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天王寺動物園での出生と出園

2016年05月20日 15時30分18秒 | 事件
可愛くて美しかったバロン。甘えんぼだったバロン。あんなに楽しそうにのびのびと野原を駆け回って、この世の春とばかりに輝いていたのになぜ、あんなかわいそうな死に方をしなければならなかったのだろうか。タラレバかもしれないが、~でなければ死ななくて済んだと思えることを少しずつ検証してきたいと思う。

バロンの父親ヒデヨシ(1992年7月24日、広島の安佐動物公園生まれ)は二頭の雌馬ミカ(1993年9月25日、仙台市八木山動物公園生まれ)とナデシコ(2008年8月23日、埼玉県 東武動物公園生まれ)と一緒に大阪天王寺動物園で飼育されていた。繁殖などの都合によって雄雌離されたり、同居させられたりしながら、生まれた子供たちが大きくなって移動するまでサバンナゾーンやそのサブグランドで展示されていた。

バロン♂は2014年6月19日、大阪市天王寺動物園でヒデヨシ21歳とナデシコ5歳の子として生まれた。

その様子がサイト(なきごえの中の動物園日誌ZOO DIARY獣医室から)にも記されている。なぜだか直にリンクが貼れないので関連ページをさらに開いてみてほしい。

生まれたばかりの小さなバロン
その1

その2

http://www.jazga.or.jp/tennoji/nakigoe/2014/07/index.html

7月2日 サバンナゾーンのサブグランドにデビューしたバロン

http://www.jazga.or.jp/tennoji/nakigoe/2014/08/index.html

バロンと名付けられ9月2日サバンナゾーンにデビューしたバロン

http://www.jazga.or.jp/tennoji/nakigoe/2014/10/index.html

子どもが産まれたりすると名前を公募するときとしないときがあり、バロンは公募されることはなく、動物園によって命名されたようだ。

5ヶ月後にはミカとの間にバロンの腹違いの妹ヒデミ♀(2014年11月1日生まれ)が生まれたが、約一年後の2015年10月に仙台市八木山動物公園へ移動となった。その時の様子がスタッフブログで知ることができる。↓
http://blog.zaq.ne.jp/zoo_tennoji6/article/94/

移動先までしっかり探してもらえ、その様子まで報告されたヒデミと、「22日に卒業します。」と張り紙で掲示され、サイト上では「バロンが出園しました。」とだけ報告され、仲間も自由もない移動動物園という得体のしれない所へ交換譲渡されてしまったバロンとの差は一体何なのだろう。

若くて健康で、これから何頭も子供が産め、遺伝的にも有益であったと思われる妹のヒデミ。種雄としては価値がなく、かわいい盛りは過ぎたので集客力はもう期待できなくなり、性的にも成熟しようとしていて、ますます扱いにも困ってくるだろう雄馬ということで、不要な余剰動物であったと思われるバロン。その違いはどれもすべて人間の都合によるものだ。雄雌どちらが生まれても終生飼える場合だけ繁殖させればいいだけなのに、いらなくなったら譲って、後は知らないではあんまりだと思う。

気が荒いと言われるシマウマ。動物園の事件や事故を調べるようになって、万が一、バロンがそうだったとしたら、サファリパークの猛獣の餌にでもなっていたのかもしれないとも思うようになった。表に出ないだけで、本当のことを言うと、多分もらわれ先があっただけ幸せで、動物園には一見事故のようだが未必の故意による処分や、人知れず餌として売られたりして、闇に葬られていく余剰動物たちがたくさんいるという実体があるのではないだろうか。

希少動物を守るためには雄よりも雌を多く必要とすることは理解できる。とはいえ、繁殖は雄が産まれても大丈夫な時だけにすべきで、天王寺動物園が雄だったバロンを終生面倒みることにすれば、この事件は起きなかったはずだ。正直に言わせてもらうと、天王寺動物園が無責任な繁殖と譲渡をしなければ、この事件は起きなかったということは誰も否定できないと思う。

暗闇の中、助けを求めるように立ちすくむ脱走後のバロン
(模様がバロンではないような?/6月8日気が付く)
https://twitter.com/kou_s21130/status/712294116114042882/photo/1?ref_src=twsrc%5Etfw


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