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『インド論理学研究』第12号刊行遅延について

2020-05-15 | 『インド論理学研究』
『インド論理学研究』第12号刊行遅延の報告とお詫び

 ご無沙汰しています。予期せぬ事態となりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。2019年度中の刊行を謳っていた『インド論理学研究』第12号ですが、内心遅くとも5月の連休明けには刊行出来るだろうとも考えていたのですが、残念ながら果たせませんでした。すべて編集人としてのわたしの非力・不徳のいたすところです。マスクや防護服などの確保やワクチンや新たな治療法の開発・確立、医療体制の強化・整備、経済的支援・維持などよりすれば、他の何事もみな「不要不急」と考えられ、編集人の独断で編集作業や刊行までの様々な段取りを一時全面的にストップさせていました。早くからご寄稿いただいている方々にはまことに申し訳なく思っていますが、現下の状況に鑑み、どうぞご容赦願いたいと思います。

 その一方で大学の方は遠隔授業というもので新年度が動き出しました。いつの間にかアナログ人間に戻ってしまったようなわたしは、それに対する慣れない作業、倍加した授業の準備などでもうてんてこ舞いです。更新したばかりの定期券を反古にしてそれなりのStayHomeを厳守していますので、勉強したり、本を読んだりする時間だけはありそうですが、次から次へと飛び込んでくる必ずしも芳しくない様々な情報にとにかく先が見えず不安が募る毎日で、無為に時は流れて行きます。第12号に執筆予定の方々にも、わたしの方からは原則として一切催促をしていませんが、第12号の刊行を心待ちしていてくださる読者の方々を含むみなさんの秘かなる孤軍奮闘ぶりを一人あれこれ想像して、ひたすら来たる日を待つばかりといったところです。

 松本史朗先生も、この三月末で長年奉職された駒澤大学を無事めでたく退職されました。いや、された筈です。最後にお目にかかって僅かばかりの言葉を交わしたのは、昨年度最後の学部(対面)教授会の開催された3月11日でした。隣室者として長年に亘るご厚誼にあずかった身であるにもかかわらず、研究室の片付けの手伝いすら何一つさせてもらえませんでした。ご慰労やお祝いの祝杯なども一切なし。後にぽつりと取り残されたわたしとしては心細いことこの上なしです。何事にもピュアでパンクチュアルな先生からは既に早々と玉稿を頂戴してありますが、『インド論理学研究』第12号刊行のこうした遅延を先生は果たしてどのように眺めておられるでしょうか。通常の号ならば、ドライに割り切ってきっとさっさと刊行していた筈ですが、今号に関してはどうしてもわたしにはそうすることが出来ませんでした。今後この事態がどのように推移していくかも見当はつきませんが、どうなるにせよ、編集人としてのわたしは、わたし個人の責任でこの第12号だけは必ず刊行する所存です。執筆予定でまだ原稿を頂戴していない方々は、時いたって声をかけたらいつでも原稿をお届けいただけるような態勢に一日も早くもっていっていただきますよう、心よりお願いします。以上、先ずは刊行遅延のご報告とお詫びまでに一言認めました。(K)

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