いのちとびわ湖を放射能から守る輪

~原発問題住民運動滋賀県連絡会~

地震大国に原発は危険

2016年11月26日 09時44分34秒 | 組織
 第218回キンカンは、11月25日18時10分に、JR膳所駅前を出発して、「高浜原発動かすな」などのコールをしながら、関電滋賀支店前まで、寒い中でしたが24人が元気にパレードしました。

 22日に福島県を中心にM7.4、震度5弱の地震が起り、東京電力福島第2原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却装置が一時停止しました。
 このことは2つのことを意味しています。

 1つはあらためて地震国日本において、原発を稼働することの危険性です。
 1995年の阪神淡路大震災以来、地震の専門家は日本全体が地震活動期に入ったと指摘しています。今年だけでも熊本地震・鳥取地震に続いて今回の福島沖地震と大きな地震だけでも3回も起っています。95年以来の地震活動期はほぼ50年続くと言われているわけですから、まだ活動期に入って半分も経過していないのです。東海・東南海・南海などの大地震の周期も迎えているといわれます。こんな地震国に危険な原発を再稼働するなどもってのほかだといわなければなりません。地震大国日本に危険な原発はいらないこの声を大きく上げようではありませんか。

 もう一つは、使用済み核燃料プールの冷却装置が一時停止したことに見られるように、やはり原発は地震に弱いということです。福島原発は第一・第二とも廃炉にせよ、これが福島県民と全国民の声です。

 福島に地震が起った同じ11月22日に、ベトナム国会では原発白紙撤回の議決を確定しました。ベトナムの原発建設計画は2010年に民主党政権との間で合意され、その後安倍内閣が国内では再稼働、国外では原発輸出に狂奔してきました。
 
 しかし、2011年に福島事故が起り、ベトナムで再検討がはじまりました。
 今年の8月15日、ベトナムで、ファン・チュー・チン大学理事長グェン・ゴクさんの講演を聞く機会がありました。そのときグエン・ゴク氏は、「政府としては当初、2020年に建設する予定だったが、2年前に2028年建設予定と延期され、自分が聞いている情報ではさらに2038年まで延期されるということのようだ」と話しておられました。しかし今回の決定は延期ではなく白紙撤回となったわけです。そこには原発に対する根強い国民の不安と、再生エネルギーに高まる期待があるといいます。日本でもこの声は強いものです。

 福島原発事故の教訓に学んで、イタリア・ドイツ・台湾・ベトナムが脱原発に動きましたが、真っ先にその道を歩まなければならないのは日本でないでしょうか。そのような政府を一日も早く日本にも打ち立てましょう。

 次回は12月2日(金)19:00~関電滋賀支店前です。
(なお、12月30日は第5金曜日でキンカン行動日ですが年末のため休みとします。2017年度は第1金曜日(1月6日)からはじめます)。


老朽美浜の再稼働反対

2016年11月19日 08時34分45秒 | 組織
 第217回キンカン行動は、11月18日関電滋賀支店前で、20名でおこないました。
 
 震災から5年8カ月が経過したのに、未だに汚染水の垂れ流しが続き、廃炉・除染・賠償のいずれもまともにすすまず、依然として8万7千人の人々が避難を続けなくてはならない状態が続いています。
 にも拘らず政府と福島県は災害救助法に基づく住宅支援策を来年3月で打切ろうとしています。滋賀県でも全国でも住宅支援継続を求める請願運動がすすめられ、最近の京都新聞などにもそれに関する記事が少し出てくるようになりましたが、さらに声を大きくして、政府による棄民政策~民を切り棄てる政策をやめさせるために力を合わせましょう。

 新しく誕生した新潟県の米山知事は、16日に開かれた臨時県議会で県政運営にあたっての所信を表明しました。知事はその中で「福島原発事故の徹底検証、健康と生活への影響と安全な避難方法の検証がされない限り、再稼働の議論は始められない」との立場をあらためて表明しました。
 鹿児島県の三反園知事は、九州電力の定期検査中の原発を専門家と視察し、その結果を持ち帰り、県のしかるべき機関で検討し、対応を打ちだすとしています。これらの動きは、再稼働を許さないという5割を常に超える世論調査に支えられています。
 
 ところが原子力規制委員会は16日、老朽原発の一つである関西電力美浜3号機の20年間延長を許可する決定を下しました。許可したとはいっても耐震補強工事などをしなければならず、その工事完了予定は20年3月といいます。本来なら、それらができてから審査をするべきですが、それでは40年の期間を過ぎるので延長できないわけです。どこそこの耐震強化工事をする予定ですという机上プランだけで合格を決める、こんな無責任なことは許されません。
 ましてや美浜3号機といえば、2004年に二次系配管が老朽化により破損し、11人が死傷する大事故が起こしています。こんな物騒な老朽原発は即時廃炉以外に道はありません。多くの参加者から、万一美浜で事故が起こり、関西の水源・びわ湖が汚されれば、関電は責任をとれるのか。とれないことは明白だ。そんな無責任な計画は直ちにとりやめよとの怒りの声が上がりました。

 今日は官邸前のキンカンもふくめ全国各地でキンカンがとりくまれています。われわれもそれに呼応して元気に行ないましょう。

 次回は11月25日(金) JR膳所駅前集合後、関西電力滋賀支店前までのパレードを行います。
 なお、年末の12月30日は金曜日ですが、年末のために休みます。


ベトナム原発に白紙撤回の動き

2016年11月12日 10時15分50秒 | 組織
 第216回キンカンパレードは、11月11日午後6時10分にJR膳所駅を出発し、関電滋賀支店前までのパレードを19名で行いました。

 今日の『しんぶん赤旗』によれば、ベトナム政府は原発計画を白紙撤回することについて国会で議論を始めたと報道されています。
 ご承知のように、ベトナム政府は、2010年に当時の民主党政権と協定を結び、2020年に原発を建設することになっていましたが、2011年に福島事故が起きて、建設が2028年まで延期されました。さらに、今年ベトナムを訪問して聞くと、さらに10年延期して2038年にもする計画が検討されているようだとの情報があると聞き、今年の8月のキンカン行動でもそのことを伝えてきました。

 しかし、今回の報道は、政府が「安全性と財政面」の両方から、本格的な検討をおこない、最終的に白紙撤回の判断となったと言います。
 これが決れば、福島事故以後、ドイツ・イタリア・台湾に続いてベトナムが国レベルで、原発から撤退することになります。心から歓迎したいと思います。

 ひるがえって安倍内閣はどうでしょうか。再稼働にどんどん拍車をかけています。規制委は9日、新たに玄海原発3・4号機の再稼働を認める決定を下し、これで3・11以来再稼働を容認した原発は全部で10機にのぼっています。
 他方で、福島事故から5年8カ月がたち、依然として汚染水の増大に見られるように事故は収集せず、事故に伴う賠償金・除染費用・廃炉費用は膨れ上がる一方、それらに関わる新たな費用は国民の負担に押しつけようとしています。こんな政府は絶対に容認することはできません。断固とした抗議の声をあげていこうではありませんか。

 当面、被災者の住宅支援継続を求める請願運動が県下各地で進められています。ぜひ成功させましょう。

 次回は11月18日(金)関電滋賀支店前で18時から始めます。よろしく。

地球温暖化阻止のためにも原発ゼロを

2016年11月06日 10時04分35秒 | 組織
 第215回キンカン行動は11月4日、関電滋賀支店前で23名で行いました。

 今日は、地球温暖化に関わるパリ協定が発効する記念日です。
 協定では世界の平均気温の上昇を産業革命以前より2度未満に抑え、1.5度におさえる努力をすること、今世紀後半に人為的な温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることなどを柱としています。
 
 協定には、世界で上位の排出量を出しているアメリカ・中国をはじめ、92か国が2日までに批准・承認して発足します。日本は主要7か国(G7)の中で最も承認が遅れ、今日の国会で承認するという予定でしたが、政府が先ほどTPP関連法案の委員会採決を強行したため、地球温暖化対策協定の承認はまだできていません。

 国際エネルギー機関の発表によると、世界の発電量に占める再生可能エネルギーの割合は昨年23%に達し過去最高といいます。昨年新設された発電所の9割が再生エネルギーを電源とするなど「脱化石燃料」「脱炭素」の動きは急速です。この点でも日本の遅れは歴然としています。原発ではなく自然エネルギーへの転換の声を大きく上げようではありませんか。

 集会では次のような講演会の案内がされました。

 「核兵器と原発」・・・・主催・滋賀県反核平和連絡会
  と き 11月19日(土)午後2時~4時
  ところ コラボしが21 3階中会議室1
  講 師 太田昌克氏(共同通信社記者)
  入場料 無料・どなたでも参加できます。

  次回キンカンは11月11日(金)午後6時10分発~JR膳所駅前から関電滋賀支店前までパレードです。よろしく