ホイールスペーサーと16コースマンドリン

　ポツ…　ポツ、　サァァァァ

　篠ノ之箒「雨か‥‥」

　ザァァァ…

　篠ノ之箒「(はあ‥‥。IS学園をとび出てきたものの、いったいどこへ行けばいいんだ)」トボトボ


　篠ノ之箒「‥ん？」

　犬「キャンキャン。へっへっへっへっ」

　篠ノ之箒「そうか‥‥、お前も一人ぼっちか‥(ちっちっ)」

　犬「かぷ」

　篠ノ之箒「うわわーいたた(ぶんぶんバシャシャ)はうっ(ゲッ、ゴッ)へげっ(ドバシャーッ、ガポ)キャー」


　ザァァァ

　犬「キャンキャン」

　篠ノ之箒「‥うう、何をやってるんだ、私は‥‥」

　篠ノ之箒「‥‥‥。ISもダメ‥‥、女もダメ‥‥。私は、私はどうすればいいのか‥‥」

　ス…

　織斑一夏「こんな所でどうした、箒」

　篠ノ之箒「い、一夏‥‥」

　ザァァァァァ‥

　【一夏の部屋】

　篠ノ之箒「(くしゃ、くしゃ、くしゃ)」

　織斑一夏「ムチャだなぁ、雨の中カサもささないでずっと歩いてたのかよ？　カゼひいちまうぜ」

　篠ノ之箒「う、うるさい、私にかまうな!!」




　織斑一夏「はい、あったかいココア(スッ‥)温まるぜ」

　篠ノ之箒「‥‥すまん、あ、ありがとう(ごっくん)あ゛つ゛ーっ!?(ブーッ)」

　織斑一夏「うわあ!?　あつあつあつ～!?」

　篠ノ之箒「熱すぎだバカモノー(ドタバタ)」

　織斑一夏「ゴ、ゴメン、箒！(また殴られる!?)　あ、あれ、箒？」


　篠ノ之箒「‥‥いや。‥バカなのは私の方かもしれないな。今までお前のことをバカだとか軟弱とか散々言ってしまったが、‥‥私の方がバカで、‥弱くて」

　織斑一夏「そ、そんなことないぞ、箒は‥」

　篠ノ之箒「き、気休めを言うな！　IS操縦者としても、女としても、私は、もう‥‥」

　(さわ…、くしゃ…)

　織斑一夏「ムリしすぎはよくないぞ。箒」

　篠ノ之箒「‥‥‥。や‥優しくするな‥」

　織斑一夏「え‥‥」

　ココアの入ったマグカップ「ゴトン…」

　その中に入っていたココア「どもー！　オヂさんでしたー！　それでは今日の日本シリーズのハイライト！　どうぞ！　へへー！」