いのちとびわ湖を放射能から守る輪

~原発問題住民運動滋賀県連絡会~

文在寅韓国大統領が脱原発宣言

2017年06月24日 10時23分02秒 | 組織
 6月23日、第244回キンカンを21名で行い、JR膳所駅から関電滋賀支店前までパレードしました。

 6月19日、韓国で最も古い古里原発1号機が、40年の運転に終止符を打って稼働を停止し、廃炉にすることが決りました。その式典で、文在寅(ㇺン・ジェイン)韓国大統領が、脱原発宣言を発しました。キンカン参加者からは宣言を歓迎する声が多く出されました。
 文大統領はその理由として、福島第一原発事故に触れながら、「原発は安全でもなければ、安くもない上、環境にも優しくないことが証明された」と指摘しました。まさに福島第一原発事故から正しく教訓を引き出していると言えます。

 さらに大統領は、1978年の観測開始以後、最大規模となるM5.8の地震が韓国で起ったことに触れ、「韓国はもはや地震の起きない安全地帯でないことを認めなければならない」ともしました。
 日本では1995年の阪神淡路大震災以来、地震学者によれば日本の地震の活動期(ほぼ50年とされている)に入っており、M6以上の地震が頻繁に起こっているのです。その地震大国日本で、金もうけのために原発をすすめる、電力会社と日本政府の異常さは際立っています。

 福島原発事故を受けて、脱原発に踏み切った国は、ドイツ・スイス・ベルギー・台湾に続いて、今回の韓国を加えて5か国目です。
 他国が日本を他山の石として学んでいるとき、日本は自ら起した災害に真剣に学んで、原発に頼らない、国民の安全を最優先するエネルギー政策に転換するべきです。
 しかし安倍政権とそれを支える政治家の質はかつてなく劣化しています。一刻も早く解散総選挙を勝ちとって、安倍政権にかわる野党と市民による連合政府の実現で、原発ゼロの日本をつくろうではありませんか。
 
 次回は6月30日(金)関電滋賀支店前です。よろしく。


共謀罪強行採決に抗議、政治を変えて原発ない社会を

2017年06月17日 09時00分14秒 | 組織
 第243回キンカンは6月16日、関電滋賀支店前で20人の参加で行いました。

 この日は、前日15日に参議院が、法務委員会の議決を経ずしていきなり本会議で、現代の治安維持法といわれる共謀罪法を、自民・公明・維新などの多数で強行採決したことに対する怒りのスピーチが集中しました。
 共謀罪法について政府は、「一般人は対象ではない」などと答弁してきましたが、環境保護団体や人権保護団体を「隠れ蓑」にした場合は、処罰されることはありうると答弁しています。
これは正に我々のような、人の命と財産、自然を守るために政府の原発推進政策に反対の声をあげるものを処罰の対象にすると言っていることと同義だという指摘もありました。

 このような暴挙は原発を推進する政治と一体のものです。来るべき総選挙で野党は統一して、安倍内閣と自公維の政治を少数者に陥れる以外に道はないとの声が参加者から強調されました。そのためにもまず7月に行なわれる都議選で、自民・公明を追い落とすことが必要です。

 湖南市からのキンカン参加者は、岡山県真庭市を視察した結果を報告しました。真庭市では、豊富な木材チップなどを利用して発電するバイオマスタウンを展開しています。発電した電力を売電し、チップ生産の業者などから買い付けし、地球温暖化にも地域産業にも優しい政治を展開しています。政治を変えればエネルギー政策も換えられることを実感したと言います。

 13日、佐賀地裁は玄海原発3,4号機の再稼働差し止めを求める住民の仮処分申立てに対し、「新規制基準は合理性がある」などとして却下する決定を下しました。申立人は「九電の説明のみを鵜呑みにした決定は、司法の役割を放棄するもの」とするとともに、「原発は命の問題。いのちの問題を諦めるわけにはいかない」と、ただちに高裁に抗告しました。私たちも原告団の決意を支援していこうではありませんか。

 原子力規制委員に新たに選ばれることが決った山中伸介大阪大学副学長が、原発運転期間を原則40年とする現行制度について「短いと考えている」と言い放ちました。この学者は2013年度から15年度にかけて日本核燃料開発と原子燃料工業などから397万円の資金提供を受けています。このことに対する怒りの声も発せられました。

 明日6月18日、10時から13時まで、三井寺の駐車場奥の千団子社前で、福島の生業訴訟原告団事務局長の服部浩幸さんを迎えての、スピーチとブースでの交流会があります。ぜひお越しください。
 
 なお次回のキンカンは6月23日(金)18時10分、JR膳所駅発、関電滋賀支店前までのパレードです。よろしく。

大洗研究センターで大事故

2017年06月10日 08時57分28秒 | 組織
 

第242回キンカンは6月9日、20名でJR膳所駅から関電滋賀支店前までパレードを行いました。


 また放射能に関連する重大事故が6月6日に起りました。
 日本原子力研究開発機構の大洗研究センターで26年間放置していたウラン・プルトニウムの混合酸化物300ℊの粉末が入った茶筒ほどの大きさの蓋付きのポリエチレン容器を点検しようとしたところ、バッグが突然破裂し、作業員5名が被曝したという大事故です。
 
 最大の被曝をした人は肺に22000ベクレルのプルトニウムを吸いこんだということです。この数値を基に体内に取り込んだ放射性物質の総量は36万ベクレルとしています。

 プルトニウムは「人類が遭遇した最凶の毒物」といわれます。それは毒性が高い上に、半減期は24000年、1000分の1になるまで24万年もかかるからです。内部被ばくとなると体内の細胞に密着して常時放射線を出し続けるために、とくに吸入による肺への取り込みが危険視されています。今回、そのことが現実となったわけです。

 被曝された作業員の方々に心からお見舞い申し上げるとともに、政府・日本原子力研究開発機構が総力をあげて、被曝作業員の健康被害を最小限に食い止めるための最善の努力を強く求めるものです。
 同時に、こうした危険物を発生し続ける原発の再稼働を直ちにやめることを要求しましょう。

 次回は6月16日(金)18時~19時まで、関電滋賀支店前です。よろしく。

スリーマイル原発も廃棄へ、日本でも廃棄をしよう

2017年06月03日 07時54分43秒 | 組織
 第241回キンカンは22名の参加で、6月2日、関電滋賀支店前でおこないました。

 関西電力が先々週の5月17日、高浜4号機を再稼働したのに続いて、来週の6月6日にも高浜3号機を再稼働しようとしています。いずれもウランとプルトニウムを混合したモックス燃料を使うより危険な原発です。人の命やびわ湖をはじめとした大切な自然を蔑にして、自己の利益・金儲けだけを優先する関西電力に断固抗議の声をあげようではありませんか。
 
 驚くべきことに、野瀬豊高浜町長は、原発再稼働に賛成するばかりか、5月27日に再稼働によって増え続ける使用済み核燃料の貯蔵を、高浜で行なうことを認める発言をしています。トイレなきマンションに例えられる原発の対策は、使用済み核燃料のこれ以上の増加を根絶する、すなわち原発再稼働中止こそ求めるべきではありませんか。原発再稼働に続いて使用済み核燃料の引き受けで、町財政を潤そうという魂胆かもしれませんが、ここでも命や自然よりも金という考えがあるのではないでしょうか。使用済み核燃料を増やさないためにも、高浜3・4号機はもとより、すべての原発の廃炉を求めましょう。
 
 今日の新聞によれば、アメリカの原発が相次ぎ閉鎖に向うようです。あの世界最初の重大事故~炉心溶融~を起こしたスリーマイル島原発が2019年に閉鎖されることが発表されたのをはじめ、今後5年間で新たに5基が廃炉になります。このほかに米全国で2013年から6つの原発が認可期限切れ前に閉鎖の予定ということです。
 米国では一方で、数カ所で新しい原発が建設中だそうですが、遅延と大幅な予算超過に苦しんでいます。
 
 原発と人類は共存できないは、世界の流れです。
 この流れに逆らい、国内で再稼働を進め、インドにも原発輸出をすすめようとする安倍内閣を打倒しようではありませんか。

 次回は6月9日(金)18時10分にJR膳所駅を出発し、関電滋賀支店前までパレードします。よろしく。