彼は1年前のこの日に他界した。
私は仕事が終わってすぐに駆けつけ、顔を拝んだ。
きれいにメイクされていて、時代劇俳優のように凛々しい顔だった。
元々地黒だったその肌が、土の色に見えた。
熱も脂も、もうそこには感じられなかった。
でも、今思えばその時、私は彼の死を完全に受け入れることが出来ていなかった。
私が指導員になる前の研修中に、彼は研修生の教育係だった。
あまり言うことを聞かない出来の悪い私にも、彼はいつも熱く接してくれた。
教習中はオレンジ色のトレーナーを着て、オレンジ色の教習車に乗り、
学科教習をこよなく愛して50分しゃべり倒し、
禁煙場所でタバコを吸って、ふたりで部長に激怒され、
イベントではマツケンの衣裳カツラセットを装着、メイクまでバッチリして教習生と一緒にマツケンサンバを踊って、
「コレが女性に人気の香りなんだよ」と愛用のスカルプチュアを教習車内にふりかけ、
酒が一滴もダメなのにオネーサンのいる飲み屋に通い、
…思い出すエピソードはまだまだあるが、
とにかく私はそんな彼が大好きだった。
それは指導員としてというよりも、
なんというか、そう。
ひとりのオッサンとして大好きだった。
社員みんなに愛されていたと思う。
こんなオチャメなオッサンを目指そっかなーって思ったもん。ほんの少しだけど。 笑
葬儀の日、出棺した霊柩車は火葬場へ行く途中に教習所へ寄った。
そして外周コースを1周だけまわった。
その黒く冷たい霊柩車の前を、生前彼が担当していた派手なオレンジ色の教習車が先導した。
対照的な2台の色のギャップは、より一層彼の喪失感を増幅させ、
「これが彼にとって最期の1周なのか」と思うと、
本当にもうこれでお別れなんだとこの時初めて死の意味を実感したのか、
私はカラダとココロを大きく震わせ、ボタボタと涙をながした。
あれからもう1年。
オレンジ色の教習車は担当者が代わって元気に走っている。
あの車に乗れば、もう匂うはずのないスカルプチュアの香りが、
まだ残っていそうな、
私はそんな気がしてならない。
親愛なるオッサンへ
私が今こうして指導員としてやっていられるのも、あなたのお陰です。
きっと私の生涯における恩師はただひとり、あなただけですよ。
いんすくんより
今のオチャメないんすくんも、もしかしたらその人の影響もあったり・・?
こうして今でも深く心に残っている人がいることや、愛されているだけで、その方はとても幸せですね。
人の死は早いか遅いかぢゃなくて、自分の中でどれだけ深い人生を送れたかだと思います。
その人の事は知らないけれど、こうやっていんすくんが生涯の恩師と言える人だから、ほんと素敵な人なんでしょうね^^♪
きっと今、幸せに安らかに眠られていることでしょう。オチャメな人だから遊んでるかなww
○○さんへ☆
いんすくんは立派な指導員として頑張ってますよ♪
オチャメなとこもし~っっかりと受け継いでいるので安心して下さいね☆w
MDS大好きな卒業生より☆
○○さんの分まで、1日1日を大切に生きなきゃね!?いんすくん!
よし☆明日も1日頑張るぞ~!!
きっとその方はとっても魅力的な方だったのでしょうね。
悲しいです。なんだか、寂しい。
そういう実感って、ちょっと遅れて突然やってきますね…。
私にももう会えない、大好きだったおっさんがいます。その人のことを思い出しました。記事の指導員さんみたいなみんなに好かれるいい人じゃなくて、むしろダメ人間だったけど、ものすごくお世話になった人です。別れ際にお礼を言いたかったのに、その時の私は心がガキすぎて、照れくさくて何も言えませんでした。なのにその夜、夜行バスの中で突然「あ、ほんとにもう会えないや」と理解して、ひとりぐじゅぐじゅ泣きました。今思えばかなり怪しい奴でした。
ああああ、ごちゃごちゃ書いてすみません!
えっと、とにかく、そのぅ…結局、いろんな人たちに感謝して、たまにうじうじしながらも日々頑張るしかないですよね。勉強頑張るぞー!…と決意しても、大抵2、3日すると忘れますが↓↓
いんすくんはそんなことないでしょうけど、
その方のことを思い出しながらお仕事頑張ってくださいね☆
そう思える恩師に会えるって素敵なことですよね。
忙しい日々の中で妥協してしまったり、困難にぶつかったときにその人のことを思い出したときに、ふとその人を思い出すとパワーがもらえたりするものですよね◎
その人に見られて今の自分は恥ずかしい行いをしていないか・・・とか考えたり。
いんすくんが素敵なINSなのもきっとその方の影響を大きく受けているのですね。
その方もきっといんすくんにそう思われて幸せだったと思います☆
なんて言ったらいいかわからず、言いたいことを頭の中でまとめないまま書いてしまったので、おかしな文章になってしまいました;
何て言えばいいのか、上手い言葉がみつからないのですが……すごく、惜しい気分になりました。
自分の周りや近くにいる時は、どうしてもありがたみや存在の大きさに気付けないんですよね。居るのが当たり前になっていて、これから先もずっと居るものだと思ってしまっているから。死がすぐに受け止められなかったり、信じられないのってそういう思いが強いからなのかもしれないと、ふと考えさせられました。
その指導員さんに、いんすくんの気持ちは通じていると思います。きっと恩師と言われて大喜びしているんじゃないかな。それに、負けないくらいオチャメなINSになっていますよ、いんすくん。これを読んで、今のいんすくんの原点はその指導員さんからの影響が大きいと勝手に感じてしまいました。
これからも、その指導員さんのことを思い出しながらお仕事頑張って下さい。絶対に心の支えになって、いんすくんの背中を押してくれると思います。
勝手ながら、オレンジの教習車をいんすくんが担当出来たら…と思いましたw
言いたいことだけ言った形になってしまい、読みづらくてすいません。。。
大切な人ともう二度と会話をしたり食事をしたり、生きている同じ時間を一緒に過ごせないってとても哀しい事ですよね。でも、私が思うに人の死は次世代への贈り物なんです。いんすくんもその方から目には見えないたくさんの大切なものを貰ったのではないでしょうか??一つでも贈り物があれば、哀しくなったとき勇気を貰える。いつまでも心の中では生きていいるのです。。。と思います。
よくわからないですよね。ゴメンナサイ…
この日記を読んで涙が止まらなくなりました…。
いんすくんのお師匠さんは、すごく大きな人だったんですね。
でもその指導員さんの存在は完全に消えたちゃったわけじゃないですよね。ただ今は姿が見えないだけで、
今はいんすくんの一部としていて、
ちゃんとみんなと一緒に笑ってらっしゃるような…そんな気がします。(私が言うのも変ですが、、、)
その指導員さんがいんすくんに残してくれたたくさんのもの…大切に受け継いでいかないといけないですね。
意味がわからなくて本当にごめんなさい。
言葉にできないよ…。
でも、いんすくんもお師匠さんみたいな
ステキないんすくんになってください★(今でも十分そうなのかな?)
失礼しました!
昨日まで手の届くところに居たのに...昨日までそこで笑ってたのに...また明日会えると思っていたのに...伝えたいこと、見せたい物たくさんあったのに...何とも言えない気分になる。
例え何年もの月日が流れても、色んな思い出が昨日の事のように頭の中でフラッシュバックする。
いつまでも大切な人、思い出は心の中で生き続ける。
私も今、このコメントを亡くなったおじいちゃん、幼なじみ、友達の事を思い出しながら書いてます。
なのでちょっと、自分でも言いたい事をうまく言葉にして伝えれないのですが、一分一秒を大切に生きていきたいですね。
いんすくんの恩師の方への気持ち、きっと届いていますよ☆