人と組織の創造性を高める「ワイガヤ フォーラム」

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日本企業における女性幹部の割合が少ないことが示す意味

2013-01-22 14:45:45 | 日記

日本では企業や公的機関における女性幹部割合が少ないという。日本社会における女性の幹部の割合の比較では世界216位ということは、単純に女性の地位向上や男性社会がいかがかという問題では済まされない。実は風土が創造的でないということを表していると捉えることができる。もともと組織の中で階層が形成されるということで集団の力を統率し効果的に結果を出そうという考えがある。つまりオペレーションを進める上で能率的な集団を作るということ。指示命令系統が効率的に行われ決まったことがうまく進めていくことができる。決まっていることを進める際、横道にそれたり、すきなことを言い合う関係では指示が統率されなくなってしまう。軍隊や役所のように能率が最優先の組織では、オペレーションを行うための組織としては階層が必要で、個は埋没して個性がない状態の方が、「人」の差し替えがきくことになる。その際男女、人種などの区別が無いほうが「人」の差し替えがうまくいくということになる。オペレーションを進める上では、「人」は組織の歯車として動くほうが余計な経費や時間がかからない。女性には結婚、出産など人生において大きな変化をともなうことが想定されているので、オペレーション上の「人」としては、余計なことが想定されているので、不利ということになっている。必然的に女性の幹部登用に不利になっている。日本は今まで能率をあげることが重要とされ、社会において能率な組織が求められ、単民族で島国だったためより能率的な産業活動を行って、技術立国として世界の中で優位を維持してきた。 

一方、日本にはイノベーションが重要で今後強化すべきと考えた時、多様性こそアイディアの融合によるイノベーションの可能性を高めるといえるわけだから、非効率だが多くの異なる個性にうまく対応しながら多くの異なるアイディアを採用していくことが求められる。そこからイノベーションが起こっていくと言えるのではないか。まして商品を買うのは女性の方が割合が多く、商品を使いながら吟味している女性が多いという社会において商品企画やイノベーションには女性は欠かせないといえるのではないか。女性や外国人の登用が少ない組織においては、イノベーションを起こす確率を下げていると考えられないか?フラットな平等な組織でいろんな意見が取り入れられ常に変化している組織がイノベーションを生んでいると考える時、幹部における女性の割合が少ないということは、致命的な要素だと思うがいかがか?


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