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メカシャッターレスカメラ

2023年06月12日 | 機材について
何度かメカシャッターレスについて書いています。今のミラーレスカメラではほぼすべてのカメラで電子シャッターは機能として持っています。ですから電子シャッターの欠点が解決されれば、メカシャッターレスのカメラが主流になるはずです。ニコンはZ9、Z8で電子シャッターの欠点をほぼカバーしてメカシャッターレスを実現しています。ただどちらのカメラも大型で高価です。低価格なカメラで実現するのはまだ難しいようです。
ミラーレスではセンサーと画処理エンジンで機能がほぼ決まります。キヤノンは画処理エンジンDIGICXを最上位機種のR3から低価格機種R50まで展開しています。最初にDIGICXをEOS 1Dxで採用してから3年の時間がたっていますが、コストダウンのためにはそれなりに時間がかかっています。カメラがよく売れた時代には画処理エンジンを作り直してコストダウンすることも良くおこなわれていました。同じ回路を、新しいプロセスで作るとチップサイズが小さくなり、消費電力も少なくできます。ただそのためにはかなりの時間とお金がかかるはずです。しかし、画処理エンジンはそもそも、どんな機能を持たせるかの検討、および使いこなしの検討にはもっと長い時間が必要です。ニコンもキヤノン同様、画処理エンジンEXPEED7のコストダウンに取り組んでいるはずです。あくまでも予想ですが、来年には低価格機種でも採用が始まるものと思われます。
もう一つのセンサですが、Z9とZ8は同じ積層センサを使っています。こちらのコストダウンですが、製造メーカーであるソニーもフルサイズの積層センサは高級機にしか使っていない状況です。しばらくはZ6クラスに積層センサが使用されることはなさそうです。
メカシャッターレスカメラで積層センサが必要になるのは、画像の読み出し速度を上げるためです。Z8のセンサにはメモリチップが積層されていて、こちらに高速読み出ししたセンサ出力を一時的に記憶しています。EXPEED7の処理スピードがそこまで早くないからですが、言い換えればEXPEED7の処理スピードまでは積層センサを使わなくても読み出せるはずです。EXPEED7は8K60Pでの処理が可能なので、5.6Kであれば120Pの処理が可能なはずです。つまりZ50と同様な2000万画素センサであれば、10msec程度の読み出し速度は出せるはずで、ローリングシャッター歪みは実用範囲に収まります。このためにはそれなりに高速なセンサが必要ですが、すでにフジフィルムにはソニーが提供しているのでニコンも使えるはず。
APS-Cのメカシャッターレス機はEXPEED7のコストダウンとともに出てくるだろうというのが予想ですが、どうなることでしょう。Z6クラスはしばらくはメカシャッターが残るだろうとも思います。他社の画処理エンジンはEXPEED7よりは遅いのでニコンよりは遅くなりそうです。またキヤノンが上位機にクワッドピクセルAFを採用すると、処理しなければいけない画素数が増えることになるので、メカシャッターレスは採用しにくいと思います。ソニーはα9Ⅱの後継機で、メカシャッターレスを採用する可能性は高いように思います。α1電子シャッターはすでにローリングシャッター歪みは実用上問題の無いレベルなので、同じ技術でもっと少ない画素数にすれば、メカシャッターを越えたスキャンスピードを実現できるはずです。

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