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日々の生活の中で印象に残ったあらゆる場面を大切に切り取っていきます。

『魍魎の匣』

2008-01-13 22:37:09 | 黒木さん
製作年 2007年
製作国 日本
監督 原田眞人

ストーリー 戦後間もない東京で,美少女連続殺人事件が発生。引退した元女優・陽子(黒木瞳)の娘も姿を消し,探偵の榎木津(阿部寛)が行方を追うことになる。一方,作家の関口(椎名桔平)と記者の敦子(田中麗奈)は,不幸をハコに閉じ込める教団に遭遇。榎木津,関口,敦子らはそれぞれの謎を胸に,京極堂(堤真一)の元へ集まってくる。

キャスト 堤真一,阿部寛,椎名桔平,田中麗奈,宮迫博之,黒木瞳,柄本明,宮藤官九郎他


 昨日予告したとおり,今日やっと見てきましたしかも2008年映画館で見る記念すべき1本目

 自分が実際に見るまではネットの批評等は見ないようにしようと思っていたのですが,やっぱり気になってしまって,チラッと見たら・・・。やっぱりというかあんまりイイ批評をしている方はいなくてでも,私は出演しているキャストが大好きな俳優さんばかりだし,実際,原作者の京極さんや監督の原田さんは原作を大胆にアレンジした全く異なるストーリーだと公開前からインタビューなどでも仰っていたので,むしろ,どんな風にアレンジされているんだろう?と期待のほうが大きかったんです

 で,感想としては・・・。私は素直に面白かったです2時間があっという間に感じたくらい。ただ,原作を読んでいない人にとっては,何がなんだか分からないうちに次々いろんな話が出てきて,理解しないまま,エンディングになっちゃったって感じちゃうかも。私は原作を読んでいたので,見ながら,このシーンはあの場面だとかあの場面を映像にするとこうなるんだ,とか思いながら見たので楽しめましたが

 確かに原作とは展開が異なるストーリーでしたね。後半は特に。全ての謎が明らかになる美馬坂近代医学研究所でのシーンは原作とは全く異なっていました。原作では美馬坂と陽子の関係が明らかになる際,京極堂・榎木津・木場・関口・敦子の主要人物全員が揃っていて,京極堂の口から2人の関係が明かされるのですが,映画では京極堂と関口だけで,美馬坂と陽子の関係を明かしたのは木場でした。

 このクライマックスとなる美馬坂近代医学研究所のシーンはとにかくスゴイ迫力でしたドキドキ,ビックリの連続で,これは映画じゃなきゃ撮れない映像だよなぁ,って感じ。ただ,ちょっと原作でイメージしていた研究所とは違ったかな。

 結構グロいシーンも多かったですね切断された腕や足をもろ映されると,ちょっと目を伏せたくなるくらいリアルでした

 キャストはもう云うことないくらい豪華なのは周知のとおり堤さん・阿部ちゃん・椎名さん・麗奈ちゃんが一同に集まるシーンなんかはほんとコミカルで見てるだけで満足でした麗奈ちゃん演じる敦子は可愛かったなぁ宮迫さん演じる木場も良かったし。でも,なんといっても阿部ちゃん演じる榎木津がカッコ良かったです

 そして,陽子を演じた黒木さん。始まってわりとすぐの登場にもビックリしたのですが(まさかすぐ登場とは思ってなかったので),黒木さんってこんな喋り声でしたっけ?なんか妙にキンキンした声だったんですけどいつもの声じゃない感じで妙に違和感がでも,次第にいつもの声に戻った感じでしたが美馬坂近代医学研究所で木場と初めて会ったときの着物姿は綺麗だったなぁまた,殺陣姿もバッチリ決まっていてカッコ良かったです(この殺陣のシーンは実際に黒木さんが吹き替えなしでやっているそうですよ。)例のお姫様抱っこのシーンも見れましたしね

 音楽も映像にスゴク合っていて,メインテーマは1度聞いたら耳から離れないくらいあのなんか妖しい感じがなんともいえない空気を放っていて。ただ,エンディングの東京事変は合っていないような感じが

 まぁ,賛否両論あるだろうし,大衆受けするような作品ではないだろうけど,私は見れて良かったし,十分楽しめた作品でした正直,見終わったあと,もう1回見たいかなぁ,とか思っちゃいましたし(やっぱり『怪談』よりも『魍魎の匣』の方が作品としてです。)


 匣にちなんでパンフレットも当然匣型だと思っていたら,文庫本よりちょっと大きいサイズの非常にコンパクトなパンフで,なんか拍子抜けしちゃいました(だって,やっぱり大きめの匣型だと思うじゃないですか)ただ結構ページ数あって,充実しているので,今から読むのが楽しみです

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