lindahl、 Sembrant、Fisher、Asllani、Jakobsson、Seger 
  • ポルトガルに負けるなど結果が出なかったため中堅・若手を増やし平均年齢がグッと下がった
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1分1敗
  • 1敗はドイツ戦 

ブラジル ベテラン主体
  • FIFAランク10位
  • W杯最高成績:準優勝
  • 前回大会(2015年):ベスト16
  • 平均年齢は27.5歳
  • 大舞台経験者は14名
  • 3月初めのUSA戦と比べて7名変更。若手ゼロ
  • 最年長はフォルミガで41歳
  • マルタをはじめ30歳以上は9名
  • Camilaが唯一のNWSLプレーヤー
  • 結果が出なかったので中堅を増やした
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:3敗
  • さらにスコットランド戦も落とす 


グループステージ対戦国代表チームのプロフィール 

スコットランド 中堅主体
  • FIFAランク20位
  • W杯最高成績:初出場
  • 前回大会(2015年):n/a
  • 平均年齢は26.9歳
  • 30以上は4名、22歳以下は1名
  • 初出場なので大舞台での経験者はKim Littleのみ。Kim Littleはロンドン五輪でイギリス代表として出場、アーセナル所属。今シーズンMFながら14試合で8得点6アシスト
  • 代表歴100試合以上はキャプテンRachel Corsieをはじめ5名
  • NWSLプレーヤーはUtah Royalsに所属するRachel Corsieのみ
  • スコットランドは2019年度の強化試合でブラジルに1-0で勝利
  • 一方、ランク39位のチリと引き分けている
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1勝1敗
  • 1勝はブラジル戦、1敗はカナダ戦 

アルゼンチン 平均年齢は高くないが主力はベテラン・中堅
  • FIFAランク37位
  • W杯最高成績:グループステージ敗退
  • 前回大会(2015年):
  • 平均年齢26.7歳
  • 大舞台経験者は4名
  • 30歳以上5名
  • 22歳以下4名、最年少は17歳
  • 代表歴100試合以上はゼロ(国際試合が少ないからであろう)
  • Sole Jaimes選手が今年からリヨンでプレー。熊谷の同僚
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1敗
  • 1敗はオーストラリア戦
  • 2019年度の国際大会で韓国に0-5負け  

注目すべき代表チーム:スペイン 中堅+若手

スペインは2019年度にTop10の強豪国と6試合で2勝2敗2分。
2勝はブラジルとオランダ。W杯直前Warm-upマッチとは言え、カナダ戦、日本戦で引き分け
  • ワールドカップは2015年カナダ大会が初出場 
  • 世代交代完了
  • 中堅主体で平均年齢は24.7歳
  • 30歳以上1名、22歳以下6名
  • カナダW杯経験者8人
  • 代表歴100試合以上は 0
  • JimenezはレインFCで宇津木と同僚
  • 2018年度は無敗
  • 着実に成長している
  • FCバルセロナの選手が23名中10名


2019W杯代表チームのW杯・五輪経験者数一覧

  • 経験者:ワールドカップ・五輪でプレー経験のある選手
  • 経験値:23名中の割合(%)
日本は極めて経験不足のチーム

代表チーム
W杯・
五輪
経験者
経験値%
日本
6
26
アメリカ
14
61
カナダ
14
61
ドイツ
8
35
フランス
10
43
イングランド
9
39
オーストラリア
17
74
ブラジル
14
61
スウェーデン
11
48
オランダ
12
52
平均
11.5
50



2019W杯代表チームの平均年齢・22歳以下・30歳以上の選手数一覧

日本は極めて若いチーム

代表チーム
平均
年齢
22歳
以下
30歳
以上
日本
24.0
10
3
アメリカ
28.6
2
11
カナダ
24.7
6
5
ドイツ
25.4
3
2
フランス
26.3
3
5
イングランド
27.1
3
6
オーストラリア
25.4
4
3
ブラジル
27.5
0
9
スウェーデン
26.6
3
4
オランダ
25.5
5
2
平均
26.3
3.9
5.0
  
 

おわりに 

FIFA女子W杯2019がもうすぐと思うと、心が落ち着かない。何かすることはないかと考えていたら情報整理を思いついた。ちょうど代表国のワールゴカップメンバーの発表が出揃う。ならば、強豪国のチームプロフィールに関わる情報を整理しようという事になった。

今回調べ直して最も驚いたのはカナダの計画的な若手育成方針。21歳のJessie Flemingは代表試合出場数が64試合、これは26歳の岩渕選手よりも多い。日本の若手の出場試合数は1桁台が多い中、カナダの18歳の選手3名は、それぞれ、20、16、4試合の代表試合を経験している。

こんなに長い記事になるとは想像できなかったが、各代表チームに関すの最小限の情報は取り揃えたつもり。結果予想や試合観戦等の参考にしていただければ幸いです。  

FIFA女子ワールドカップ2019:なでしこ代表メンバーに永里召集?

2020-04-06 10:34:27 | 永里優季
2018年11月11日なでしこジャパン国際親善試合、 永里優季選手がこの試合に招集されるか興味があってその可能性を考察した。
永里選手がなでしこ代表に召集されなかった理由 として語られていたのは
  • 永里自身が「クラブに専念したい」と申し出た
  • 心の部分に物足りなさがある
永里優季選手がなでしこ代表を離れてから2年以上経過したが、
  • なでしこ代表招集に値する活躍をしているのだろうか?
  • 永里の代表への意欲、こころの部分はどうなんだろう?
それでは永里選手の活躍や代表招集の根拠と可能性を考察しましょう。


なでしこの2018年度の試合結果おさらい!

  • AFC女子アジアカップ ヨルダン 2018 優勝
  • 第18回アジア競技大会 ジャカルタ   優勝
アジアの大会とはいえ、2つのタイトルを手にしたのは なでしこジャパン2018にとって歴史的偉業。
FIFA女子ワールドカップ2011優勝の澤や宮間の率いたなでしこジャパン2011メンバーでも手にすることができなかった2冠。
ならばなでしこジャパン2018メンバーならワールドカップ2019優勝が期待できるぞ!


なでしこジャパンは FIFA女子W杯2019で優勝できるか

第18回アジア競技大会試合では圧倒的に押されながらも我慢強く粘り強く戦ったのが勝因。なでしこサッカーの代名詞、「なでしこらしさ」を発揮できたのは事実だが、内容的には、なでしこワールドカップ優勝はおろかベスト4を期待できるものではない。
なでしこジャパン2018の実力は「120%の力を発揮したらベスト8」という認識が正しいだろう。しかし、優勝の可能性を高める切り札が1人いる。
誰? 誰? 誰? 永里優季選手!


今さら永里を召集する必要があるの?

その根拠を3つ見つけました!

追記:2月15日に2月27日~3月5日に開催されるShebelievesカップの招集メンバーが発表されましたが、予想通り永里優季選手は召集されませんでした。一方、国際経験ゼロの選手が7名も召集された。もうすぐワールドカップなのに3年やってもなお若手発掘に執念を燃やすのはどうしてだろう?

永里優季選手をなでしこ代表に召集すべき3つの根拠
  1. 永里優季 アメリカのNWSLで大活躍
  2. なでしこジャパン Tournament of Nationsで惨敗
  3. 永里優季オーストラリアへレンタル移籍
それでは一つ一つ考察しよう。

根拠① 永里優季は世界最高峰のリーグで活躍

アメリカ女子サッカーリーグ(NWSL)はアメリカ代表に加え海外の代表選手が50名ほどプレーしている世界最高峰のリーグ。
永里優季(シカゴ・レッドスターズ)以外の日本人NWSLプレーヤーは
  • 川澄奈穂美 (シアトル・レイン)
  • 宇津木瑠美 (シアトル・レイン)
  • 川村 優理 (ノースカロライナ・カレッジ)
このリーグでは なでしこ代表の川澄選手が2017年度にアシスト王。
それが2018年4月に川澄選手がなでしこ代表に復帰した理由だ。

宇津木選手は2018年度シアトル・レインの最後の試合となった2018年度のNWSLチャンピオン決定戦出場を決めるプレーオフに出場

川村選手は2018年7月にクラブ世界一の決定戦とも言えるInternational Champions Cup women’s final(決勝戦)、なでしこ代表キャプテンの熊谷沙希が所属するオリンピック・リヨンとの試合で大ケガしてシーズンを棒に振った。残念ながら代表召集は無理だろう。

永里優季のNWSLでの2018年度シーズンの成績
  • 月間ベストイレブン賞 2回
  • 週間MVP賞 1回
  • 4得点7アシスト(アシストランキング2位)
なでしこ代表召集には申し分ない成績だ。


根拠② なでしこジャパン2018 Nations of Tournamentで惨敗

この大会は
  • アメリカが主催する女子サッカー4カ国対抗戦
  • ワールドカップ女子ランキングの6位~8位が参加
FIFA女子ランキング6月発表では なでしこジャパンは6位。
7月下旬~8月初めに開催されたこの大会でなでしこジャパンは3戦全敗

試合結果
( )FIFA女子ランキング
  • アメリカ(1位)2-4 負け
  • オーストラリア(8位)0-2 負け
  • ブラジル(7位)1-2 負け
キャプテンの熊谷を欠いたとは 2019ワールドカップでの活躍を期待するには程遠い成績だった。しかし悲観する必要はない、攻守の中心選手を欠いていたからだ。
現代表メンバーの川澄と宇津木に加えて 永里が代表メンバーになれば、
ワールドカップ2019でベスト4や優勝の可能性はぐっとアップする。
なぜなら、ワールドクラスの選手を熟知している永里が加われば
  • 攻撃力アップになる
  • 強豪チームに対する守備面対策が取れる

根拠③ 永里優季 オーストラリアへレンタル移籍

オーストラリアW-リーグ傘下のブリスベン・ロアーFCへの移籍が発表された。W-リーグのシ―ズンは11月から2月、計14試合。
どうしてNWSLシーズンオフのこの時期に移籍したのか、不思議に思いませんか?
あくまで私の直感だが「なでしこ代表復帰のため」と思う。
すなわち、この移籍は永里自身のなでしこ代表への意欲の表れである。
これで心の部分(代表への意欲)も問題なし。
召集する条件はすべて満たされたことになる。


なでしこ代表メンバーはいつ発表される?

なでしこ代表試合日程は
  • 11月11日、ノルウエー代表(FIFAランキング13位)戦
従って、なでしこメンバーが発表されるのは10月の終わりか11月の初め。

永里優季の試合日程は
  • 永里の試合日程は10月28日、11月4日、11月18日、・・・
つまり永里が招集されても現チームの試合日程には全く支障はない。
そして永里が代表に召集されなかった理由がなくなったとなると、
11月11日のなでしこジャパン代表試合に招集される確率は相当高いのではないか?


ズバリ、永里のなでしこ代表召集確率は何%?

ズバリ70%

100%と言いたいが、70%としておこう。
もし、このタイミングで召集されないと
なでしこワールドカップ2019への招集はほぼあり得なくなる。
なぜなら、
  • FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会までに残された期間は7カ月
  • ワールドカップ大会前のなでしこ代表試合はせいぜい6試合程度
 (例年3月に参加しているアルガルベ・カップを含めれば10試合程度)

追記:2019年度はアメリカ主催のSheBelievesカップに招待されたため、アルガルベ・カップには参加しません。


代表召集-最後のチャンス?

このタイミングでなでしこ代表に召集すれば 永里を核とした攻撃スタイルを確立するのに間に合う。
「アルガルベ・カップでいい結果が残せなかったから永里を招集する」、では遅すぎる。
むしろ、今がベストのタイミングと考えていいのでは?
これまで若手を十分試したので、なでしこ代表に足りないのは何なのか 分かっているハズ。
代表メンバーの発表が待ち遠しい、ワクワクする、サプライズを楽しみにしている。

期待しているぞ!
  • 永里優季の代表召集
  • なでしこジャパンワールドカップ優勝
追記 - 予想は大外れ!永里は召集されなかった!
予想は外れるもの!と開き直っても仕方ないが、永里が2年半ぶりに召集される確率はそれほど高くないだろうと思いながらも心の底で強く願っていたのは事実。
この予想が的中しなかったことに対して今でも納得いかない。そこで追跡調査してみたがどうも召集の声はかからなかったとしか考えられない。


まとめ

FIFA女子ワールドカップ2019に永里選手は召集されるだろう。
何よりもこれまで取りざたされていた召集しない理由がなくなったと判断しその根拠をリストした。
主な根拠は3つ
  • 永里はNWSLという世界最高峰の舞台でワールドクラスの活躍をしている
  • なでしこジャパン2018はNations of Tournamentで惨敗
  • NWSLのオフシーズンにオーストラリアでプレーを続けることを選んだのは復帰への意欲の表れと見た
そして召集は11月11日のノルウェー戦がベストのタイミングと読んだ。
何故ノルウェー戦かと言えば、
ワールドカップフランス大会までに7か月しかないので永里選手を核とした攻撃スタイルを整えるのこのタイミングを逃すと難しいのではないかと考えたからである。

追記:非常に残念であるが、FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会への召集の可能性はゼロと言ってよい。