いしかわMOTシンジケート

いしかわMOTスクール卒業生が「北陸企業を元気にする」ために活動する地域企業ネットワークです。

第21回体験交流会 松本機械工業

2011年01月09日 | 体験交流会



 第21回体験交流会は、松本機械工業株式会社(MMK)で開催しました。
 2005年10月29日に1回目が開催され、今回は2回目です。

 5年前と比べて明らかに変化がありました。
 まずあいさつが明るく力強いこと。受付でみなさんが挨拶して
くれました。参加者のディスカッションでも参加者みなさんが
同じことを言っていました。
 2つ目に会社の中が明るいこと。「視覚改善」で現場の視界を
妨げない工夫がされており、ピカピカ運動とリンクして明るく
感じました。
 3つ目に統制型でなくグループ型の組織経営の雰囲気が感じ
られました。みなさんの表情が以前張りつめた職人に感じまし
たが、みんなでやっていこうという雰囲気を感じとれました。
 これは風土の変化ということなのかもしれません。

 5年前より先端職人経営で全員主役の経営に切り替えてきた
結果を感じることができました。

 参加者もこの厳しい年の改革実践のモチベーションにつなが
ったことだと思います。

 準備くださった松本機械工業様には感謝です。

 今回参加してくださった別川製作所の長田さんの感想を
いただきました。

 今回この交流会に参加させて頂き、出席されている方々の
「人間力」に圧倒されました。そして、松本機械さんの
「やるぞー君」比率が高いのではないかと感じました。前回
の芳珠記念病院さんでの交流も含め、一番感じたことは、
全社的に人間力向上の活動が推進され、それが機能している
ことを感じました。また、こうした活動を、企業トップが
積極的にバックアップし、従業員といっしょになって、経営
を良い方向へ持っていこうとしている姿を感じました。企業
規模が大きくなると、こうした活動の推進が難しくなることは
理解できるのですが、今後も別川が市場で生き残っていける
ようになるためには、やはり「人間力」のある人材の育成が
必要だということ、そして、経営者と従業員が一緒になって
会社を良い方向へ向かうよう、知恵を出すことの重要性を
再認識しました。

最後に、MOT卒業生の朝日電機製作所の砂さんから、
次は別川さんでMOTの交流会を実施できませんか?と依頼
を受けました。受け入れできるよう、前向きで検討したいと
考えています。

最後に、今回交流会に参加し、各社出席者の方から、元気を
頂きました。松本機械の社長がおっしゃられていたことにも
ありますが、改革実践は、継続することに意味があるので、
これを機会に、継続に向けて、いろいろ企画を進めたいと
思います。



 以下、村田指導員さんからいただいた議事録です。

 いしかわMOTシンジケート(IMS)改革体験交流会
   &2011年松本機会工業株式会社新年会

 日時:2011年1月8日(土)
 場所:第1部 松本機械工業、第2部及び第3部 都ホテル
 内容:
  第1部 MMK工場のショールーム化の七つのパワースポット
  第2部
  ・講演「前田家職制について」
    株式会社メディカルエーゼット
    代表取締役社長横山隆昭様
  ・グループデスカッション&書き初め
   「テーマ:助け合いの工夫-今、私にできること」

  第3部 懇親会
    (グループ書き初め発表、ビンゴゲーム大会など)

 第1部より
  1. 松本機械工業 松本社長からのご挨拶
   弊社でのいしかわMOTシンジケート体験交流会の開催、
   ありがとうございます。何をするにでも継続が大切だと
   思いますが、今回の機会や県やJAISTが行うMOT発表会など
   は、継続するために大切な場だと思います。以前、この
   ような場を通じて、活動をふりかえることで、いがいと
   いろんなことをやっているんだ!と勇気をいただいた
   こともありました。活動をはじめて5年が経過しようと
   していますが、今は、春夏秋冬で活動ができるように
   なってきました。歩みは、遅いかもしれませんが、
   前進していると思います。今日の1日で、また進歩が
   あると喜んでいます。どうぞ、よろしくお願いします。

   2. 今回のIMS改革体験交流会担当
    PFUソフトウェア 塩田さん
    PFUソフトウェアの塩田です。MOTスクール6期生で、
    同期の松本機械の高田さんと今回の準備を進めま
    した。松本機械さまは、先端職人経営、ショール
    ーム化、MOT改革人材育成に社員全員で取り組んで
    いるときいています。本日はそのうち、7つの
    パワースポットを紹介してもらえると思います。
    これらからの交流会が楽しく、わくわくするもの
    で、そこから、たくさんの元気、気づき、発見を
    もらえることができればいいなと思います。

   3. MOT体験交流会参加者の皆様の自己紹介
   仲井さん 芳珠記念病院の理事長です。松本社長と
   同じMOTスクール2期生です。とても楽しみにしています。

   砂崎さん 朝日電機製作所からきました。MOTスクール
   1期生です。6回目にMMKで交流会を行ったときとの違い
   を楽しみにしています。

   小川さん 七尾市役所で企画を担当しています。のと
   ・七尾人間塾の発起人です。

   清水さん 明和工業からきました。MOTスクール1期生
   です。先端職人経営の雰囲気を感じさせていただけた
   らと思います。

   村松さん 渋谷工業からきました。MOTスクール2期生
   です。改革・改善の先進を走っていると聞いています。
   場所的に近いこともあるので、これからも交流させて
   いただければと思います。

   長田さん 別川製作所からきました。企業内未来塾
   で近藤先生にお世話になっています。昨年末の関ヶ原
   製作所で、今回のお誘いを受けました。これを機会に
   社外の皆様との交流がもてればと思います。

   三納さん MMKのパワースポットから自分の工場での
   パワースポットに気づきがあればいいなと思います。

   石黒さん PFUからきました。MOTスクール2期生です。
   5年前に松本社長が提唱した先端職人経営を勉強に
   きました。よろしくお願いします。

   林さん 小松電子からきました。MOTスクール4期生
   です。私たちもものづくりです。こういう機会に
   参加させてもらえることを感謝しています。ありが
   とうございます。

   原さん 近藤先生のファンの1人です。保育園の
   改革活動をしています。子供の夢を一緒に育むには
   どうすればいいか。気づきを持って帰りたいと思い
   ます。

   富田さん 田中昭文堂からきました。JAISTや砂崎
   を通して、この交流会の特別会員です。どの会社も
   同じ課題を抱えていると思います。気づきを会社に
   持って帰ることができればと思います。

   すぎのさん PFUからきました。社内未来塾の修了
   生です。自分の課題に対するヒントを見つけて帰
   りたいと思います。

   櫻井さん PFUからきました。石黒さんと一緒に
   人材活性の仕事をしています。とっても楽しみに
   しています。1つでも、2つでも自分の気づきとして
   持って帰りたいと思います。

   4. 松本機械の皆様の自己紹介
   堀内さん 営業担当です。今日の司会です。

   小坂さん 攻めの総務部を担当しています。

   桑本さん 製造担当です。MOTスクールの5期生です。
   皆様からたくさん吸収できればと思います。

   浜野さん 生産管理担当です。MMKのMOT活動の
   推進員です。皆様から多くの気づきをえたいと思います。

   笹川さん 開発担当です。MOTスクールの4期生です。
   皆様の期待に今日のハードルの高さを感じていますが、
   一緒に勉強できればと思っています。

   垣内さん 改革のプロの皆様の意見を吸収したいと
   思います。

   細川さん 皆様とたくさんコミュニケーションを
   とりたいと思います。

   北さん  今日はよろしくおねがいいたします。

   宮本さん 今日はいろいろと勉強したいと思います。

   中西さん 私たちの改善テーマは、見える棚づくりです。

   平野さん 自慢の工場のショールーム化を見て
   いただきたいです。

   今井さん 皆様と濃い時間をすごせればいいなと
   思っています。

   長野さん 旋盤の説明担当です。よろしくおねがい
   します。

   塩谷さん 自分たちのテーマをご説明させていただ
   きますのでよろしくお願いします

   松下さん デスカッションを通して教えていただいた
   意見を自分たちのテーマに取り入れたいと思います。

   得能さん 外部の人の前での発表ははじめてですが、
   頑張ります。

   高田さん 今日は、お忙しい中、ありがとうござ
   います。MOTスクールの6期生です。盛りだくさんなので、
   巻きでやりたいと思いますが、皆様と一緒に良い発見や
   気づきが交流できればと思います。

  5. グループデスカッション
  「テーマ:工場見学での発見・気づきプラスα」

  Aグループ
  「先端職人経営に向けて、全員主役、やるぞ君!-現実
   とのバランスをとって-」
  ・5年前と今を比べると、明らかに変わっている。
  ・元気がいい、明るい、あいさつができる。
   →明るい機械、輝いた機械
  ・どこいっても綺麗。
  ・普通は管理職が説明するけど、担当者の人が説明、
   そして、しゃべるのも上手。
  ・幼稚園の改善にもいかせることがあった。
  ・“視覚改善”はいい。
  ・時間がない、継続が難しいなどの課題もあるが、現実
   と理想のバランスをとっている。

  Bグループ「改善スパイラル」
  ・あいさつがいい、職場の雰囲気が明るい。
  ・職場の働く環境は工夫して良くなっている。
  ・改善活動が定着している
  ・継続の秘訣の1つに、定期的に全社員の前で話す機会がある。
  ・工場内の表示、掲示が工夫されている。
  ・全体がわかる案内があればいいなと思います。
  ・総務が全社員の顔を覚えたり、部門間の連携を強化しよう
   としていることはすごい。
  ・改善活動の結果の数値化は課題だと思う。提案には
   奨励金もいいのでは。
  ・質問が多いのですごく新鮮でした。外部の人との交流
   はとても新鮮でした。

  Cグループ「オンリー1、チャックNo.1」
  ・自社製品を現場で実際に使い、それを製品開発に反映
   している。
  ・活動のコンセプトを一言でいえるようにキーワード
   化が必要では?
  ・6S活動=5S+1S(セイフティ)。特に、安全面が大変だと
   思うけど、それができている。
  ・MOTを取り組んで会社が良くなってきた。
  ・ミーティングの時間や春夏秋冬のイベントで、コミ
   ュニケーションがとれている。
  ・技能検定などを通して、先端職人のスキルアップ、
   育成ができている。
  ・リーダーが、全員を支えのばしている。

 まとめの言葉:砂崎さん
  今日は、松本社長、皆様、ありがとうございました。MOTは
  1980年代頃から盛んになり、2000年頃に日本でも取り入れ
  られました。MOTの本質は技術をいかに経営にいかすかと
  いうことで、私たちは、これがこれからの未来をつくりだす
  考え方であると認識し、勉強し、社内に展開していますし、
  松本社長もまた、この中から学んだことを活かして、統制型
  の経営から全員主役型の先端職人経営に舵をきられたのだと
  思います。
  マクドナルドCEOの原田氏は、2011年は少ない勝ち組と多く
  の負け組が発生すると言っていました。勝ち組になるため
  には、何が必要かということで、その答えの1つがMOT活動
  なのかもしれないと思っています。
  5年前の交流会は、はりつめた雰囲気だったという言葉が
  ありましたが、そもそも職人はそういうものだと思います。
  また当初は、何をやっているのかわからないという気持ち
  も皆様にあったと思います。今日の工場見学において、
  先端職人経営が見えてきたとおっしゃっていた方がいらっ
  しゃいました。とても力強い言葉だと感じました。この
  活動が、日本の生き抜く形の1つなのかもしれません。
  私たちも今日の交流から受けた刺激をいかして、勝ち組に
  なりたいと思いました。本日はありがとうごじました。

 第2部&第3部より各グループの書き初めとその発表より
  ・絆
  ・ecoコミュニケーション
  ・見る聞く話すの理解と感謝が心をつなぐ
  ・誠の心で率先垂範
  ・コミュニケーション
  ・礼己協感
  ・健康第一
  ・和愛能
  ・助け合い笑顔でほめて自分事
  ・聞く
  ・和以尊為
  ・consideration

 第3部 近藤先生から松本機械の皆様へのメッセージ
    (笹川さんよりご紹介)
  「先端職人経営を文化に」
  ・職場改善活動
  ・MOT改革実践活動
  ・工場ショールーム化活動
  ・国際化活動 
  ・全員主役活動など
  自信を持って、継続して、事業成果に結びつける。
  人づくり→会社づくり→事業づくりの時代を先導する
  改革実践企業として、松本機械の新たな旅たちに期待
  しています。

 <案内文>
 今回の改革体験交流会は松本機械工業株式会社(MMK)に来訪して
頂くことになりました。改革実践のテーマにある先端職人経営と工場
のショールーム化を目指した取り組みを工場見学の形で紹介すること
を企画しています。
 また、今回は新しい内容としてMMKの新年会に参加して頂こうと
思います。新年会といってもMMKは独自の取り組みがあります。昨年
では自社の歴史を振り返り、また新しい目標を部署ごとのメンバーで
ディスカッションし、発表を行う場となりました。
 今年の新年会でも歴史を学び、それをテーマにディスカッション
を行うことが企画されます。皆さんにも是非MMKの改革実践や取り組み
に触れて頂き、新しい発見や意見交換を行えることを楽しみにして
おります。

日時  2011年1月8日(土)
    13:00~18:30(懇親会18:30~20:30)
     現地12:50までに集合お願いいたします。
場所  第1部 松本機械工業株式会社 本社
          〒920-0059 石川県金沢市示野町ニ80番地
          TEL<076>267-3212(総務)
     第2、3部 金沢都ホテル
         〒920-0852 金沢市此花町6-10 JR金沢駅東広場正面
        (第3部懇親会参加者のみ 会費3000円になります。)

 <プログラム>

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