いしかわMOTシンジケート

いしかわMOTスクール卒業生が「北陸企業を元気にする」ために活動する地域企業ネットワークです。

いしかわMOTスクール6期生ファイナル

2010年04月09日 | イベント
 いしかわMOTスクール第六期ファイナルが開催されました。

 改革実践が継続され広がり、MOTスクールも進化しました。
 今年の注目する点は、改革実践をスタートしており、その途中経過を
発表していることです。計画までの話は、ワクワク感が低く、聞いてい
るほうも飽きてくるのですが、今年は実践してつまずいたり壁があったり
と気づきもあり、非常に興味をひきました。
 全ての方の発表に引き込まれたファイナルでした。

 6期生の方々お疲れさまでした。
 これからは、いしかわMOTシンジケートの一員としての仲間ですので
よろしくお願いします。

 以下、近藤教授からです。

====== 近藤教授の成功の宣言文から抜粋 =======

■先週の土曜日に、いしかわMOTスクール第六期ファイナル・プ
レゼンテーションが行われました。JAISTや石川県の皆さんと
、MOT改革実践を継続してきてよかったという喜びの体験をさせ
ていただきました。6期生の一人一人のご発表とメンターからのコ
メントが素晴らしかったです。国藤研究科長からのいろいろコメン
トをいただきました。全員で、MOT改革人材の育成と成果実現に
挑戦・進化してきたプロセスを体験できました。いしかわMOTス
クールは毎年、進化してきています。6期の課題は、実践で、実践
した結果を踏まえて、改革実践の継続を提案するものです。従来は
改革提案の発表でしたが、今回は、改革実践の中間の報告会なので
す。そのために、メンターミーティングも、課題設定段階と、課題
解決段階と2回させていただいて、上司であるメンターの思いや新
視点が、はいって組織力が強化されました。皆さんの発表は、それ
ぞれ自分ごとになって、素晴らしい感動をいただきました。全員の
発表が終わったときに、会場は達成感や満足感で、あふれていまし
た。JAISTの講師や受講生の努力はもちろんですが、メンター
の皆さんのご指導のたまものでもあります。最後に、メンターを代
表して、東振精機の中村専務に、「メンターのありたい姿」を講話
していただきました。MOTメンターの体験を整理された素晴らし
いお話でした。
今回のファイナル・プレゼンテーションも、全員主役で改革実践物
語をつくり上げたものです。みなさん、ありがとうございました。
成功の宣言文の皆さまにも、6期生の改革実践発表と中村専務のメ
ンターのあり方を、ご紹介申し上げます。(近藤)
●「会場は 達成感と 満足感」   現状の姿
■第6期いしかわMOTスクール・ファイナル
①澁谷工業株式会社 松本 康久
 「月曜日の朝、会社へ早く行きたくなる職場をつくる」~人もう
らやむ感動職場~
・現状の姿 :やらねばならない仕事をこなす
・ありたい姿:楽しみながら顧客社会に貢献
・なりたい姿:人もうらやむ感動職場
・実践する姿:①技術YWTによる技術力 ②KJ法で職場力 ③
 楽しくする提案力
・YWT:渋谷魂にMOT魂を混合し、モティベーションカーブを
 上げる
②小松電子株式会社 福村 康和
 「医療商品を事業の柱に」~超純水製造装置の販路確立~
・現状の姿 :試行錯誤
・ありたい姿:研究生産性向上で日本を元気に
・なりたい姿:超純水製造装置業務用シェアー20%
・実践する姿:仮説の検証と実践、①ベクトルあわせとDM作戦、
 ②つくばローラー作戦 ③お客 様ネットワーク開発
・YWT:お客さまとのネットワーク連鎖
③澁谷工業株式会社 谷本 和仁
 「産業機械から「白物」機械でアジア市場を開拓」~クリーンな
 環境を提供~
・現状の姿 :強みを生かした展開を模索中
・ありたい姿:アジア市場む無菌環境を提供
・なりたい姿:知識と創造でアジア市場で勝つ
・実践する姿:自分ごとで日々喜んで働く ①アジア市場戦略ロー
 ドマップ ②毎日で情報共有化 し鍛える ③毎週で振り返りし
 気づく ④毎月、アジア代理店開拓 ⑤FMEAで品質向上
・YWT:個人の力でなく、全員の力で、アジア市場で勝
④公立松任中央病院 西 康雄
 「サービス向上委員会の活性化でみんなが喜ぶ病院づくり」~ぬ
 くもりと思いやりの医療を実践 しよう!~
・現状の姿 :さらなる飛躍をめざして
・ありたい姿:みんなに喜ばれる病院・接遇力の改善で職員も患者
 も喜ぶ病院
・なりたい姿:患者満足度向上作戦
・実践する姿:向上心をもって継続 ①ご意見への解答 ②患者満
 足度調査 ③接遇研修会
・YWT:笑顔・挨拶・感謝の気持ちで、みんなが喜ぶ病院づくり
 (主客合一)
⑤松本機械工業株式会社 高田 慶一
 「先端職人経営を実現させる工場のショールーム化」~全員主役
 の経営をめざす~
・現状の姿 :知識と技術の共有化
・ありたい姿:工場のショールーム化、先端職人経営でみんな元気
 に
・なりたい姿:工場ショールーム化から学び、職員も変わっていく
・実践する姿:①アンケート ②資料整備 ③SMEDEプロジェ
 クトなど職場改善活動と連動
・YWT:チームで取り組むことの大切さと始まった部門間連携
⑥株式会社PFU 増田 稔
 「達成感と夢のある製品開発へ」~製品開発を楽しく!~
・現状の姿 :技術伝承の停滞
・ありたい姿:感動製品を創造する
・なりたい姿:スキル向上→感動製品へ
・実践する姿:いいもん創るぞ ①スキル・自信・やる気アップ:
 声掛け表・勉強会・CCタイム ②設計基準書30:今週の気づ
 き・週間グループワーク ③品質改善・夢ある開発
・YWT:人と人の間から力が生まれる。実践で 改革魂 灯をつ
 ける
⑦PFUソフトウェア株式会社 塩田 賢吾
 「自律成長し続ける人と組織2010」~元気に、明るく、楽し
 く!32/32の挑戦~
・現状の姿 :ソフト開発力はあるが、自律行動力が不足
・ありたい姿:お客様に感動を与え、自律成長し続ける人と組織
・なりたい姿:プロフェッショナル集団になりお客様に価値を提供
・実践する姿:①技術力:勉強会・新技術探求 ②開発力:振り返
 り会・プロジェクト推進会 ③  自律行動力:気づき発信・改
 善マインドの会・アンケート
・YWT:改革実践は終わりのないドラマ 改革力=人数×やる気
 ×ベクトル
⑧医療法人社団和楽仁芳珠記念病院 森田 晃治
 「“パートナーシップ”というコンセプトに基づいた新しい健康
 増進事業の提供」~病院内で  “脱!病院イメージ”大切なの
 は「和・楽・仁」の心~
・現状の姿 :強みをいかすときは今
・ありたい姿:感動提供型健康センター
・なりたい姿:健康のキーマン
・実践する姿:情報インプット、情報アウトプット ①作業効率の
 向上で受診枠拡大 ②芳珠オリジナル3プラン ③地域連携
・YWT:改革かざくるま:改革の数をふかせよう
⑨株式会社朝日電機製作所 堀内 利紀
 「MOTで不況を克服する」~意識を統一し、新顧客の獲得へ~
・現状の姿 :仕事量の低下で意識が乱れ、モチベーションの低下
・ありたい姿:技術力・提案力で顧客の信頼を高める
・なりたい姿:意識統一で会社力を高める
・実践する姿:自分ごとで考え目標に向かう ①経営企画室強化 
 ①アンケートで意識調査 ②意識改革プロジェクト  ③新規開
 拓行動
・YWT:学んだことを実践して自分と周りを変えることができた
 、継続する
⑩株式会社東振精機 東 晴信
 「スポーツ型生産管理で生産の司令塔を目指す」~生産管理は生
 産の司令塔~
・現状の姿 :個人プレー
・ありたい姿:生産の司令塔
・なりたい姿:瞬時に判断し、指示行動できる人
・実践する姿:有機的なコミュニケーション(指示力・判断力・状
 況判断力) ①毎朝やること・4画面交流 ②毎日やること・交
 換日記 ③毎週・週末ミーティング ④統進志塾
・YWT:着実に前進し、提案から試作までにきた
⑪株式会社PFU 二塚 雅彦
 「お客様と共に感動する高品質創造集団」~前のめりに攻める品
 質保証~
・現状の姿 :課題山積、日常業務で手いっぱい、(先が見えない
 ・感謝されない・スキルアップにつながらない)
・ありたい姿:お客様と共に感動する高品質創造
・なりたい姿:仲間と共に感動する高品質創造
・実践する姿:仲間の未来のために前進あるのみ ①計画的に組織
 で仕事し、先の見える化:朝会・開発工程説明会 ②自ら学んで
 品質力強化し、充実感・信頼を:KJ法問題分析・部内教育会
 ③マインドイノベーション:オフサイトミーティングで、皆変わ
 りたい、品質向上したい
・YWT:自部門の改革を考えることができた、改革物語を前のめ
 りで実践する
⑫株式会社PFU 向井 哲也
 「お客様と共に進化するネットワークセキュリティ集団」~自ら
 考え、自ら動く~
・現状の姿 :もう一歩が踏み出せていない
・ありたい姿:ネットワークセキュリティの自立開発集団へ
・なりたい姿:セキュリティ改革実践集団
・実践する姿:とりあえず踏み出してみる ①朝会でコミュニケー
 ション強化 ②新商品検討会 ③スキルアップ活動:特許活動・
 セミナー参加
・YWT:意識を変え→自分ごとにし→仲間を増やし→組織に広げ
 る→これを継続する

●「メンティに 人間的な 成長を」   ありたい姿   
■MOTメンター講話「いしかわMOTスクールメンターのありた
い姿」 株式会社東振精機専務 中村 俊介
□メンター(Mentor) と メンタリング(Mentoring)
・「メンター」と  
・賢明な顧問 ・信頼のおける助言者 ・良き指導者 ・師
・「メンタリング」とは
  メンターが 若年者や未熟練者(メンティー)に対して
  ・継続的、定期的に交流し、信頼関係をつくりながら、仕事や
   諸活動の支援と、精神的、人間的な成長を支援すること 。
 ・キャリア的機能(仕事上の成功)と心理・社会的機能(人間
   性の向上)の2面から、一定期間継続して行う支援行動 。
□MOTメンター経験
・いしかわMOTスクール
 2004年 第一期 安根(技術開発課) 「創造的未然防止活動」
2005年 第二期 本澤(品質保証課) 「お客様の技術パートナ
  ーを目指す」 
2007年 第四期 須谷(生産課)   「信頼と安心を提供する
  職場つくり」 
2008年 第五期 秦  (企画課)   「熱く、楽しく、やりき
  る、改革の輪づくり」 
 2009年 第六期 東  (管理課)   「スポーツ型生産管理で
  生産の司令塔を目指す」
・能美改革実践塾
 2009年 第三期 松田(生産課)   「現場対応力のUP」
  佐井(品質保証課) 「品質保証のスペシャリストになろう」 
   桶  (管理課)   「ラグビー型生産管理力の確立」 
・石川県プロジェクト能力研修
 2009年 高田(総務課)「お客様とWin-Winプロジェクト」
□メンター(経営者)として目指すもの
・全社員が、経営理念・経営哲学を強く共有し、それを血肉化し、
 実践し続ける企業風土を目指 す。
・全社員が、心を高める努力を通じ、ベクトルを合わせて 高い目
 標に向けて、元気に明るく前向 きに仕事に打ち込む企業風土を
 目指す。
・経営トップが描く夢を、トップから部門長へ、上司から部下へ、
 夢を語り、夢を共有し、ともに 着実に歩む企業風土を目指す。
・部下からも自由に思いを言える企業風土を目指す。
・2000年:仕組みづくり):ISO導入
 2002年:システムづくり:IT化
 2008年:経営づくり・思想づくり:アメーバー経営
 2010年:ひとづくり:統進志塾
□統進志塾(ひとづくり)のメンター
・統進志塾とは“若い力”が“自発的”に“底上げ式改革”を目指
 した社内塾。
・統進志塾メンターとして
 ①先ずは後押し・スポンサー →飲ミニケーションばかりじゃチ
  ョイと困る
 ②次に塾全体で課題解決 →連帯感と独創力
 ③塾の拡大・公認化 →改革道場として人財育成過程に組み入れ
□終わりに・・・MOTメンターとしてのありたい姿
 我が社が社会から必要とされる企業としてあり続けるために、
 この会社に加わって一緒に行動してくれる人を、
 応援し、励まし、そして叱り、いつかは、
 この会社に入って良かったなと言ってもらえるように、
 努力する企業人でありたい と私はいつも思っています。
株式会社東振精機専務 中村 俊介

ーーー■今日の一言:実践する姿で提案―――――――――――
第6期MOTスクールのファイナル・プレゼンテーションは実践し
た結果を踏また提案でした。経済危機を乗り越えるために貢献した
いと思い、実践する姿にも力を入れました。事実で事実をかえる発
表は自分ごとになりますし、迫力があり、発表者と会場が一体にな
りました。実践する姿で、ありたい・なりたいも伝わったのです。
MOT改革実践も第一段階の改革提案から、第二段階の「事実で事
実を変える」段階に入ってきました。改革実践している事実で、改
革実践していない事実を変える。改革人材は事実で事実を変えてい
くのです。事実で事実を変える媒介は実践でうまれた言葉で、実践
で生まれたことばで輪を創っていく。伝わる実感で発表者の表情も
元気に楽しく美しくなって行きました。一緒に学習して、改革実践
したきたこの事実が最高です。知識社会はうっかりすると、事実を
抜きにして口当たりのいい言葉やイメージだけが独り歩きしていま
す。改革の基本は事実で事実を変えることです。皆さんの実体験か
らの「4つの姿」もが実に分かりやすいです。我々の仕事はお互い
の4画面の実現を、応援しあうことでつながることですね。
■「6期生 事実で事実 改革す」 いしかわMOT

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