3MのR&D担当上級副社長兼最高技術責任者(CTO)のフレッド・パレンスキー氏は、3Mの企業文化が同社のイノベーション戦略上、大きな役割を担っていると指摘する。「3Mには100年以上前から、互いに頼りあったり、コラボレーションをする関係になったりする企業文化があります。鍵を握るのは企業文化なのです。」「企業文化は、レンガを一個ずつ重ねるように何十年もかけて築くものです。一貫性や粘り強さが重要ですし、トップダウンでサポートしたり、陰でこっそり応援したりすることも欠かせません。しかしそうやって築いた企業文化も、一つ間違えると、簡単に消えてしまうものです。」まさに継続的な企業風土の醸成が必要なのです。