人と組織の創造性を高める「ワイガヤ フォーラム」

「顧客の立場で価値について語り合う」ワイガヤを通して、人と組織の創造性は醸成されます。

イノベーションとオペレーションの違い

2012-08-14 16:19:12 | 日記

オペレーション(執行)は、時間をかけただけ成果が比例的に出る。決まったことを正確に早く行うことが重視される活動。

これに比べて時間をかけても直ぐには成果は出ないが突然成果が表れるのがイノベーション(創造)で、アイディア創出を基本としてアウトプットまで成果は表に現れない。したがって途中では成果が無いと思われてしまう。

両方の組み合わせで、イノベーションの割合が多いと、アウトプットが出て評価されるには時間がかかり、オペレーションの様に直ぐには結果がでないので中止と判断されることが多くなってしまう。

オペレーションとイノベーションの評価の仕方はまったく異なる。イノベーションがオペレーションと同じ評価法で評価され、つぶされている。この様な事態から救わなくてはイノベーションは衰退してしまう。

企業活動はイノベーションとオペレーションで構成され、イノベーションは前出の様にオペレーションに押しのけられる。イノベーションは、オペレーション活動の足かせと見なされがち。イノベーション活動を意図的に支え、促進する必要がある。
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すなわち人と組織の創造性を高め、イノベーション成功の確率を高めるためには。
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良いアイディアが沢山出て、アイディアがイノベーションへつながる組織に転換させる必要がる。

これにはワイガヤが有効。


山篭り実施後のアンケート抜粋

2012-06-20 10:57:18 | 日記
A社 Bさん
今回の山篭り研修は非常に有意義な研修であったと感じました。
今までこういった討議をしたことは無く、チーム員全員がこれでもかというくらいアイデアを出し合って答えを導きだす作業は日常の会議とはことなるものでありました。連日遅くまでの討議は体力的にも頭の中も疲労を感じるものでありましたが、未来価値の創造という夢のあるプロジェクトの創造は非常にワクワクするものを感じました。今回の研修が単なる研修ではなく、チームが未来価値創造へ向けての意思が一致した中でさらに継続していきたいと考えます。こういった連泊のもとに十分話し合うことはチーム員の予定を合わせてミーティングを行うよりも遥かに良いアイデアが纏まるものと考えます。今回は現時点の技術および常識にとらわれず、20年後の未来を創造して討議を行いましたが、まだ現在の常識にとらわれていると研修後に感じました。今回の研修を通じて、これをきっかけにワイガヤを継続し本当の価値を創造できるよう継続していきたいと考えます。貴重な機会を頂きましてありがとうございました。

C社 Dさん
今回の山篭りは、これまで行ってきたグループ討議と違い、じっくりとディスカッションすることで、これまでに出なかった意見やアイデアが出たのではないかと思います。やはり、持参するネタも少なく、また2,3時間の討議で、A00やhowを見出そうとしていたことは安易であったなと反省しているところです。
ワイガヤ研修や山篭りに対しての意気込みや思いに関しては、グループ内で多少の温度差はあるものの、0から1を生み出す事の大変さや10年後の当社についての問題を全員で議論して共有出来たことが、個人的には非常に嬉しかったです。今後も最終発表に向けてグループ討議を続けていきます。有難うございました。

E社Fさん
・ワイガヤ→現場観察→ワイガヤ→現場観察・・・と繰り返す重要性が認識できました。やはり現場観察がないと空想、思い込みで終わるものが多いのだと実感いたしました。
・A00「大目的」の難しさを実感いたしました。これがワイガヤ成功の50%以上を占めているのでは?と思いました。はじめにアイデア「How」が先行してしまったため、A00との乖離が生じ、苦労いたしております。このあとジャンプアップできるようワイガヤして参ります。 

イノベーションと企業文化

2012-05-08 12:51:45 | 日記
3MのR&D担当上級副社長兼最高技術責任者(CTO)のフレッド・パレンスキー氏は、3Mの企業文化が同社のイノベーション戦略上、大きな役割を担っていると指摘する。「3Mには100年以上前から、互いに頼りあったり、コラボレーションをする関係になったりする企業文化があります。鍵を握るのは企業文化なのです。」「企業文化は、レンガを一個ずつ重ねるように何十年もかけて築くものです。一貫性や粘り強さが重要ですし、トップダウンでサポートしたり、陰でこっそり応援したりすることも欠かせません。しかしそうやって築いた企業文化も、一つ間違えると、簡単に消えてしまうものです。」まさに継続的な企業風土の醸成が必要なのです。

ワイガヤを本格的に実施するための「山篭り」

2012-03-26 11:28:16 | 日記
ワイガヤを実施していくと、議論の時間に制限があることが煩わしくなってくることがあります。本質的な「価値」やメンバーが持っている「思い」について経験交換を進めていく時、気が付くと夜中になっていることがあります。業務から離れて思いっきりワイガヤを行い「価値」を炙り出し、相互の考えを触発させるために、泊まり込みで時間無制限な環境が必要だと思います。途中中断をせずトコトン考えをぶつけ合う、このような環境として「山篭り」が適しています。

世の中の変化に影響を受けた結果、今まで見られなかった新たな事象の「事実」や今まで自分でテーマとして考えてきた「価値」について、お互いの考えを接触させ、時には融合させると、化学反応をおこし新しい考え方や「価値」に転換することができます。事実Factから価値Valueへの転換には、本質を追及する議論が必要であり、それには山に篭って徹底的に議論することが必要だと思います。

具遺体的な進め方やファシリテーションの進め方については、お問い合わせください。山に篭るまでには、ワイガヤがある程度できる状態になっていなければ効果はありません。数か月から半年の経験が必要です。その進め方についてもご相談をお待ちしております。

ワイガヤとブレストの違い

2011-12-02 15:12:26 | 日記
ブレーンストーミングとワイガヤの大きな違いは、実施前に各メンバーが日ごろの実体験についていかに価値として理解しているか、本質を見抜く現場観察を事前に行うことができているか、だと言えます。そして現場(市場)で起こっている変化について熟慮することよって価値を見出していかなくてはなりません。メンバーが価値あるアイディアを出せる準備が出来ているか、が大きく異なるところです。その準備に関するプログラム、ワイガヤそのものの進め方、その後の評価会や組織内での進め方について、ワイガヤフォーラムでは、これらの実践的なプログラムを提供させていただきます。この取組みは、企業風土の革新を進めることと同様のことであり、創造的な企業風土があるから価値創造のワイガヤができる、ワイガヤをやるから企業風土の創造性が高まる、ということになります。一時的な議論ではなく、メンバーの仕事への取り組み方や考え方を変えて行かなければ本質的なソリューションとはなりえません。だからこそ結果を出すのは難しく時間がかかり、通常のブレストとは大きく異なるのです。企業内で実施していくには、トップの理解と実施リーダーの実行力が大切です。また、メンバーも「生き方」を考え、変えて行く、そして「思い」をもてるか、これがこの活動の肝と言えるのです。