いのちとびわ湖を放射能から守る輪

~原発問題住民運動滋賀県連絡会~

大飯原発3~4号機の再稼働容認は許されない

2017年02月25日 11時22分03秒 | 組織
 第229回キンカンパレードは、2月24日、25人で行いました。
 
 2月22日、原子力規制委員会が、大飯原発3~4号機に再稼働OKの判断を下しました。これで6原発12基目だそうです。まさに、原子力規制委員会ならぬ原子力推進委員会です。
 この判断は問題だらけです。
 規制委員会は、大飯原発3~4号機は新規制基準に合致しているから再稼働を認めるとしています。
 しかし、新規制基準そのものについて、昨年3月9日の大津地裁仮処分決定は信頼できるものではないと厳しく批判しました。
つまり福島第一原子力発電所の事故の原因究明は、建屋内での調査が進んでおらず、今なお道半ばの状況として、原因究明もないままの新規制基準などを根拠にすること自体を批判したわけです。

 実際、この間も小型ロボットが福島第一発電所の2号機の中に入りましたが、人が数十分で死んでしまうという超高濃度の放射能にまみれ、ロボットすら2時間でこわれるという状況でした。こんな状態では原因究明などまだ先の話です。原因究明も出来ないまま、いくら新しい規制基準を作ったところで、安全を保障するものではないわけです。

 さらに、大飯原発については基準地震動の問題があります。
 大飯原発の場合、前規制委員長代理の島崎邦彦氏が、この基準地震動の策定について用いられている手法に問題があり、「過小評価の可能性」と指摘しました。原子力規制委員会は島崎氏の指摘に対して、関電の手法と異なる方法で基準地震動を試算して、見直しの必要はないと説明しましたが、島崎氏に再度指摘され、規制委は無理のある計算だったと説明を翻しましたが、再度の試算を拒否した経緯があります。
 島崎氏は4月には大飯3~4号機の運転差し止めを求める名古屋高裁金沢支部で証人尋問に立ちます。ここでは原子力規制委員会の基準地震動の設定に対する強引な対応が厳しく批判されることになるでしょう。このような状況下での再稼働容認など、絶対に許せません。

 今年は福島原発震災6周年で、3月11日(土)には、膳所公園で10時から原発のない社会をめざすびわこ集会が開かれます。安倍内閣と原子力規制委員会、電力会社の一体となった強引な再稼働にストップをかけ、安全な日本社会を築くためにも、ぜひ成功させましょう。みなさんのご参加をお待ちしています。

 次回は3月3日(金)、午後6時から7時まで関電滋賀支店前で行います。よろしく。


すべての原発ただちに廃炉

2017年02月18日 10時03分52秒 | 組織
 第228回キンカン行動を、2月17日、19人の参加で行ないました。
 先週は、前日から広範囲に雪が降ると言われ、10日の昼の時点でも夕方まで雪雲がかかる予報が出ておりましたので、急きょ中止することにしましたが、結局、雪は降りませんでした。結果、ご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

 2月5日に原発被災者の住宅支援継続を求める請願運動のまとめの会議が開かれました。滋賀県では13市6町と滋賀県議会を含めて20議会がありますが、守山市・米原市をはじめ7市町議会(議会数20に対して35%です)で請願が採択され、国に向って住宅支援の継続を求める意見書が出しました。全国的には1868議会のうち73議会で意見書が採択されていますから、率にして約4%です。滋賀県の採択率は全国でもトップクラスといえそうです。

 内容的には守山市議会が出した意見書が素晴らしいものでした。そこには「人権を奪い長期に汚染を吐き出す原子力発電所に対する法整備が必要」とか「避難する権利を認める」などと書かれています。国が勝手に基準を緩めて避難区域を解除したのに、地域に戻らない人を「自主避難者」と銘打って、勝手に避難しているかのように描き出して、支援を打ち切る国の態度に、まっこうから反撃を加えるものとなっています。

 4月1日から住宅からの追いだしを受けても、実際、行ける見通しの立たない人がたくさんおられます。まとめの会に参加された避難者のご夫婦は、今のところ全く見通しがありませんとされ、そのうえご主人は昨年、脳梗塞を発症され、右手にマヒが残った状態で仕事もままならないとおっしゃっていました。住宅支援継続を求める運動は、これからも取り組まなければならない運動となるでしょう。

 今週だけでも、東芝が原発関係で7125億円の赤字をだし一部上場から二部上場になる可能性が大きいこと、福島第一原発2号炉にロボットを入れたところ、人がいれば数十秒で死に至る高放射線が確認され、ロボット自体が壊れてしまったこと、関西電力高浜原発の工事用クレーンの設置の仕方が間違っていたことなどなど、原発は問題だらけです。一刻も早い原発ゼロを今日も力強く求めて行きましょう。

 参加者の皆さんから、今年の「びわこ集会」(2017・3・11.膳所公園で10時から)を成功させようの決意が表明されました。

 次回は2月24日(金)18時10分 JR膳所駅発~関電滋賀支店前までのパレードです。よろしく。

ロボットも壊れる高放射線量

2017年02月04日 14時47分45秒 | 組織

 第227回キンカンは2月3日、関電前で25名の参加で行ないました。

 東京電力は昨日、福島第一原発2号炉の原子炉格納容器内で撮影した画像を解析した結果、容器内の空間放射線量は最大で毎時530シーベルトと推定したと発表しました。530ミリシーベルトではありません。ミリシーベルトで言えば530000ミリシーベルトです。人は、7シーベルト、すなわち7000ミリシーベルトで全員死亡と言われます、530シーベルトとすると530000ミリシーベルト、人間は数十秒で即死と言われます。
 
 こんな放射線量では、原子炉解体のために人間はもちろん入れません。作業するのはロボットしかありませんが、それすらも530シーベルトだと2時間たてばこわれてしまうというではありませんか。
 いったん事故を起こせば、人間が現場に入って修理することはできない、ロボットですらまともに動けない、こんな機械は完全な欠陥商品と言わなければなりません。原発はどこから考えても廃止以外ありません。

 あす2月5日13時30分から、原発被災者の住宅支援継続を求める滋賀の会の請願運動の総括会議が開かれます。場所は守山駅前のマンション・セルバ守山の3階、守山コニュミティー大ホールです。
 
 来月の3月11日(土)、膳所城跡公園で「原発のない社会へ2017びわこ集会」が開かれますが、去年から今年にかけて、原発ゼロに向けての運動と闘いが大きく進んでいることが強調されました。
 
 去年の3・11直前の3月9日に大津地裁で高浜原発差止め仮処分が出て、今も高浜原発は止まったままです。関西電力の異議審は大阪高裁に移っていますが、裁判の内容としては、原告側が押しています。さらに昨年夏には、鹿児島県知事選挙で脱原発の知事が勝利し、つづいて新潟でも脱原発の知事が誕生しました。そしてもんじゅの廃炉も決定しました。安倍内閣による再稼働の動きは止まっていませんが、原発ゼロの運動が成果を上げていることにも確信をもって、今年の3・11集会を成功させようと力強くよびかけられました。

 次のキンカンは2月10日(金) 18時10分~JR膳所駅から関電滋賀支店前までのパレードです。よろしく。